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レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊 Solisten Teil 1を聴きました。

久しぶりに学会@大阪で発表してまいりました。
しどろもどろのかみかみ。いちおう発表前トイレにこもって読み原稿何度も練習したのに、嗚呼情けない。どうも本番に弱いタイプ、今週末の座談会@こちらも大阪が心配です。

学会準備やもろもろでどうやって過ごしたか記憶が飛んでいる3週間、ささくれた心を慰めてくれたのはリベラのpeace deluxe editionとレーゲンスブルクのこちら。

solisttenteil1.jpg

レーゲンスブルク1950年代のソロ・デュエット集になります。
お堅い宗教曲から離れて、こなれた世俗曲やクリスマスシーズンの歌になるのかな。
選曲にアルバム制作された方のセンスの良さを感じます。

録音の古さを感じさせない豊かな音楽がぎっしり詰まっています。
収録曲は28曲。

1. Schlafe mein Prinzchen(1933)
2. Schlafe mein Prinzchen(1939)
3. Maria sitzt am Rosenhag(1939)
4. Mendelssohn O wie selig ist das Kind
5. Scubert Du holde Kunst
6. Gluck Einem Bach, der fließt
7. F.Lehrndorfer Wißt ihr, ...
8. H.Schroeder Ihr Hirten, erwacht
9.J.Haas Ich weiß ein hübsches Häuselein
10. J.Haas Es blüh'n drei Rosen
11.M.Reger Maria sitzt am Rosenhag
12. E.Humperdinck Es schaukeln die Winde
13. J.Brahms Die Blümelein sie schlafen
14. Schlafe mein Prinzchen
15. Die Abendglocken
16.W.Bargiel Die Libellen
17.F.Mendelssohn Das Ährenfeld
18.J.Haas Die Bremse
19. R.Schumann Wenn fromme Kindlein...
20. P.Cornelius Wie schön geschmückt
21. J.Haas Ringelreihen
22. J.Haas Ach wär' ich ein Vögelein 
23. J.Haas Kaninchen
24. J.Haas Vöglein, lieb Vöglein
25. C.W Gluck Einem Bach, der fließt
26. F.Mendelssohn O wie selig ist das Kind
27. F.Mendelssohn Wohin habt ihr ihn getragen
28.C.Loewe Meeresleuchten


アルバムは1930年代の歌ではじまります。
くぐもった音で80年近く前の歌声がよみがえります。

トップバッターは33年にリリースされたフリースの子守唄。
おとなっぽい声での厚みある合唱で1コーラス、2コーラス目は2-3部のハミングのみの旋律。その上をソプラノソロオブリガートがさらりと色を添えます。
フリースの子守唄は少年合唱の超定番曲。年代を越えてさまざまなアレンジがあります。
どのアレンジでも、まったりとした(子守唄なんだからあたりまえ)安らかな旋律よりも、ソプラノソロのオブリガートのスペックがつい気になりがち。
歌詞を歌わず、3部の贅沢・濃密なハミングにより 聴いている人の心に1番コーラスの残像がよみがえる・・そんなアレンジがとても新鮮。
1939年3月録音のレーガーのマリアの子守唄。ゆったりと抒情的で甘美な旋律を歌うのは記録に残らなかったソリスト君。ピアノと低弦の伴奏がゆらゆらと美しい。でも、後半に登場する合唱に切なさを感じます。

1950年11月リリースのメンデルスゾーン2重唱。ソプラノ二人がコピー&ペーストしたような声質、子どものストレートな歌声なのにやたら巧い。テンポが駆け足気味なのがちと惜しい。

Track5からは聴きどころ満載。

まず前半は1953―1954年代のソリストUlrich Klaus少年のソロと同時期に活躍したソリストたちの2重唱が展開。

まずはゆったりとしたテンポで抒情的な歌が印象的な音楽に寄せて。ほれぼれとするようなドイツ系クールヴォイスのulrich Klaus少年。こちら
かなり声量も豊富で、たっぷりと歌の世界を展開しています。声の美しさ、表現の巧みさに、うわ、と驚きます。しゃきしゃきとしたEinem Bach, der fließt、ハイスキルなLehrndorfer Wißt ihr, ...なんかは、後年のテルツのソリストのようだし。
クールで硬質な声なのに温もりのある歌には魅了されます。
好きだなぁ、こういうボーイソプラノ。
長じて、秘蔵(個人所有)の音源をリマスタリングしてくださったクラウスさん。彼なくしてこの歴史的録音は世にでることはなかった。足向けて眠れません。
Ich weiß ein hübsches Häuselein で相方を務めるアルトの少年との相性が素晴らしく、
後半のMaria~の甘やかな旋律は印象に残ります。

マリアの子守唄は、シリーズCDでヘンゼルとグレーテルで色気のない夢の精を担当していたDieter少年ですね。相変わらず(?)まっすぐに迷いのない歌です。ブックレットでお顔を拝見しましたが、とても意思の強そうなお顔の少年です。ピアノ伴奏の先生を従え(?)ブリリアントな声なぶん、ソロのあとの無伴奏の合唱が、弱音器をつけた弦楽アンサンブルのようなサウンド、とろけるようなやさしさに夢見心地になります。このメリハリがいいんだよなぁ。

Ulrich少年のソロで、フンパーディングの子守唄。愛らしい曲だなぁ。
ブラームスの眠りの精、きびきびとしたソロもいいけど後半の合唱がしっとりとした風情ビブラートのかかるソプラノが神がかり的に美しい。子守唄シリーズはフリースにリフレイン。レーゲンスは今もこのアレンジで歌っているのかしら?

1956年
Die Abendglogken rufenではディーター少年と2名の(ソプラノ・アルト)のトリオが美しく、3人のソロアンサンブルが楽しいです。CDに残る1954年のヘンゼルとグレーテルの主要メンバー、底抜けにうまいです。
19曲目シューマンの歌は、アルトソロ。ソリスト名が抜け落ちていますけど、

アルバム後半はPeter Hornung少年の登場です。
Ulrich Klaus少年と比べると、ウィーン少のソリストを彷彿させる少し儚げな声。あ~好きだなぁこの声と歌。今はどうか知りませんが、ペーター少年、愛らしい坊ちゃんなんですよ。ご本人


Joseph Haasの作品が登場。
Haas先生はこの録音が行われた当時はまだ存命中でいらして、おおまかにいうとロマン派後期の音楽家ということらしいです。
素朴で平明な作品とレーゲンスのソリストの歌声が合うんですよね。

Peter少年とRudigner少年のデュエットが忘れられないメンデルスゾーンの歌曲が登場です。
ワタシ、この曲にはまりました。
メンデルスゾーンの亡くなる2年前は後世にのこる作品が目白押し、なのに付随音楽「アタリア」は詳細不明の作品になってしまっています。ああ、なんてこった。シロウトが日本語でネットでググってもどんな曲なのか、誰の詞なのか調べることすら不可能。
アマゾンで検索すると、この曲のみ音源がある模様。

メンデルスゾーンの歌はオトナが歌うと、美しいけど、スキがないおとなの声ゆえその甘美な旋律がくどく、ときにうすっぺらく聴こえて、ああ、もうメンデルスゾーンいいわ~ごちそうさまとなります。
ボーイソプラノだと、たしかに技巧的な不安定さという点ではオトナに負けるけど、あまりもたれずにいいわぁって思います。
とはいえ、声が綺麗で、歌えてかつアンサンブル能力のあるボーイソプラノ2名+ピアノが巧イセンセ。
この厳しい基準がないと個人的には満足しません。

唯一メンデルスゾーンのモテトはもちろん天上の音楽如く美しい。録音時に入ったのかリマスタリング時にはいったのかわからない雷のような音にびっくり・・。
ラストはおそらく19のソリストと同じ。深みのあるボーイアルト。

50年代の曲は名曲ぞろい、スーパーソリスト別名看板ソリスト君たちがこれまたすごい。
音楽よし、ソリスト激うま、伴奏文句なし。
看板ソリスト君たちの歌を聴いていると、じっくりとした絶妙な歌いまわしに余韻・余白の妙を感じます。
たっぷりとした品の良い情緒が心地いいし落ち着きます。
Theobald Scherm先生の指導のもと 少年の声で歌うことのできる限られた時間のなかで、才能を伸ばした歌声は50年という時間を超えても輝いています。

お買い求めと試聴は、パスカルさんのお店で。

クラウスさんの丁寧な解説を読みたいのですけど、ドイツ語のみというのが残念ですわ。



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