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バッハ モテット集を聴いています。~ バッハモテット集 レーゲンスブルク大聖堂付属聖歌隊~

トマーナ、レーゲンスにアウグスブルク、ニューカレッジ、ハノーヴァー、ドレスデン(1曲のみだけど)、これに最近加わったテルツという具合に バッハモテット集のCDをこれでもか!と所有していることに気づきまして、

IMG_0379.jpg


これじゃあ、どうみてもバッハのモテットコレクターだよなあと、自分でもそのかぶりっぷりに笑ってしまいました。

じつは、ちょろ聴きしかしていなかった。

宗教曲であっても 器楽曲あり、合唱あり、ソロあり、それでいて、1曲(BWVカウント)で完結するカンタータや、典礼文が同じのミサ曲 カンタータを壮大にした感じで、かつドラマがある受難曲を聴く方がとっつきやすいし飽きずに聴くことができる・・
それとくらべて
基本アカペラ合唱+ちょろっと器楽器あるいは通奏低音が構成のモテットって地味、ポリフォニックなお経に聴こえてしまって、なんだかねえ、という具合にほとんど聴いていなかったんです。

所有しているだけ~ だったモテットを聴いてみようときっかけは、もちろん8月に聴いたテルツのコンサート。
杉並にちゃんと行っていればモテット6曲コンプリートできたのに、自分のミスに今更涙です。
(ブログにアップされていた写真をみて、テルツの皆様の都内の宿泊先はどうも近所だったとあとになって気づきました・・→知っていたからどうってことはないのでどうでもいいですね)

話をもどして。

テルツのコンサートで歌われたモテットは途中にソロアンサンブルが何度か登場していて、全員合唱で黙然と歌うスタイルではないのが気になっていました。
(コンサートで聴かれた方はああ、そうですね!と言ってくださると思うのですけど)
音響的&視覚にかなりメリハリのあるスタイルになっているのがとても気に入り、あれ、ワタシなんでいままでモテット聴いていなかったんだろう~と家に戻って譜面を眺めていたりしていました。
しかしネットでアクセスできる譜面にはsoliの指定が無い・・これはどういうことなんだろう。
版の違いかしら?それともテルツのオリジナル演奏方法なのかしら、気になるわ、なんていう経緯があり、他の団体のCDを聴いてみようとCDキャビネットをごそごそしていたのです。

まず 今回取り出して聴いたのはSchneidtセンセイ率いるレーゲンスのモテット。
1973年7月録音とあります。

バッハ:モテット集 BWV225-230
バッハ:モテット集 BWV225-230


アナログ音源のかきおこしですね。
普通トマーナから聴くんじゃないの?という突っ込みがはいりそうです(笑)
ええ、その通り!
唯一の国内盤なので、つい・・

つややかな歌声、テンポもテルツよりはゆったり目の演奏ということもあり聴いていてじわじわきます。
そして何よりもソプラノとアルトが、これボーイソプラノなのですかあと思うくらい典雅で美しい。
みっちりと鍛えられたコーラスワークはさすがとしか言いようがありません。
ヘッドフォンだとdouble choirがきちんと左右分かれて聴こえてきます。

レーゲンスのモテットは国内盤、つまり日本語解説付きがありがたいです。
それによるとカンタータは再生装置のない時代、今風に言えば消費される音楽だったようで、譜面の散逸があり、断片しか残ってなかったりするのに対し(アーノンクール&レオンハルトの全集でも欠番カンタータありますよね) 演奏の目的が違うモテットは、おひざ元トマーナで歌い継がれてきたこともあり、譜面が残っているんだそうです。
モーツアルトが225を聴いて、その写譜をもらって大喜びしたというエピソードには思わずほっこりしてしました。

モテットは4声、5声かdouble choir。
double choirの中にも途中で3,4,5声といろんなバリエーションが出てきますが、音楽の骨子はアカペラです。
となると個人的技量に加えて 団体としてのアンサンブル能力とまとめあげる指揮者の力量が高くないとそれなりに仕上がらない。
たしかに各パートにバッハ特有の細かあいうねうね音型もざっくざっくと登場していて、テンポを保つのも難しそう。
CDを並べてみると バッハおひざ元であるトマーナを筆頭に男性4部合唱の本家・老舗みたいなところばかりです。


♪Singet~,と鈴を転がすような旋律ではじまる、225。
この出だし聴くだけでもワクワクします。どの団体で聴いてもボーイソプラノの声質と旋律がマッチしていて、ああ、いいなあ、と思います。
バッハもお正月のときはこの詞を呟いていたりしたのかな~、なんて想像してます。

マタイのダイナミックさをダイジェストした感じの226、コラールのヴァリエーションが見事で力強い227、優雅な穏やかさな旋律が印象的な228、晴れやかな230、ジックリ聴いてみるとどれもいいのです。

ググってみると、モテットのうちまんなか4曲がお葬儀や追悼礼拝のために演奏されたとしいとのこと。
そうはいっても、同じようなシュチュエーションのための音楽だとしてもシロウト感想丸出しでいうと、それぞれニュアンスが違うような気がします・・。

レーゲンスのCDで個人的にツボったのは229.
葬儀のために作曲され、演奏されたそうです。
悲痛な叫び声にしか聴こえない「Komm! Komm!」の冒頭にゾワーッときました。そのあとKomm, Jesu, komm が8回は繰り返されます。
誰かがとてつもなく苦しんでいる・・それは亡くなった人なのか、バッハ自身なのかわからないのですけど、・・・イエス様、私のそばに来てください、私は弱り切って苦しんでいます、どうか、どうか・・肉体的な苦痛なのか精神的な苦痛なのか、もう区別することすらできなくなっている状態に聴こえます。
歌詞を眺めながら聴いていると、マタイ受難曲、イエスの絶命のあとに登場する62番のコラールWenn ich einmal soll scheidenが結びついてしまいます。

合唱の終わりの節 du bist der rechte Weg, die Wahrheit und das Lebenは、choir1とchoir2の掛け合いです。たった10単語からなる1行だけの詞が88小節(!)の長さ。いくつものヴァリエーションが展開します。
この部分の旋律とバッハ音楽の美しさとレーゲンスの歌で涙がでました。
信仰告白の詞とありますが、苦しみたどり着いた人がようやく見出した境地ってこんな感じの音楽なのかしら・・・。

You tubeで見つけたのはトマーナの演奏になりますが・・



それまでDouble choirで8声だったのが、ラストのアリア部分で4声になり、曲が終わります。
Drum schließ ich mich in deine Hände und sage, Welt, zu guter Nacht!
の詞に、苦しんだ末に信仰の元安らかにこの世を去っていく人の姿が目に浮かび、聴いているほうもほっとします。

現在テルツ・レーゲンス・トマーナのモテット聴き較べしてますが、この229だけは レーゲンスのこのCDがしっくりきます。


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