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The Vienna Choir Boys Sing Madrigals of Italy,Germany,England,France

ステレオから立ちのぼる香気あふれるマドリカル。
歌声に近寄りがたい神聖さすら感じさせます。

60年代の彼らの歌声が50年近くを経ても熱く語られるのがわかるような気がします。
鮮烈な印象を受けた人々の記憶とともにこのような音源が残る限り、60年代の彼らの歌声は永遠に語り継がれるものなのかも。
気品あふれる大人びた歌声と、隅々まで行き届いたハーモニー、そして詩情あふれる音楽。
確かに、発声の美しさ、安定したピッチから生まれるハーモニーの透明度は現在の彼らの歌をリアルに聴いて、しっかり伝統として残っていると感じます。だけど、あのような歌声や音楽自体、もう二度とリアルに聴くことはできないのだろうな、と思うと感慨深いです。

SFL-7748.jpg

こちらのアルバムは日本ビクターから「ウィーン少年合唱団愛唱曲集」というタイトルで販売されました。
中には「ウィーン少年合唱団マドリガルを歌う」と称したスリーブが一枚。曲名とその邦訳歌詞が記されていました。
原盤はフィリップスレコードのPHS900-011です。 

「ドイツ、イタリー、イギリス、フランスの12のマドリガルと 8つのドイツ民謡 」と銘打ちながら、日本リリースは19曲だけ、Kommt Her, Studenten Freiがオミットされて11のマドリガルとなってしまっています。
格安で入手できましたが、B面が傷んでいてがっくし

気を取り直しCD and LPさんで米国盤の入手に成功しました。
PHM500-011.jpg

手に入れたのはPHM500-011,なんとモノラル。
BCSDで紹介されているアルバムには「STEREO」 の文字があり、ステレオバージョンがPHS900-011。
どうやら2バージョン存在する模様。


実はこの音盤は録音時期が不明なのです。
録音場所はウィーン・コンツェルトハウス/モーツァルトザール、指揮者がFurthmoser先生、音楽管監修がFerdinand Grossmann先生とあります。

日本語版レコードの解説には「1955年以来数度来日し・・」といった文面や、ディズニー映画「青きドナウ」に触れています。数度=2-3回と解釈すれば、1961~64年のリリースかなと見当がつきます。
ジャケット裏の「フィリップス・ステレオ 友の会」の宣伝文がレコードのリリース時期を語っています。
それによると昭和38年1月新譜から昭和39年12月の間に販売された新譜についている特典券を7枚集めて送ると事務局に友の会会員として登録されいろんな特典がもらえたそうです。
特典の引き換え有効期限が昭和40年3月。
ワタシが手に入れたレコードの特典券のリミットが40年1月。
以上から推測すると1963年から64年頃のリリースなのでしょう。

一方米国シアトルプレスのオリジナルレコードには録音年月日が記載されておらず、収録曲がいつの時代のものか調べる手立てが一切残っていません。
指揮者のお名前、ウィーン・コンツェルトハウス/モーツァルトザールでの録音の文字を信じれば、多分60年代初頭だろうと見当をつけるのが精一杯です。


ようやく本題。

12のマドリガルは、Widmann, Gastoldi, Frescobaldi, Morleyといった16-17世紀の作品です。
最も古いのはCerton(1510-1572)。
Gastoldi, Frescobaldi,のマドリガルのオリジナルはイタリア語JeuneやCertonはフランス語、いずれもドイツ語の訳詩で歌っております。

1.Kommt Her, Studenten Frei(Widmann)      
2.Wer Lust und Lieb Zur Musik hat 音楽を愛する者は (Widmann)   
3.Wohlauf, Soldatenblut 起きてよ兵士 (Widmann)        
4.Mein Gedanken わが想いは歌となって (Gastoldi)     
5.An hellen Tagen はずむ心 (Gastoldi)      
6.An Einem guten Orte 天国の庭 (Gastoldi)      
7.O Bleme so Zart 野の花 (Frescobaldi)      
8.Rein und Kühl 朝露のよう (Frescobaldi)     
9.Warum nicht lustig? 何が陽気にさせないの? (Morley)     
10.Der Lenz All Ast Bekleiden Tu t緑の春(Morley)
1.Die schöne Schwalbe 可愛いつばめ (Jeune)      
2.Niemals war ich so voll Freude こんなに楽しかったことは (Certon)      
3.Abschied von den Bergenさらば 故郷の丘     
4.Wahre Freundschaft まことの友情
5.Hoamatg'sang  ふるさとの歌     
6.Schwefelölzle  マッチは いかが     
7.Rosenstock  バラの下     
8.S’Bibihendi ビビヘンディ
9.Steirischer Glockenjodler 鐘のヨーデル     
10.Wann der Gugu schreit カッコーが鳴くとき


どれも1分半から2分半と短く、その歌声に夢見心地になっているとあっという間に終わってしまいます。
聴いていると、合唱の雰囲気やソリストの違いから、もしかしたらいくつかの組が参加しているのではないかと思いました。
An Einem guten Orte、Rein und Kühl、Warum nicht lustig?にはソロが登場。
これがまた叙情的で美しいです。

後半の8つのドイツ民謡についてですが、こちらに関してはランク先生指揮のドイツ民謡集ではないかとのご指摘があります。(ヤフー掲示板)
アルトソロの素晴らしいAbschied von den Bergen(唯一のピアノ伴奏付)、今年の公演で聴いたビビヘンディは、今年のみなさん同様、伸びやかで楽しそうだし、鐘のヨーデルの粛々とした雰囲気は見事です。

レコードの寿命を考えれば、このままアナログの森に埋没してしまうには惜し過ぎる音盤のひとつ。
ぜひデジタル化して永久保存版にして欲しいです。

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