スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

聖フローリアン少年合唱団とRadu Marianさん

数年前、聖フローリアンのCDを探していたときに発見したこのCD。
作曲家も全くわからずジャケットの美しさに惹かれてお買い上げしました。

Ramhaufski/Hochreiter: Gloria
Ramhaufski/Hochreiter: Gloria

時は17世紀後半から18世紀初頭。
オーストリアのラムバッハ修道院で音楽活動をしていた、B.L.RamhufskiとJ.B.Hochreitherのミサ曲集です。お二方とも活動的に作曲活動をされていたようですが、いまとなっては作品のほとんどが散逸されてしまった模様。
2002年からこの修道院がコレクションしている音楽蔵書を対象にリサーチが行われ、そこでHochreitherの作品がまず見つかり、Hochreither の前任者だったRamhufskiの作品の一部が隣の修道院で見つかった・・というような経緯が詳細な解説と資料写真満載のブックレット(イタリア・英語・ドイツ語)にありました。
解説を担当されたのはオーストリアのバロック音楽研究をなさり、このアルバムでの演奏を担当するG.Letzbor先生。

Letzbor先生率いるArs Antiqua Austriaの古楽メンバーによる管弦楽に乗せて合唱は聖フローリアン少年合唱団から8人の精鋭メンバーと、Radu Marianさん,  ビュルツブルグ少年合唱団のOBであるMarkus Forsterさんなどが参加。

この手のCDにしては珍しく演奏者のプロフィールは一切なしでクレジットのみというシンプルさ。

Ramhufski Missa a 23
17世紀中頃の作品。どこか牧歌的で、素朴なメロディーに親しみが沸きました。Radu Marianさん率いるオトナ4人組と、8名の聖フローリアン少年合唱団員+オトナ2人の混声組による掛け合いがとても楽しく、オケをはさんで交錯する合唱は見事です。オケにはバロックトランペットとティンパニ。それは賑やかです。

Hochreither Missa ad multos annos
初演が1705年4月だそうで、Ramhufskiのミサ曲と比べると旋律が滑らかになり、合唱や管弦楽の構成が複雑化して洗練された雰囲気です。こちらの3本のバロックトランペットアンサンブルとティンパニが晴れがましい雰囲気を盛りたてています。終曲のアニュス・デイはティンパニーのロールで終わっていました・・・初めて聴きましたよ。
こちらでの合唱はソプラノ2名+アルト、テノール、バスの5声+合唱のハーモニーが華やかです。
Radu Marianさん とボーイソプラノのM.Stumpner君の2重唱(高い旋律をRadu Marianさん 、低い方をM.Stumpner君が歌っている)があったりと面白いです。
聖フローリアンのM.Stumpner君、大活躍です。ボーイソプラノとしてはかなり上手です。Raduさんと比べると(比べちゃいけない)所々もたつくところがありますが、思い切りがよく堂々と歌っています。声もきれいです。
ところどころにはいる8人の合唱もきっちりとしていて、相変わらず高い水準をキープしています。
ああ、きっと。聖フローリアンには団員や指導者の国際化なんていう問題はないんだろうなぁ・・・


初めて聴いたときに、まずたまげたのはRadu Marianさんのソプラノソロ。
柔らかく響く耳に心地良い。シルクの布がするするっと落ちてくる感じとでもいうのでしょうか?
声だけ聴いてバロック音楽を専門としている女性ソプラノかと思いましたが、少年ぽい声の持ち主であっても女性の声から消す事ができない特質を感じなさせないし、かといってボーイソプラノにしてはフレーズを長く歌い、軽やかで自由自在なテクニックにどことなくオトナを感じさせるし。これはスゴイ。
ちょうどこの頃はハリー君やルイ君といった突出したボーイソプラノ君たちがいましたが、彼らと比較してもテクニックや声は明らかに凌駕しています。
おお、これは物凄いボーイソプラノがフローリアンにおるぞ、(思いっきり勘違い)マックス様以来だぞ(違うって)!と興奮していましたが・・・ブックレットを確認するとフローリアンの団員さんとは別扱い。
Radu Marianさんについて調べた結果、カウンター・テノールであることを知りましたよ。こりゃびっくり。

カウンターテノールの声というのはどちらかというと肉感的な女声に近いもんだと思っていただけに、Raduさんにはボーイソプラノ特有の繊細があるこの声に驚きました。


当時の音楽を様式そのまま再現するのに困ったのはやっぱりソプラノソロだったと書いてありました。
Radu Marianさんナシでは語れないこの演奏・・・・もしかしたらオケも合唱も当時より上手だったりして。
Radu Marianさんにとってもこちらは公式録音としては初期のもの・・といっても3年前ですが、最近のご活躍は嬉しいです。

録音は2006年2月ラムバッハ修道院で(ジャケット裏の写真)
どうりでみんな寒そうなわけだ。
img021.jpg




↑の演奏は今のところCDでしか聞けませんが、Raduさんの歌声が聴けるこの動画が好きです。



ついでにご本人が歌っている動画はこちら。



う~ん。濃い・・・・

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

calendar
<07 | 2017/08 | 09>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
リンク
このブログをリンクに追加する
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。