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7月27日 ケンブリッジ大学セントジョンズ・カレッジ聖歌隊@オペラシティ

暑いですねえ。

オリンピックも終わり、お盆休みも終わり(ワタシは地味におしごと)すでに日にちがたちました。

オリンピックといえば。
現在英国留学中の元同僚の話では、オリンピック期間中ロンドンは交通規制が敷かれており同僚の務めるラボも開店休業状態。
FBにアップされたウェンズリースタジアムの客席で鮮やかなピッチにならぶ、ちっこいなでしこさんたちと元同僚のびみょうなツーショット(?)写真を、いいなあ~と眺めておりました。

前置きが長くなりましたが、いまさらケンブリッジ・セントジョンズ・カレッジのコンサートの感想を。


7月27日 金曜日夜のコンサート。

終業30分前から 緊急が入りませんように、時間で職場を出られますように、と落ち着かず。
開演ジャスト5分前に着席し周囲を見渡すと、ありゃ、開演時間間違えた?と思うほど。
客席はあろうことに4割も入っていない。
ああ、なんてこった。
2部になって6割は埋まったんですけど・・・。

月末の金曜日、ソワレコンサートは集客にきびちいものがあるのかもしれません。
聴きたいけど、無理。と泣く泣く諦めた人の数はきっと多いはずです。(よね?)

がらがらの1階席とは対照的だったのは2階席センター。
満席。
ちょっとものものしい雰囲気におそらく皇室の方がいらしているのだろうと思ったら(相変わらずムダな観察力)ネスシンガー先生のスピーチで高円の宮妃殿下がお越しになっていることを知りました。

さて。
オペラシティの豊かな響きの中で過ごした至福の時間は忘れられないものになりました。


和声の響き・旋律の移ろいでニュアンスが変わる、英国音楽の多様さ、奥深さ、そしてカラフルさ。

セントジョンズの歌を生で聴いていて、わ、わたしなんて贅沢な時間をすごしているんだろうと感激しておりました。
タケミツ・メモリアルに漂う澄んだハーモニーは外の湿気をふくんだ熱風を忘れさせるくらい爽やかでクールでした。

パーソンズのアヴェマリアで背筋が伸び、ラフマニノフでは非常に濃ゆいニュアンスの異なる宗教色を、西風のミサでは涼しげな風を感じておりました。

何度も通っているのに、実はオペラシティで初めて聴くオルガンの音色。
この日はバッハのフーガ。
天井から音が降りおりてくる旋律に包まれる幸福。

サントリーがふわりとまとうような音なら、オペラシティは音が降ってくるんだなあ・・と。

エルガーのアヴェ・ヴェルム、トレブル君たちの歌うたおやかな旋律に胸がいっぱい。
アヴェ・マリア・ステラも聴きたかった、個人的にエルガー宗教曲はセント・ジョンズなのであります。
ブリテンのRejoice in the ramb まさか、本場の音楽を、本来の姿で、しかも初台で聴けるとは。
絡みつくような旋律と、展開する音楽が物語のようでした。
トレブルソロは、歌う姿がきりっとして目を引く2列目センターよりの少年。

このアルバムジャケットの少年ではないかしら?

On Christmas Night

難解なメロディーを丁寧にでも力強く。ぼっちゃん刈りのあどけない表情とは反し、意志の強そうな表情が印象に残る少年でした。
シロウトが聴いていてもえらく技巧を要するんだろうなぁと思わせるブリテンの音楽を先導してました。

この後 英国王室のための音楽。
ウォルトンの戴冠行進曲「王冠」、英国の歴史と伝統の重み。気品ある絢爛豪華さ、あまりにまぶしくて目をつぶって聴いてしまいましたよ。
パリーのがっつりとしたテクスチュアはオペラシティと相性抜群。

R.ヴォーン・ウィリアムスのトレブルソロにはうるっときました。
トレブル前列のちみっこの隣の子。
BACメンバーの誰かにその面差しが似ていると思ったのはワタシだけですよね、きっと。旋律とマッチした繊細な声質でした。コンサートの後、ロビーで、あなたのソロ素晴らしかったわ、と話しかけたら、すこし嬉しそうに(妄想)thanksと返ってきました。

個人的に最も惹かれたのはJ.タブナーのアテネのための歌。
バスのパートのコンティヌオが流れる中、ソプラノ・アルト・テナーの各パートがまとわりつくように音楽と、その抑制のきいた表現でじわじわ世界がノモクロに。うわ、このまま自分の時間までもが止まってしまうんじゃないかと思うくらい肌が粟立ちっぱなし・・。

大切な何かを永遠に失い、ともにあった時間はもう2度と戻らないと気づく瞬間。
そんなことがあるはずないと事実を受け入れられない時間が過ぎたあとにじわじわくる喪失感。
そう。
明日も同じような日々が続く、いつものようになんでもない土曜日がやってくると誰もが疑わずすごしていた日常が一瞬にして失われた、あの震災の日。
ほんの一時で失われてしまった2万人の命。
生き残ったワタシと失われた命との間にあったものは何だったんだろう。

あの中に、自分がいてもおかしくはなかった。
自分がいまここにいる意味はなんだろうか。

そのことを考えるたびに胸が苦しくなっていたことを思い起こさせました。

透明感のあるお兄さんたちの和声と清らかなトレブル君たちの歌が心に突き刺さりました。
人間が生きていくうえではさけて通ることのできない共通の心理を音楽にしたタブナーの音楽に驚き、それを表現しきったセントジョンズの歌に心揺さぶられました。
悲しみに国境はないんだなぁ・・と。

マシアスの曲が、ホールにものすごい勢いで響きプログラム終了。

アンコールは赤とんぼ、テナーソロのジュリアンさんの声と歌にほろり、複雑なコーラスワーク、たぶん8声ぐらいにわかれていたんじゃあないでしょうか。
幼いころねえやの肩越しに見た里山の夕暮れ、飛び交う赤とんぼ。ねえや背中の温かみ。
秋の風情を切り取った詩の世界は、聞き手にその経験がなくてもなぜか記憶に深く刻みこまれる。
セントジョンズの皆様の奏でる立体的な余韻に、じいん。

アンコール2曲目♪もし、僕が調子っぱずれで歌を歌っても・・・の歌詞ではじまるビートルズナンバー、いえいえそんなことは決してありませんよ、Gentの皆様には・・なあんて心の中でかるい突っ込みを入れてましたが・・Gentsの皆様のクロスハーモニーはもっと聴きたかったです。
大妻講堂の時と同じく、トレブル君たちは直立不動、すっかり聴衆と化していましたが、実はこっそり足や手でリズムとったり、曲が終わると客席と一緒に拍手してました。


コンサート後はロビーでトレブル君たちの募金活動が、アットホームな雰囲気の中行われていました。

最終公演のサントリーが楽しみです。


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