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Angelic Voices ~The sound of the boy trebles~を聴きました

Angelic Voices: the Sound of the Boy Treble

Regisレーベルから昨年リリースされたCDです。

こちらは70年代半ばから80年代、つまりアナログ音源時代に活躍したトレブル君たちの秘蔵音源集です。
内容はアルファレーベルの名エンジニアであったHarry Muddさんが残したRobin Blaze, Dara Caroll Andrew Wicks, Micheal Criswellらの録音のコンピレーションになります。
以上の点から2003年から2008年にかけて グリフィンレーベルからリリースされたAngels3部作-Once Were Angels、Once were Christmas angels ,twice were angels-につながる第4弾ととらえてよさそうです。

収録曲は下記の通り。

Peter Davey
1 Morning has Broken
2 Ave Maria (Bach/Gounod)
3 Pie Jesu (Faure)

Robin Blaze
4 Love bade me welcome (R.V.Wiliams)

Dara Carroll
5 Flocks in pastures green (Bach)
6 Can she excuse my wrongs (John Dowland)
7 Flowers in the valley (English folk song)
8 Strawberry fair (English folk song)
9 Come again (John Dowland)

Andrew Wicks
10 The lark in the clear air (Irish trad. arr. Phyllis Tate)
11 Faery Song (Boughton)
12 The Birds (Britten)
13 Trottin' to the fair (Irish melody arr. Stanford)
14 Zwiegesang (Spohr)
15 The tailor and the mouse (trad English)
16 Voi che sapete (Mozart)
17 Heidenroslein (Schubert)
18 Die Forelle (Schubert)
19 O for the wings of a dove (Mendelssohn)

Michael Criswell
20 Christ is made the sure foundation (Purcell)
21 How beautiful are the feet (Handel)
22 Gather your rosebuds (Lawes) 1:47
23 It was a lover and his lass (Morley)

Andrew Brough & Christopher Smith
24 Laudamus te (Vivaldi)

Timothy Angel & Robert Fowkes
25 Jesu, Joy of man's desiring (Bach)

トレブルソリスト君たちの声質に合わせた選曲におお~っとなること間違いなし。
ソロ王道曲から、英国作曲家から民謡と上質なトレブルソロ曲がたのしいですよ。

Peter Daveyの水蒸気のような声がトップバッターです。
Robin Blazeクリアな声でのヴォーン・ウィリアムズ作品は何度聴いても飽きない。すこしあどけない系の声でありながら、かっちりと歌の世界に入り込んでいる。
すごい少年だったんですね。

バッハの作品ではよろけているので、あら大丈夫かと心配してしまいますが(余計なお世話)、タブランドのリュート付きのマドリガルで堂々とした歌を披露しているDara Carroll。
上手いです。


そしてここからangels3部作で私のすっかりお気に入りとなったAndrew Wicks登場です。

個人的にテクニックの正確さ、声の美しさ、そして豊かな音楽性と表現力、3拍子揃ったトレブルがここにいました。
トレブルレコーディングの大御所であったHarry Muddさんのお眼鏡にかないかなり録音を残すことができたというのもその実力の表れです。それだけでもすごいのに、グラモフォンでも「この少年すごいです」的な賞賛をうけているそうです。⇒ライナーノーツななめ読み

Angel3部作でもトラック数が多いところを見ると、あら、Andrew wicksのレコードがまたCD化されたの?
じゃあ、買わなくちゃって いう根強いファンが今でもいるんでしょう。

語りかけるような歌のThe lark in the clear airにはまりました。



最近無印にいくと、店内BGMでこの曲を耳にします(MUJIでは女性が歌ってます)

ブリテンのthe Birdのたっぷりとした抑揚にどきどきしっぱなし。
シュポアのZwiegesangはクラリネットとのデュエット。シューベルトの岩の上の羊飼いと同じ構成です。
マックス様の岩の上の羊飼い同様ボーイソプラノソロ音源はこれが唯一なんじゃないでしょうか?
モーツアルトは小憎らしいほどこまっしゃくれているし、シューベルトの野ばらや鱒はRの巻き舌発音が妙にうますぎます。
レガートの美しい野ばらは必聴です。
ラストの鳩のように飛べたならは、全曲じゃないのがなんとも惜しすぎる・・。
ソロだけじゃなくバックのコーラスもオルガンも典雅でいかにもメンデルスゾーン的で素晴らしい味わいの演奏なのに。

1976年に自分の名前+trebleというタイトルのアルバムがリリースされたMichael Criswell。この方も、豊かな音楽性をもった才能あるトレブルだったようです。
きりっとした華やかな声ですが時折声が割れてしまうので、トレブルの終わりが近づいている頃の録音になるのでしょうか。パーセルもヘンデルも切ないくらいに美しいです。

のこりはデュエット2曲。
まずはA.Brough & C.Smith組のlaudamu te
どこで息継ぎしてるんだ?と思わせるくらい息が続く二人。
もちろんメリスマも完璧でスキル的にはレベル高いんだけど・
止まりそうで止まらないテンポでハスキーな声のトレブルソロ二人が淡々と歌っているせいか じっとりまったりとした雰囲気。まあ、なんていうか近未来的なVivaldi。
こちらで聴けます。

ラストのバッハの主よ人の望みのよろこびよのコラールはT.Angel & R. Fowkes組
オルガン旋律で4部のはずの途中のコラールをなぜかトレブルソロ2名だけで歌ってます。
ちょっとばかしテクノっぽい
何度か聞くうちにツボりますよう。


お買い求めはアマゾンで。
試聴とトラック別にばら売りしているサイトもありますよ。


個人的な話になりますが、ワタシにとってのオーディオルームであった車をついに手放しました。
CDマガジンが壊れてCDが取り出せなくなって半年。
これ以外にもあちこちガタがきていて、修理&維持費が馬鹿にならないため決断しました。
9月のとある日CDマガジンにこのCD入ったまま、ディーラーに手渡してまいりました。
あら、素敵な音楽ねと誰かが聴いてくれることを祈ってます。







Tewkesbury Abbey Schola Cantorum Mozart を聴きました

Coronation Mass in C & Vesperae Solennes De Confes

今年イチオシのCDです。

お、ついに国内でも取り扱いがはじまりましたね。

オール男子によるモーツアルトに、よ、待っていました。
英国聖歌隊に限らずモーツアルトミサ曲ソリストが全員男声っていうのは そんなにCDリリースがないように思います。
あ、もしコレはおすすめというのがありましたらご教授ください。

収録曲は

戴冠ミサ曲
アヴェ・ヴェルム・コルプス
聴もん僧のおごそかな夕べの祈り

合唱はBenjamin Nicholas 先生率いるTewkesbury Abbey Schola Cantorum。
ソプラノ18名のトレブル、アルト5名、テナー5、バス5名の構成。
オケはCharivari Agréableという古楽グループでヴァイオリン5、ヴィオラ1、チェロ1、ベース2に管楽器の編成です。
つい最近はニューカレッジのモンテヴェルディに登場したそうで(まだ聴いていない)す。

ソロは ソプラノLaurence Kilsby, アルトJeremy Kenyon, テナーChristopher Watson, バスChristopher Borrett。
クレジットだけなので、おそらくSchola Cantorumの団員さんでしょうか?

オール男子+古楽スタイルによるモーツアルトは久しぶりっていうか珍しいのでは・・と散々聴いた後に気づきました。
DELPHAINというエジンバラのレーベル、ブリリアントな音色と奥行きのあるサウンドが秀逸です。
2011年7月オックスフォードにあるMerton collegeの教会で録音。


合唱の構成は子どもソプラノ、兄さんたちアルト・テナー・バスという英国伝統のスタイル。
ソロは別としても合唱の18人のソプラノは子ども子どもしていますが、まとまりがよいです。
教会のなかで式典の音楽として聴くにふさわしい雰囲気があります。(英国教会の式典でモーツアルトのミサ曲が演奏されるのかはわかりませんが)

なんといってもソプラノソロを務めるLaurence Kilsby少年の歌が素晴らしい。
完璧です。
声は、華やかでつややか、豊かな響きを有し、テクニックも声量も十分、オトナたちと互角です。
これまたすごいトレブルが登場しました。
ボーイソプラノの不安定感とか線の細さは一切皆無。

ミレニアムにさっそうと登場したハリー君、その後アンドリュー・スウェイト、英国の至宝トレブル系譜につながる声です。
2009年BBCコンテストの優勝者なので、ローレンス少年の登場はミレニアム最初の10年を締めくくり、あらたな10年の始まりという節目にふさわしい、あでやかな美しいトレブルです。

戴冠ミサ
大人数のモダンオケ+大人数の合唱による演奏と違って 明るく、瑞々しく生き生きとしたミサ曲です。
実はアルトソロを務めるJeremy Kenyonさんがかっこいいです。ボーイアルトだとソロアンサンブルに埋もれてしまうのに、目立ちすぎず内声部を作り上げています。
2010年代古楽スタイルのモーツアルトとしてはお見本のような演奏。



アヴェ・ヴェルム・コルプス
はっとするようなアーティキュレーションに何度も繰り返して聴いてしまいました。
この曲を聴くと、映画I am Davidのワンシーンが浮かびます・・・分かる人いないだろうなぁ。

個人的には映画の中で最もコアなシーンでこの歌が登場します。詳細ははぶきますが、登場する片田舎の教会のおじさま・おばさまの聖歌隊にしては、ウマイ合唱だなぁとエンドロールで確認したらウェストミンスター大聖堂の音源でした。(万が一気になる方はyou tubeでI am David 8で検索してみてください・・いらない情報)


聴もん僧のおごそかな夕べの祈り
全曲を聴いたのは、2006のモーツアルトお誕生日お祝いコンサート@シュテファンドーム、50周年記念レコード、いずれもウィーン少の演奏です。厳密に言えば2006はソリストに女声、50周年のレコード(1970年代)はソリストに団員さん起用しているのですけど・・。
男性的で力強い曲なんですね。

DixitDominumはパワフル、Confiteborの奔放さにわくわくします。カノン風の旋律の展開はものすごくしびれる・・あ、ソプラノ頑張れ。Laurence Kilsby少年の声はその昔プラチナ時代のウィーン少ソリストの様でもあり、聴いていて懐かしい。こういうボーイソプラノをずっと聞きたかったです。
Laurence Kilsby少年は、自分のソロがないときはソプラノ合唱に参加しています。えらい子だ。
彼が合唱に入ることでソプラノパートがぐっとしまり、Laudate pueriは重厚なサウンドになります。

Ludate Dominumのソロは切ないくらいに美しいし、バックの合唱もしなやかです。
アレッド・ジョーンズのソロを思い出させます。(あれはバックの合唱がよろしくないのだけど)
339のLudate Dominumは単独で演奏される機会も多いのですけど、やっぱりパンチの利いたLaudate pueriの後に聴くのがいいですね。

終曲のmagnificatは打楽器・金管楽器も入って荘厳な感じです。Tutti,soli,tutti soliの対比も鮮やかです。


聴き終わって残るのは陶酔感。(書いていることがもうおかしい)




祝☆800周年 トマーナのアルバムを聴きました。

かけあし3月も終わりで、新年度へ突入。

コメントや拍手をくださった皆様ありがとうございました。

あまりの慌ただしさにあやうくバッハのお誕生日を忘れるところでした。

バッハといえば今年で創設800年を迎えるトマーナ、3月は現地でイベント尽くしだったようです。
なかには現地へ飛ばれたかたもいらっしゃるようで、ほんとにうらやましい限りです。
お土産話おまちしています(≧∀≦)。

それにしても激動の100年。

世界恐慌を挟んだ、二つの世界大戦、社会情勢のドラスティックな変化。
二つに分けられていた50年とリユニオン。
その中を生き抜いた、ちがうな 守り抜かれたこと自体が凄いとしかいいようがないです。

お祝いの年、出版物、CDリリースが相次いでいます、
映画は2月16日にドイツ国内で公開され、予告編だけ見ることができます。



嗚呼なんだかとてもかっこいい。

Thomanerchor Leipzig-Portrait

年末からずっと聴いていた2009年リリースRondeauプロダクションのCDえす。
800周年予告アルバムになるのでしょう。

トマーナ祝祭期間にアップに間に合わず(涙)

2005から2009にかけてリリースされたアルバムからの抜粋と、実は3曲ほど新規録音が入っています。
生き生きとした現代のトマーナの歌が聴けます。

アルバムトップバッターを飾るにふさわしいカンタータ第172番《歌よ、響け》BWV172 Erschallet, ihr Lieder
ティンパニとトランペットの輝かしい前奏 聴いただけでテンションあがります。
きびきびとしたトマーナのコーラスにわくわくしますよ。

そしてトマーナにはメンデルスゾーンの曲が合います。
詩編42のまろやかな合唱。
メンデルスゾーンおひざ元の合唱団としてもっと聞かせてほしいなあと思います。

バッハのカンタータBWV19,74,178,245,232,451,226,416,232からの抜粋が続きます。
シャープですっきりとしたトマーナの合唱です。
珍しくボーイソプラノ・アルトソロ曲も入っていてなかなかこれが巧い。
Richard Mauersberger少年のソロはとても印象的です。

歴代カントールだったM.Hauptmann先生、G.Schreck先生の 作品であるはアカペラ、透明感ある旋律とソプラノがきれいです。
『19世紀の聖トーマス教会少年合唱団』からの抜粋、録音のせいかもしれませんが、きっちりとした合唱がすがすがしく、ソプラノがお気に入りとなりました。
バッハもトマーナの歴史の中ではカントールの一人なんですよねぇ。

そうそう、歴代カントール指揮のバッハはこちら
Great Bach Tradition

・・ジャケ買いしてから気づきました。とほほ。


ワタシ自身がバッハの宗教的声楽曲をオトナ合唱+モダンオケから聴き始めていないせなのか、どうかよくわからないけど、バッハの宗教曲はトマーナの歌がいちばんしっくりきます。
バッハだからこそ、トマーナの歌で聴きたい。

格別な味わいがあるし、ほかの団体では生み出せない空気感が好きです。
800年同じ場所で紡がれた歌にゆるぎない伝統を感じるからだと思います。
現地で聴いてみたいと切実な願い。
生きているうちにいけるかなぁ・・(弱気)

Duettiを聴きました

Duetti Da Camera

タワレコの店内、訪れるたびに売り場面積が縮小されているクラッシク音楽売り場。
店内を回診中(?)輸入盤だか新譜コーナーを通りすぎたときのこと。
棚から何やらじいいっとした視線を感じ、つい振り返りました。
なんと、そこにはアレッシオ夫妻+クリスティ先生が。

新譜情報にしまった乗り遅れた・・ごめんなさいようと焦ったのは確か昨年12月の話。

アレッシオ夫妻マックス様とジャルスキーさん(ワタシのPC,少し前までジャルスキーって入れるとJALスキーって変換されてました。)そしてクリスティ先生による、イタリアバロック時代のカンタータ集ということになりますね。
ハイスキルな歌手とミニマムな器楽伴奏で奏でられるそれらはデュエット曲だけと思いきや、ジャルスキーさん、マックス様のそれぞれのソロありと、聴いていて飽きないアルバム構成になっています。


イタリアバロックのカンタータや作曲家の略歴に関してはライナーノーツにクリスティ先生が解説してくださり、さらにそれぞれの歌詞も掲載されています。
ステキ写真も満載。
シロウトにはうれしいです。
ありがとうございます。

しかあし。

解説&歌詞は英語・フランス語・ドイツ語のみ。
それらに目を通しながらCDを聴いていると、ショートストーリーの断片みたいな感じ、歌の世界に想像力かきたてられます。

Bonocini Pietoso Nume arcier

静かな滑り出しの上品な雰囲気から、二人の息をのむような重唱が生き生きとして鮮やかです。
あれ~どっちがどっちだぁとこんがらがって聴いていました。

FMancini  Quanto mai saria piu bello

ジャルスキーさんのソロ、滑らかな声と音楽。
ジャルスキーさんの声質って不思議だなと思います。
男性がソプラノを歌う不自然さを感じさせない声だと。
いつだったかヴィヴァルディを聴いていて、ああ、ワタシこのメゾソプラノのヒトすご~く好きだわ~と思うたことがあります。・・・違います。

F.B.Conti  Quando veggo un'usignolo

再び二人が登場。
一番のお気に入りは、こちらの動画5分30秒からはじまります。



コンサート用のドレスアップ姿ではなく、みなさん、普段着で登場。
楽器を演奏するには動きやすいカッコがいちばんですものね。
その中でグレーのシャツ+セーター+スラックスとグラデーションがシックなジャルスキーさんと、ハイエンドカジュアルのマックス様にどうしても目がいってしまいます。

You tubeに上がった動画とかみていてもジャルスキーさんってシャツをお召しになられている頻度が高いような気がします。しかもお似合い。
自分が普段シャツとかブラウスをほとんど着ないので、つい、気になってしまいました・・あ、どうでもいいですよね。
ファッション的には対照的なお二人が横に並んで しかもものすごい近い距離にいながら、それぞれの音楽の世界に入り込む真摯な姿。
聞こえてくるのは、息をのむような緊密なアンサンブルと声の美しさ、豊かな音楽・・ついでに音楽にリンクした自然な手の動き。歌っている表情と手の動きにから目が離せません。

曲のタイトルとライナーノーツからすると、ナイチンゲールに思いを馳せる女子二人CloriとIreneの対話になるのかしら?この二人がどんなシチュエーションなのかは解説からもつかめません。
二人の歌はもちろん、ヴァイオリンの旋律が鳥がふわり空を飛んだり、舞い降りたり、木の枝に泊まって囀ったり、そんな情景が目に浮かびます。
ああ、このヴァイオリンの音色好きだなぁって聴いていたら、ヒロ・クロサキさんでした。
以前からいいなあと思っていましたが、ますます好きになりました。

曲の余韻にひたっているとラストのオルガンにいつもドキっとします。
クリスティ先生のオルガンによる小鳥のさえずりにワオという表情を浮かべるジャルスキーさん、鍵盤からそっと手を放し少し時間が経過してから、うっすらと笑みを浮かべるクリスティ先生、音楽の世界に入り込んで静止したままのマックス様(菩薩様のように見えてしまう)がそれぞれで素敵です。

Bonocini Chi d'Amor

二人の曲。
しとやかな雰囲気、ヴァイオリンが入らないシンプルな器楽伴奏で、後半の曲でマックス様のふくよかな低音にドキ。



N.Porpora Ecco che il primo albore

マックス様のソロ。ボーイソプラノ時代の高音・ビブラートバリバリ系の声を頭に浮かべて聴いていたので??でした。
驚きの原因は「声が低い」
しっとりとした声は変わらないけど、知らない人の声に聞こえるのです。
いや、歌い方とかはマックス様なんですけど・・。

B.Marcello Chiaro, e limpido fonte

レスタシーヴォとアリアが交替に現れます。詩がとてもきれいです・・・英訳しかわかりませんせんが(恥)
6曲目のデュエットのえも言われぬ美しさ。
まろやかなジャルスキーさんの声と、低い音域をうたうマックス様の声が重なり合うハーモニーは永久保存版。
レスタシーヴォをはさみ、終曲ははじけるようなダンス曲になっています。アルバムの中で一番躍動感があって楽しい。アップテンポのなかびしっと決まった二人の歌はすごいです。

B.Marcello Veggio Fille/Parlo a Clori

Tirisi とFileno男子二人がそれぞれが思いを寄せる異性に、方や話しかけられず、方や目をあわせることすらできない。
その原因はなんだろうか。
なんらかの事情、たとえば当時の社会的制約のためなのか、単に奥ゆかしいだけなのか・・なんてそんな野暮を言ってはいけないのであります(たぶん)。
ええ、聞き手の想像別名妄想に任せてください。
旋律が美しく、その歌の世界は繊細でデリケートです。
Marcelloのオリジナルの詩とありますが、どんなに時間がたっても人間の心模様ってかわらないんですねえ。

A.Scarlatti 'Nel cor del cor mio

アルバムのしめは華やかなスカルラッティの作品、一つ一つを聴いているとどれも似た感じかなと思っていますが、繰り返し聴いているとそれぞれの作曲家の作風みたいなのがあって、楽しいわ、と思っているうちにアルバムが終わり、この終わり方も意表をついていてびっくり。


車の中で音割れ寸前のボリュームで聴いていると、お二方がワタシだけのためにうたってくださってるわ、うふと幸せな気持ちになれます。

アルバムを聴き始めたころ、お二方の声をききわけることができませんでした。
ジャルスキーさんの声がマックス様の声に聞こえたりして何度聞いても戸惑います。
何度きいても、こんがらがることがあります。

げ、ファン失格。

マックス様とジャルスキーさん、全然違う声質だという前提できいていたからかもしれないのです。
マックス様、ひょっとして発声の仕方変えた?いや、音楽様式でこういう歌い方なのかしら?
お二人のソロリサイタルを実際に聴いているはずなんですけど・・・
所詮ワタシの耳はこの程度

だけど、途中からこっちがマックス様、こっちがジャルスキーさんと分別して聴くのはもったいない気がしてきました。あえて言うなら、マックス様の低めの声がジャルスキーさんの高音をさらに美しく際立たせているような気がいたします。
ついでに言うならばマックス様ボーイソプラノ時代の名デュエット、メッケル少年とのモーツアルト(ボーイソプラノデュエットの最高傑作ですよね)とか、89年来日公演動画での合唱のなかにしっかり溶け込み、自分の気配を消している様子を思い起こしてしまいます。つい。


ほとんどの曲がYou tubeにアップされていてアルバム買わなくても聴けてしまいます。
便利っていえばそれまでなんですけど、1枚1500円。
アルバムの構成がいいし、BGMに流してもよし、じっくりヘッドフォンで聴いてもよし、オーディオルームでじっくり堪能したり、いろんな楽しみ方ができるアルバムですよ。
ぜひお手元に一枚。

あ~あ、このメンバーでのコンサートを実際聴くことができたらなぁ・・・。




レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊 Solisten Teil 1を聴きました。

久しぶりに学会@大阪で発表してまいりました。
しどろもどろのかみかみ。いちおう発表前トイレにこもって読み原稿何度も練習したのに、嗚呼情けない。どうも本番に弱いタイプ、今週末の座談会@こちらも大阪が心配です。

学会準備やもろもろでどうやって過ごしたか記憶が飛んでいる3週間、ささくれた心を慰めてくれたのはリベラのpeace deluxe editionとレーゲンスブルクのこちら。

solisttenteil1.jpg

レーゲンスブルク1950年代のソロ・デュエット集になります。
お堅い宗教曲から離れて、こなれた世俗曲やクリスマスシーズンの歌になるのかな。
選曲にアルバム制作された方のセンスの良さを感じます。

録音の古さを感じさせない豊かな音楽がぎっしり詰まっています。
収録曲は28曲。

1. Schlafe mein Prinzchen(1933)
2. Schlafe mein Prinzchen(1939)
3. Maria sitzt am Rosenhag(1939)
4. Mendelssohn O wie selig ist das Kind
5. Scubert Du holde Kunst
6. Gluck Einem Bach, der fließt
7. F.Lehrndorfer Wißt ihr, ...
8. H.Schroeder Ihr Hirten, erwacht
9.J.Haas Ich weiß ein hübsches Häuselein
10. J.Haas Es blüh'n drei Rosen
11.M.Reger Maria sitzt am Rosenhag
12. E.Humperdinck Es schaukeln die Winde
13. J.Brahms Die Blümelein sie schlafen
14. Schlafe mein Prinzchen
15. Die Abendglocken
16.W.Bargiel Die Libellen
17.F.Mendelssohn Das Ährenfeld
18.J.Haas Die Bremse
19. R.Schumann Wenn fromme Kindlein...
20. P.Cornelius Wie schön geschmückt
21. J.Haas Ringelreihen
22. J.Haas Ach wär' ich ein Vögelein 
23. J.Haas Kaninchen
24. J.Haas Vöglein, lieb Vöglein
25. C.W Gluck Einem Bach, der fließt
26. F.Mendelssohn O wie selig ist das Kind
27. F.Mendelssohn Wohin habt ihr ihn getragen
28.C.Loewe Meeresleuchten


アルバムは1930年代の歌ではじまります。
くぐもった音で80年近く前の歌声がよみがえります。

トップバッターは33年にリリースされたフリースの子守唄。
おとなっぽい声での厚みある合唱で1コーラス、2コーラス目は2-3部のハミングのみの旋律。その上をソプラノソロオブリガートがさらりと色を添えます。
フリースの子守唄は少年合唱の超定番曲。年代を越えてさまざまなアレンジがあります。
どのアレンジでも、まったりとした(子守唄なんだからあたりまえ)安らかな旋律よりも、ソプラノソロのオブリガートのスペックがつい気になりがち。
歌詞を歌わず、3部の贅沢・濃密なハミングにより 聴いている人の心に1番コーラスの残像がよみがえる・・そんなアレンジがとても新鮮。
1939年3月録音のレーガーのマリアの子守唄。ゆったりと抒情的で甘美な旋律を歌うのは記録に残らなかったソリスト君。ピアノと低弦の伴奏がゆらゆらと美しい。でも、後半に登場する合唱に切なさを感じます。

1950年11月リリースのメンデルスゾーン2重唱。ソプラノ二人がコピー&ペーストしたような声質、子どものストレートな歌声なのにやたら巧い。テンポが駆け足気味なのがちと惜しい。

Track5からは聴きどころ満載。

まず前半は1953―1954年代のソリストUlrich Klaus少年のソロと同時期に活躍したソリストたちの2重唱が展開。

まずはゆったりとしたテンポで抒情的な歌が印象的な音楽に寄せて。ほれぼれとするようなドイツ系クールヴォイスのulrich Klaus少年。こちら
かなり声量も豊富で、たっぷりと歌の世界を展開しています。声の美しさ、表現の巧みさに、うわ、と驚きます。しゃきしゃきとしたEinem Bach, der fließt、ハイスキルなLehrndorfer Wißt ihr, ...なんかは、後年のテルツのソリストのようだし。
クールで硬質な声なのに温もりのある歌には魅了されます。
好きだなぁ、こういうボーイソプラノ。
長じて、秘蔵(個人所有)の音源をリマスタリングしてくださったクラウスさん。彼なくしてこの歴史的録音は世にでることはなかった。足向けて眠れません。
Ich weiß ein hübsches Häuselein で相方を務めるアルトの少年との相性が素晴らしく、
後半のMaria~の甘やかな旋律は印象に残ります。

マリアの子守唄は、シリーズCDでヘンゼルとグレーテルで色気のない夢の精を担当していたDieter少年ですね。相変わらず(?)まっすぐに迷いのない歌です。ブックレットでお顔を拝見しましたが、とても意思の強そうなお顔の少年です。ピアノ伴奏の先生を従え(?)ブリリアントな声なぶん、ソロのあとの無伴奏の合唱が、弱音器をつけた弦楽アンサンブルのようなサウンド、とろけるようなやさしさに夢見心地になります。このメリハリがいいんだよなぁ。

Ulrich少年のソロで、フンパーディングの子守唄。愛らしい曲だなぁ。
ブラームスの眠りの精、きびきびとしたソロもいいけど後半の合唱がしっとりとした風情ビブラートのかかるソプラノが神がかり的に美しい。子守唄シリーズはフリースにリフレイン。レーゲンスは今もこのアレンジで歌っているのかしら?

1956年
Die Abendglogken rufenではディーター少年と2名の(ソプラノ・アルト)のトリオが美しく、3人のソロアンサンブルが楽しいです。CDに残る1954年のヘンゼルとグレーテルの主要メンバー、底抜けにうまいです。
19曲目シューマンの歌は、アルトソロ。ソリスト名が抜け落ちていますけど、

アルバム後半はPeter Hornung少年の登場です。
Ulrich Klaus少年と比べると、ウィーン少のソリストを彷彿させる少し儚げな声。あ~好きだなぁこの声と歌。今はどうか知りませんが、ペーター少年、愛らしい坊ちゃんなんですよ。ご本人


Joseph Haasの作品が登場。
Haas先生はこの録音が行われた当時はまだ存命中でいらして、おおまかにいうとロマン派後期の音楽家ということらしいです。
素朴で平明な作品とレーゲンスのソリストの歌声が合うんですよね。

Peter少年とRudigner少年のデュエットが忘れられないメンデルスゾーンの歌曲が登場です。
ワタシ、この曲にはまりました。
メンデルスゾーンの亡くなる2年前は後世にのこる作品が目白押し、なのに付随音楽「アタリア」は詳細不明の作品になってしまっています。ああ、なんてこった。シロウトが日本語でネットでググってもどんな曲なのか、誰の詞なのか調べることすら不可能。
アマゾンで検索すると、この曲のみ音源がある模様。

メンデルスゾーンの歌はオトナが歌うと、美しいけど、スキがないおとなの声ゆえその甘美な旋律がくどく、ときにうすっぺらく聴こえて、ああ、もうメンデルスゾーンいいわ~ごちそうさまとなります。
ボーイソプラノだと、たしかに技巧的な不安定さという点ではオトナに負けるけど、あまりもたれずにいいわぁって思います。
とはいえ、声が綺麗で、歌えてかつアンサンブル能力のあるボーイソプラノ2名+ピアノが巧イセンセ。
この厳しい基準がないと個人的には満足しません。

唯一メンデルスゾーンのモテトはもちろん天上の音楽如く美しい。録音時に入ったのかリマスタリング時にはいったのかわからない雷のような音にびっくり・・。
ラストはおそらく19のソリストと同じ。深みのあるボーイアルト。

50年代の曲は名曲ぞろい、スーパーソリスト別名看板ソリスト君たちがこれまたすごい。
音楽よし、ソリスト激うま、伴奏文句なし。
看板ソリスト君たちの歌を聴いていると、じっくりとした絶妙な歌いまわしに余韻・余白の妙を感じます。
たっぷりとした品の良い情緒が心地いいし落ち着きます。
Theobald Scherm先生の指導のもと 少年の声で歌うことのできる限られた時間のなかで、才能を伸ばした歌声は50年という時間を超えても輝いています。

お買い求めと試聴は、パスカルさんのお店で。

クラウスさんの丁寧な解説を読みたいのですけど、ドイツ語のみというのが残念ですわ。



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hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

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