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Various Haydn 「The Creation」以外を聴いていました。(後編)

前回の続き

VARIOUS Haydn: The Creation

Missa Sti. Nicholai Nicolimesseです。

ふくよかな音色の弦楽アンサンブルで始まるKyrie
。スーパーミニ編成の小オルガンミサ曲と違い、途中から管・打楽器が加わって、ちょっぴりゴージャスに盛り上がります。
導入部分聴くだけでわくわく。

そのあと舞い降りるように登場するソプラノ・アルトソロの2重唱。
ウィーン少伝統のノーブルなのびやかな声質、安定したテクニックとたっぷりとした声量、アンサンブルの卓越さ。
この2重唱につづき、テナー・バスの2重唱、4人のアンサンブルと続く展開はあでやかで満開の芍薬の花のようです。
ソロだけでなく合唱のソプラノ旋律の美しいこと。

Gloria
ウィーン少パートのきらきらとした合唱が見事です。
小オルガンのほうがグロスマン先生指揮、こちらの聖ニコライがフルトモーザー先生指揮、録音はともに1964年5月と記されてます。
グロスマン先生の指揮で登場したコアとこちらのコアはたぶん別なのかな。
声の雰囲気が違います。
小オルガンのほうはふんわりとした柔らかめの声、こちら(フルトモーザー組?)は輪郭のすっきりとした声で、どちらも好きです

くどいですけど1964年当時、ウィ―ン少は凄かった。
リアルタイムに聴かれているリアルファン友やお姉さま方に嫉妬しちゃいます。


Credo
合唱の後に続く、中間部の4名ソリストのアンサンブルはテナー、バス、アルト、ソプラノの順にメロディーが重なっていくところはぞくぞく。そしてゆっくりと盛り上がっていくのにはうっとり。ソプラノ・アルトソリスト君たちは声量もあり、兄さんたちに引けをとりません。

Sanctus
のどかな雰囲気は、ちょっぴり田園風。弦楽器+sotto voce風の合唱から、Sanctusとカノン風に旋律が展開していくのはぞわぞわと鳥肌が立ちました。

Benedictus
シンフォニーのような導入部から、4名のソロが優しい雰囲気です。

Agnus Dei
重苦しい雰囲気ではじまり、とくにmiserere nobisはそのフレーズには強調されたような陰りさえ感じます。
miserere nobisの繰り返しを聴いているうちに、ああ、もしかしてこのままどよ~んとしたまま終わっちゃうのかな、とAgnus Deiラストのパラグラフに突入。

そのあと信じられないようなことが起きます。

ラストのラスト、dona nobis pacem. の前に小さい休止があって、突如kyrieの旋律が再現されます。
Kyrieの旋律を転用したdona nobis pacem.。
さっと差し込む天の光、その煌めきにはまさに天使降臨。

うわぁ~ハイドン兄ぃ。


たしかに、この有名なくだり以外にも、ミサの典礼文を眺めながら聴いていると、パラグラフによって音楽の雰囲気が鮮やかに変換して、次から次へと繰り広げられる世界は異教徒からすると宝石箱のよう。
そして親しみやすい旋律は、すっと頭に入ってきます。
実際のミサで聴いた後だったら、旋律をくちずさんで家路につく人もいたんだろうなぁ。

こちらの曲は1722年頃、ハイドン兄が仕えていたエステルハージ公のために書かれたミサ曲。
だけれども1964年のウィーン少のために書かれた曲なのではないかと勘違いしてしまうような作曲者と演奏者との相性の良さを勝手に感じます。

50年近く前の録音、アナログ音源の書き起こしゆえ、ぼんやりとした輪郭の音質なのは仕方がない。
かえって教会とか古いタイプのコンサートホールで聴いている感があってそれがなかなかいい味わい。
もちろん音楽よし、たぶんモダン楽器を使用しているオケ(ウイーン少の古い録音で見かけるWiener Dom-orchesterってどんな団体なんでしょう?)もよし、合唱も、アルトソロも最高です。
だけど特筆すべきは、ソプラノソロの素晴らしさ。

成人女声のソプラノとは明らかに異なる声の美しさ、まさに the boy soprano

こんなに凄いソリストが50年近くも「ウィーン少年合唱団員」という名前しか与えられていなかったことが不思議でなりません。
ハイドン兄自身、宮廷付属聖歌隊で活躍中はその美声でマリア・テレジアに愛されていたとのこと、ハイドン兄自身が歌っているんじゃないかと、妄想は広がるばかり。

しかしですね。
半世紀がたってようやく、ソリスト名が公表されました。
コアなファンのかたは周知の事実ですが、公式発表は嬉しいです。
http://www.wsk.at/jart/prj3/wsk_website/main.jart?rel=de&content-id=1303945417178&reserve-mode=active
このページの一番下に、この声がF.シルハネックさんと紹介されていて、聖ニコライミサ曲の一部が試聴できます。

シルハネックさんといえば、青きドナウで主人公の歌の吹き替えをしているというのが定説になっている伝説のソリストさん。
在団期間から推定すると、聖ニコライは卒団直前の録音になるのかしら?


この声にフォーリンラブッた方はぜひこちらのCDを。




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