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Duettiを聴きました

Duetti Da Camera

タワレコの店内、訪れるたびに売り場面積が縮小されているクラッシク音楽売り場。
店内を回診中(?)輸入盤だか新譜コーナーを通りすぎたときのこと。
棚から何やらじいいっとした視線を感じ、つい振り返りました。
なんと、そこにはアレッシオ夫妻+クリスティ先生が。

新譜情報にしまった乗り遅れた・・ごめんなさいようと焦ったのは確か昨年12月の話。

アレッシオ夫妻マックス様とジャルスキーさん(ワタシのPC,少し前までジャルスキーって入れるとJALスキーって変換されてました。)そしてクリスティ先生による、イタリアバロック時代のカンタータ集ということになりますね。
ハイスキルな歌手とミニマムな器楽伴奏で奏でられるそれらはデュエット曲だけと思いきや、ジャルスキーさん、マックス様のそれぞれのソロありと、聴いていて飽きないアルバム構成になっています。


イタリアバロックのカンタータや作曲家の略歴に関してはライナーノーツにクリスティ先生が解説してくださり、さらにそれぞれの歌詞も掲載されています。
ステキ写真も満載。
シロウトにはうれしいです。
ありがとうございます。

しかあし。

解説&歌詞は英語・フランス語・ドイツ語のみ。
それらに目を通しながらCDを聴いていると、ショートストーリーの断片みたいな感じ、歌の世界に想像力かきたてられます。

Bonocini Pietoso Nume arcier

静かな滑り出しの上品な雰囲気から、二人の息をのむような重唱が生き生きとして鮮やかです。
あれ~どっちがどっちだぁとこんがらがって聴いていました。

FMancini  Quanto mai saria piu bello

ジャルスキーさんのソロ、滑らかな声と音楽。
ジャルスキーさんの声質って不思議だなと思います。
男性がソプラノを歌う不自然さを感じさせない声だと。
いつだったかヴィヴァルディを聴いていて、ああ、ワタシこのメゾソプラノのヒトすご~く好きだわ~と思うたことがあります。・・・違います。

F.B.Conti  Quando veggo un'usignolo

再び二人が登場。
一番のお気に入りは、こちらの動画5分30秒からはじまります。



コンサート用のドレスアップ姿ではなく、みなさん、普段着で登場。
楽器を演奏するには動きやすいカッコがいちばんですものね。
その中でグレーのシャツ+セーター+スラックスとグラデーションがシックなジャルスキーさんと、ハイエンドカジュアルのマックス様にどうしても目がいってしまいます。

You tubeに上がった動画とかみていてもジャルスキーさんってシャツをお召しになられている頻度が高いような気がします。しかもお似合い。
自分が普段シャツとかブラウスをほとんど着ないので、つい、気になってしまいました・・あ、どうでもいいですよね。
ファッション的には対照的なお二人が横に並んで しかもものすごい近い距離にいながら、それぞれの音楽の世界に入り込む真摯な姿。
聞こえてくるのは、息をのむような緊密なアンサンブルと声の美しさ、豊かな音楽・・ついでに音楽にリンクした自然な手の動き。歌っている表情と手の動きにから目が離せません。

曲のタイトルとライナーノーツからすると、ナイチンゲールに思いを馳せる女子二人CloriとIreneの対話になるのかしら?この二人がどんなシチュエーションなのかは解説からもつかめません。
二人の歌はもちろん、ヴァイオリンの旋律が鳥がふわり空を飛んだり、舞い降りたり、木の枝に泊まって囀ったり、そんな情景が目に浮かびます。
ああ、このヴァイオリンの音色好きだなぁって聴いていたら、ヒロ・クロサキさんでした。
以前からいいなあと思っていましたが、ますます好きになりました。

曲の余韻にひたっているとラストのオルガンにいつもドキっとします。
クリスティ先生のオルガンによる小鳥のさえずりにワオという表情を浮かべるジャルスキーさん、鍵盤からそっと手を放し少し時間が経過してから、うっすらと笑みを浮かべるクリスティ先生、音楽の世界に入り込んで静止したままのマックス様(菩薩様のように見えてしまう)がそれぞれで素敵です。

Bonocini Chi d'Amor

二人の曲。
しとやかな雰囲気、ヴァイオリンが入らないシンプルな器楽伴奏で、後半の曲でマックス様のふくよかな低音にドキ。



N.Porpora Ecco che il primo albore

マックス様のソロ。ボーイソプラノ時代の高音・ビブラートバリバリ系の声を頭に浮かべて聴いていたので??でした。
驚きの原因は「声が低い」
しっとりとした声は変わらないけど、知らない人の声に聞こえるのです。
いや、歌い方とかはマックス様なんですけど・・。

B.Marcello Chiaro, e limpido fonte

レスタシーヴォとアリアが交替に現れます。詩がとてもきれいです・・・英訳しかわかりませんせんが(恥)
6曲目のデュエットのえも言われぬ美しさ。
まろやかなジャルスキーさんの声と、低い音域をうたうマックス様の声が重なり合うハーモニーは永久保存版。
レスタシーヴォをはさみ、終曲ははじけるようなダンス曲になっています。アルバムの中で一番躍動感があって楽しい。アップテンポのなかびしっと決まった二人の歌はすごいです。

B.Marcello Veggio Fille/Parlo a Clori

Tirisi とFileno男子二人がそれぞれが思いを寄せる異性に、方や話しかけられず、方や目をあわせることすらできない。
その原因はなんだろうか。
なんらかの事情、たとえば当時の社会的制約のためなのか、単に奥ゆかしいだけなのか・・なんてそんな野暮を言ってはいけないのであります(たぶん)。
ええ、聞き手の想像別名妄想に任せてください。
旋律が美しく、その歌の世界は繊細でデリケートです。
Marcelloのオリジナルの詩とありますが、どんなに時間がたっても人間の心模様ってかわらないんですねえ。

A.Scarlatti 'Nel cor del cor mio

アルバムのしめは華やかなスカルラッティの作品、一つ一つを聴いているとどれも似た感じかなと思っていますが、繰り返し聴いているとそれぞれの作曲家の作風みたいなのがあって、楽しいわ、と思っているうちにアルバムが終わり、この終わり方も意表をついていてびっくり。


車の中で音割れ寸前のボリュームで聴いていると、お二方がワタシだけのためにうたってくださってるわ、うふと幸せな気持ちになれます。

アルバムを聴き始めたころ、お二方の声をききわけることができませんでした。
ジャルスキーさんの声がマックス様の声に聞こえたりして何度聞いても戸惑います。
何度きいても、こんがらがることがあります。

げ、ファン失格。

マックス様とジャルスキーさん、全然違う声質だという前提できいていたからかもしれないのです。
マックス様、ひょっとして発声の仕方変えた?いや、音楽様式でこういう歌い方なのかしら?
お二人のソロリサイタルを実際に聴いているはずなんですけど・・・
所詮ワタシの耳はこの程度

だけど、途中からこっちがマックス様、こっちがジャルスキーさんと分別して聴くのはもったいない気がしてきました。あえて言うなら、マックス様の低めの声がジャルスキーさんの高音をさらに美しく際立たせているような気がいたします。
ついでに言うならばマックス様ボーイソプラノ時代の名デュエット、メッケル少年とのモーツアルト(ボーイソプラノデュエットの最高傑作ですよね)とか、89年来日公演動画での合唱のなかにしっかり溶け込み、自分の気配を消している様子を思い起こしてしまいます。つい。


ほとんどの曲がYou tubeにアップされていてアルバム買わなくても聴けてしまいます。
便利っていえばそれまでなんですけど、1枚1500円。
アルバムの構成がいいし、BGMに流してもよし、じっくりヘッドフォンで聴いてもよし、オーディオルームでじっくり堪能したり、いろんな楽しみ方ができるアルバムですよ。
ぜひお手元に一枚。

あ~あ、このメンバーでのコンサートを実際聴くことができたらなぁ・・・。




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