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Angel Wings を聴きました

きりきりと冷え込んだ先週だか先々週の月曜日の朝、こちらを聴きながら出勤。

AngelsWings.jpg

Angel Wingsと若干軟派なタイトルとは裏腹に、オルガンとボーイソプラノソロの硬派曲のオンパレード、4人のボーイソプラノの歌声が凍てついた冬の朝にぴったりでした。

問題は、どこの団体かわからないっていうこと。
だってフランス語、フランス語(涙)。

La Maîtrise des Hauts-de-Seine、パリ国立歌劇場付属児童合唱団もしくは少年合唱団のソリストの2008年4月の録音、2010年春のリリースです。
国内での取り扱いは今のところないため、フランスアマゾンで取り寄せしました。
収録曲は以下14曲のみ。

グノーにフォーレ、プーランクとサンサーンス、フランスものが並ぶのはうれしい。

1. Ave Maria (Bach JS / Gounod)
2.   Pie Jesu - Requiem (op. 48) (Fauré)
3. Salve Regina (Fauré)
4. Ave Verum Corpus (op. 65-1) (Fauré)
5. Ave Maria (op. 52-6) (D 839) (Schubert)
6. Panis Angelicus - Messe solennelle (Franck)
7. That yongë child - A ceremony of carols (op. 28) (Britten)
8. Salutation angélique (Caplet)
9. Priez pour la paix (Poulenc)
10. Ave Maria (Saint-Saens)
11. Ich folge dir gleichfalls - Johannes Passion (BWV 245-09) (Bach JS)
12. Es ist vollbracht! - Johannes Passion (BWV 245-30) (Bach JS)
13. Ave Maria (Caccini)
14. Vidit Suum Dulcem - Stabat Mater (Pergolese)

お馴染み王道のグノーアヴェマリアからアルバムがはじまりますが、トップバッターソロのWenceslas Ostasenko少年、ウマイ。
♪あ~~ぶぇ~まりぃ~~いあ~のメロディーライン。
聴きあきたはずの旋律なのになんてうわあ~なんてきれいな旋律なんだろう、グノーってすごいわぁと初めて思いました。
たぶん、Wenceslas君の歌い方と声のせいかも。
ボーイソプラノの鬼門かもしれない中音域で声が痩せることなく、力強いです。

少し鼻にかかった硬質な声のLouis de Lavignière君のこれまた王道曲フォーレクの Pie Jesu。
ワンフレーズ入魂的な歌い方ですけど、聴いていると去って行った大切な人たちと過ごした時間の記憶と感情までも呼び起こさせます。
あら、不思議。

フォーレの Salve Reginaはしっとりとした声のJoseph Sallembien君が登場。
宗教曲なのにSweetな旋律と声質が合っています。
ここのところあまりに忙しくて、すさんだ生活をおくっていますが、こういう曲を聴くとじんわり。

このアルバムではまったのはEmmanuel da Silva & Louis de Lavignière組の Ave Verum Corpus。
やわらかい声でメゾだかアルトを歌うEmmanuel君と硬質な声とヌケ感のきれいなLouis君のコンビとフォーレの和声がマッチしています。
大丈夫かと心配になるくらいマイペースに自分のパートを歌っていた質の異なる二人の声が ラストのアーメンコーラスで登場する一瞬のユニゾンで鼻血がでるかと思いました。

シューベルトのアヴェマリアではWenceslas君が臆することなく堂々と歌っています。
まっすぐなボーイソプラノの歌、ソロ向きの声と歌い方だなぁ。
ロングトーンやフレーズの終わりにかかるナチチュラルビブラートが心地いいです。

Panis AngelicusはJoseph君、せっかくだから3人のコーラスが入っていても良かったかな。
Emmanuel 君の低音域の安定感と高い音への跳躍が見事な That yongë child。

Salutation angélique は、Joseph君。
Panis Angelicusの高い音が、ファウル?ファウル?あ、ホームラン!!的だったのが嘘のように なんかうにうにした中音域の旋律をあっさり歌いこなしている。
不思議なタイプだ。

プーランクの Priez pour la paix、平和への祈りと称されるこちらの曲は古い時代の詩にプーランクが作曲したそうです。
アルバムのなかで唯一のフランス語曲。
中音域でも滑らかなLouis君で繰り返して聴いているうちになんだか気に入ってしまいました。

次のサンサーンスのAve MariaもLouis君。
少し前なにかのCMで流れていた曲。せつせつとした旋律が沁みます。

バッハのヨハネ受難曲からアリア2曲。
Ich folge dir gleichfalls のWenceslas君の声はイエロジッツさんのよう。きらきらしている。
(イエロジッツさんはボーイソプラノ時代にヨハネを歌っていませんが)もやもやとしたドイツ語歌詞ですけど、からっとした歌と勢いがいいです。
この曲のオルガン後奏がバッハっぽくて好きです。

Es ist vollbracht! はEmmanuel君。
ソフトな声質のせいか、はかなくどこかしらせつない雰囲気。
ペーター・シュライヤーの貴重なボーイアルト時代の歌を発見。

ラスト2曲はおそらく4人の中でも横綱ソリストと思われるWenceslas君の2曲。
カッチーニのAve Maria。
リベラのトムヴァージョンとは違いキーを落としているので、あれ同じ曲ですかい状態で聴いていました。
Wenceslas少年の力強い歌と、古いんだか新しいんだかよくわからない旋律はマッチしています。
そしてペルゴレージのスタバ―ト・マーテルからVidit Suum Dulcem。
うわ~Emmanuel君とのデュエットで全曲聴きたいですよ。


4人のソリストは、いかにも少年らしいストレートな歌い方をしています。
それぞれの声にはしっかりとした個性があり聖歌隊所属のボーイソプラノとは異なる、意志の強いはっきりとした説得力ある歌は、聴いていて楽しいです。

Gael Darchen先生率いるパリ国立歌劇場付属の児童合唱団は BCSDによると4つの少年合唱団と4つの少女合唱団で構成されていると記述があり、いまひとつよくわからない団体です。
Webページも工事中だし、Wikiもフランス語だけだしなぁ。

こちらのアルバム、シンプルなオルガン伴奏が秀逸です。オルガンはBaptiste-Florian Marle-Ouvrardさん。イケメンさんです。
ソリストの歌を消すことなく、かといって押さえすぎず、雰囲気がとても良いです。
通常、こういった曲そのものが有名でかつ個性の強いソロ曲のコンピレーションだと、音楽の流れがぶつ切りになりがち。
それが各曲のオルガン後奏で前の曲の余韻を残しながら(おそらく次の曲のモチーフがアレンジされている)自然に次の曲に移り変わっていくのが、ユニークです。
頭から通しできいてみると違和感ありません。
録音も程よい残響があり、お気に入りのアルバムとなりました。

試聴はフランスアマゾンで。





コメント

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ご無沙汰しております。
いつも更新を楽しみにしております!
さて、こちらのアルバムがずーっと気になっていて、ついにドイツアマゾンで購入しました。
聞いてみて大満足。聞き飽きた?と思う曲も新鮮で染み渡ります。
確かに忙しい心に広がる感じですね。
フランスにはまだ手を伸ばしていなかったので、とっても良い出会いをしました。
ちなみに一番のお気に入りは、カッチーニのアベマリアです。トーン低めが気に入ってます。
控えめなオルガンもたまらないです。

ご紹介いただきありがとうございます!

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