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「ハレルヤ~カレーラス with ウィーン少年合唱団」

その昔、父が音楽番組をエアチェックをしたままにしていたテープを借りて勉強しながら聞いていたことがありました。曲がはじまる前にアナウンサーが、作曲者と曲名、演奏者の名前を告げると、勉強の手を休めてそれをメモしてカセットテープのラベルやケースに書き込んで、整理したりもしていました。

それがいつごろだったのかとか、どんなことを勉強したのかとか 細かいことは忘れてしまいましたけど、そのとき聞いた音楽はうっすらと記憶に残っています。

・・・と前置きがながくなりましたが、このアルバムもそうやって聴いたように思います。

Ave Maria


ハレルヤ~カレーラスwithウィーン少年合唱団(欧米タイトルは Ave Maria)

1983年4月25-29日にかけてウィーンで録音、指揮はハラー先生、オケはウィーン交響楽団です。

時期的に83年組は日本公演中でしたので、ウィーンに残るコアが録音に参加しているのでしょう。
聴いていると最低2つ以上のコアが参加しているかもしれません。
そうそう1983年4月といえば、このほかにモーツアルトのミサ曲なんかも録音されていましたね。

新しい録音と、古い録音のリイッシュー。
この当時、いろんな会社から相次いでリリースされる彼らのレコードはからならず売上ランク上位だったと、ファンクラブ会報の昔記事にありましたねぇ。


さてこちらのアルバムに登場するカレーラスは当時30代後半。
若々しくみずみずしい歌声を披露なさっていて、折り目正しく、節度を踏まえたさわやかな歌と、ライナーノーツに讃辞されております。
その通りかどうかはよくわかりませんけど、カレーラスが担当するのは「宗教的な色彩をそなえた歌曲」ばかりとあって、とっつきやすくききやすいです。

収録曲は10曲トータル45分ちょい。

ヘンデル メサイヤからハレルヤコーラス
フランク天使の糧
ストラデッラ 主よ、憐みたまえ
アルバレス 祈り
シューベルト ドイツミサ曲から 聖なるかな、聖なるかな
グノー アヴェ・マリア
ビゼー アニュス・デイ
ヴェルディ 4つの聖歌より「聖母マリアの讃歌」
グノー侮悟
バッハ 主よ人の望みの喜びよ


ヘンデル メサイヤからハレルヤコーラス
アルバムの冒頭を飾るにふさわしく華麗なハレルヤです。
録音のせいかコンサートホールの後ろできいているようなひと塊的な音ですけど、統制がとれていて、それはウィーン少のソプラノ・アルトパートがかっこいいです。
ヴィエネンシスのテナーパートが張り切ってるぞ、うぷ。
「国王ジョージ2世がこのコーラスの途中で感動のあまり立ち上がり、以来このコーラスは起立して聴くのがならいとなっている」の解説に時代を感じます。「国王ジョージ2世の故事にちなみ、このコーラスは起立して聴くのがならいとされていたが近年では行われなくなっている。」勝手に改訂by hiromian

フランク天使の糧
たっぷりつややかなオケにこれまたつやつやしたカレーラスの歌、ボーイソプラノのちんまり(あら)あっさりした歌よりは、これくらいがっつり歌ってくださるとすっきりしますわ。
後半に合唱が入るバージョンではなく、ソロの旋律を追いかけるのはヴァイオリン。
ド派手なオケにライナーノーツの解説「宗教的な内省さにつつまれた歌曲」がここまで化けるとは。

ストラデッラ 主よ、憐みたまえ
イタリア・ヴェネチア楽派の作曲さんの作品。有名な曲だそうです。
カレーラスの歌も迫力あるし、旋律もせつせつとしていて胸を締め付けられるよう。
ハンケチを絞りたくなるようです。
ソロの合間のコーラスでボーイズのユニゾンから3部別れるハーモニーの切ないこと、そして登場するソプラノパートが、ぞっとするくらい美しいです。ソプラノパートにミニカレーラスがいます。

アルバレス 祈り
オケを従えてカレーラス大絶好調、いい曲なんだけどそろそろ耳が疲れてくるです。

シューベルト ドイツミサ曲から 聖なるかな、聖なるかな
ヴィエネンシスと4部合唱、ドイツ語のテクストをじっくりたっぷり。
じわじわ、ごつごつとした渋い合唱です。
ドイツミサ曲の録音って80年代、90年代にありましたよね。

グノー アヴェ・マリア
ハープのアルペジオにロングトーンの弦楽5部のゴージャス伴奏、力強いわ。

ビゼー アニュス・デイ
アルルの女第2組曲、第2曲にミサのテクストをアニュス・デイをつけています。
化けました。
導入の合唱はボーイズのみ。サックスのソロパートをカレーラスが歌っています。
昔は合唱のおどろおどろしい感じが好きでなんども繰り返してきいたのですが、今となってはラストのカレーラスさんの爆音にびっくり。
こちらの動画の前半部分です。




ヴェルディ 4つの聖歌より「聖母マリアの讃歌」
女声4部をボーイズだけで歌っています。
しかも無伴奏。
その昔コンサートプログラムによく登場した曲だそうです。
繊細なハーモニーとドラマティックな展開で、透き通るようなソプラノ、安定した内声部、豊かな低音はお見事です。ハラー先生の抑揚のある指揮のもと、鉄壁のアンサンブル、清楚さにはっとします。


グノー侮悟
管弦楽にのせてたっぷりとカレーラスの美声が朗々・・悩める主人公が、月明かりの窓辺によりそってせつせつと歌うアリアのように聴こえるのですけど、ヴァイオリンソロ(推定)がセクスィ、オーケストラも華やか。

バッハ 主よ人の望みの喜びよ
カンタータ147のコラール。ノンビブラートの弦楽の前奏に続いて、ヴィエネンシスとの4部合唱、厚みのあるコラールにトランペットがきらきらとした音色で加わり明るい色調のまま進んでいきます。

どういったいきさつでこの企画が持ち上がったのかはわかりませんが、カレーラス大好きという方も、ウィーン少大好き(80年代限定)という方も満足できるアルバムだと個人的に思います。
厳しいことをいえば、少年合唱団とオペラ歌手のコラボ、あっているんだかそうでないのかはお好み次第。
ストラデッラの抒情的にたっぷり歌うカレーラスさんのバックで、ぞっとするような美しい声で歌ってるウィーン少の対比的で面白いなぁと思うのですけど。

ぼぉっとしているとオペラアリア集を聴いているような錯覚に陥り途中でアルバムコンセプトを見失いかけますが、83年当時のウィーン少の合唱、見事です。

手持ちの国内版CDは90年フィリップスレーベルから販売されたもの。
現在国内版は廃番です。

試聴はAmazonアメリカiTuneStoreで。



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