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Musique Chorale Francaise ~Carnet de notes~ Les petits Chanteurs de Sainte-Croix de Neuilly を聴きました

ひんやりとした空気に秋の訪れを感じ、どうれ、フランスの合唱曲でも聴いてみようと とりだしたのはPolgar先生率いるヌイイ少年合唱団のこちらのアルバムです。

Les petits Chanteurs de Sainte-Croix de Neuilly 
Musique Chorale Francaise
~Carnet de notes~
carnet de notes


フランス合唱曲集、2007年9月1~3日にかけての録音。
今のところ最新録音になるのかな。

1.Tourdion (Anonyme)
2.Mon cœur se recommande à vous ( Lassus)
3.O la o che bon Eccho (Lassus)
4.Il est bel et bon (Passereau)
5.Duetto buffo di due gatti - Le duo des chats (Rossini)
6.La cigale et la fourmi (Gounod)
7. Calme des nuits (Saint-Saëns)
8.Sérénade d'hiver (Saint-Saëns)
9.La berceuse du petit zébu (Ibert )
10.La belle si nous étions - Huit chansons françaises (Poulenc)
11.La belle se sied - Huit chansons françaises (Poulenc)
12.A peine défigurée - Sept chansons (Poulenc)
13.Belle et ressemblante(Poulenc )
14.Trois beaux oiseaux du paradis (Ravel)
15.Noël des enfants qui n'ont plus de maison (Debussy)
16.Méli-mélo (Bovet)
17.Madrigal (op. 35) (Fauré)
18.Les Djinns (op. 12) (Fauré )

16世紀の作者不詳のアカペラが1曲目。
リズム・旋律・フランス語の響きを堪能です。
聴いていると、今年のウィーン少のクーレ、亡き人への思いを古風にした感じの曲です。

ラッソにロッシーニ、このあたりまでは少年合唱団の王道をいく選曲ですね。

Mon cœur se recommande à vous、おおうキレイな曲だな。
いったいどれくらいの人数構成で録音したのかいなと思うくらい、ソプラノパートの層があつく、ときおりおちびさん声なんかが聴こえてきます。
ライナーのーツに掲載されたメンバー表を見るとなんとソプラノ24名、アルト21名、テナー11名、バス12名とかなり大所帯。

O la o che bon Eccho (こだま)ではパリ木のコンサートを思い出します。
がらがらの伊勢原市民会館の1客席後方や、満席のマリアカテドラルのオルガン席から冴え冴えと聞こえたこだま。それと比べると、大人数ゆえかもたつきがち。雰囲気はいいんだけどなぁ。

Passereauというのは16世紀の作曲家さんだそうです。可愛らしい曲です。
一度聴いたら、Il est bel et bon,bon,bon、・・のリズミカルな歌詞が耳に残ります。

ロッシーニの猫のデュエットで吹きました。
だって4部合唱。ぶぶぶぶ。4部合唱ですよう、くどいけど通常ソロ2人のところをしっかり4部合唱。

こうなるとうちの近所の地域猫軍団。
夜19時から21頃にスーパーの袋を持って通りかかると、どこからともなく鳴きながら集団で近寄ってくる奴ら。
いつだったか、軍団の中で唯一人に馴れているニャン太(勝手に命名)に近づき、かがみこんでなでようとしたら思いっきり眼鏡に猫パンチを食らったことがあります・・って関係ないか。
関係ないついでにyou tubeにパリ木のお面付の猫など数バージョンアップされていましたよ。

さて、ここからの選曲がなかなか渋い。

時代も一気に19世紀、20世紀のフランス人作曲家の作品に移ります。
シロウトは、あまり耳にしない印象派の巨匠の合唱曲、しかも少年合唱は珍しい。

8、10、16はテノールとバスの合唱曲。
元気いっぱいのテノールと、渋い声の混じったバスパート。
なかなか楽しいです。

カノン風に展開していくグノーの曲。
オペラの合唱曲みたい。物語風の曲かな、展開する旋律や音楽が表情豊かで楽しい。
フランス語歌詞そのもの聴いてもわからんです(哀)。
タイトルだけを調べると、勤勉一番物語(違った?)キリギリスとアリのあのお話みたい。
ソプラノパートの集団トリルもどきがかわいい。

サンサーンスの作品はラモーの夜を彷彿させる叙情的な雰囲気と豊かなハーモニー。
おおう、いい曲だなぁ。

イベールのLa berceuse du petit zébuはアカペラのボーイズのみの3部合唱。
印象派の絵画をみているような、陰影にとんだ作品に子守唄ってほんとうですかぁ。
ときおりぬけるような響きのソプラノパートの声がふんわり優しげな雰囲気です。

プーランクの混声合唱用の合唱曲から4曲は、1分半から2分少しと短い曲ばかりです。
民謡をベースにした歌とあり、旋律は比較的平明、澄んだハーモニーがなかなかいいです。
Belle et ressemblanteの和声にシビレた。

ラヴェルの作品、Trois beaux oiseaux du paradis(楽園の3羽の美しい鳥)
合唱をバックにソロアンサンブルが登場。
ソプラノソロはAmury Duval少年。
硬質な声で、難しそうなメロディーラインを丁寧に歌っています。短いアルトソロはきりっとした歌声の持ち主Adrian de Courcelles少年。テナーとバスは省略(すみません)
第1次世界大戦、戦争を題材とした歌とのことですが、繊細な曲ですね。
バックのコーラスもpp,pサウンドでこれまた難しそうな和声を繰り広げていました。

・・ところでこちらの曲は邦題はいくつか種類があって「楽園・天国の3羽の美しい(小)鳥」のほかに「美しい3羽の極楽鳥」なんていうのもありました。う~ん・・・・

ドビュッシーのNoël des enfants qui n'ont plus de maison 。
以前違う団体の曲をYou tubeで聴いて衝撃をうけた曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=iCVO7Pv6T5M

ピアノ伴奏付のボーイズのみの2-3部合唱。
緊迫した音楽に、やるせなさを感じます。
クリスマスなのに、帰る家のないこどもたち・・・それは、ドビュッシーが見聞きしたであろう第1次世界大戦で街中に放り出された戦災孤児たち。
寒かろうに、ひもじいだろうに、心細いだろうに。

ラストは甘美なフォーレ。
和声の移ろいと歌詞がとても滑らかで、伴奏のピアノが繊細で美しいです。


以上何度か聴いているうちに、曲によってはメンバーの頭数を調整しているような印象をうけました。
まさか24人のソプラノと21名のアルトでここまではまとまらないだろう・・です。

こちらのアルバム後半に登場するロマン派、印象派時代のフランス人作曲家による合唱曲はオトナ仕様と思うのですが、あえてボーイズに歌わせたPolgar先生の意図はどこにあるのでしょう。

成人混声合唱で聴いたら多分全然違う作品に仕上がりになって、その結果 聴き手の印象もがらりとかわってしまう、そういった感じの曲ばかり。
合唱経験のある方ならば、コドモには難しくない?と思うかもしれませんね。

答えは曲目の簡単な解説をまじえた、先生が記されたライナーノーツにありました。

「こどもが自分自身の成長とともに広がりをみせる世界、初めて聴くであろう子守唄、言葉遊び、童話の世界、大好きな動物、夢の世界・・フランス音楽は こういったこども時代の遊びと夢に満ちた世界を、鋭敏にそして上質に表現することが可能なんですよ。」(ライナーノーツの英訳の超意訳)

それを読むと、先生は成人混声用の合唱という合唱のスタイル、ルネッサンスだとか印象派や近代という時代のくくり、そういったものにあまりとらわれずに曲を選ばれた ということになるのかな。
先生の頭に浮かんだイメージに即した曲、フランス語の響きの美しさ、フランス音楽のもつ控え目でいて品の良い多様性を「こどもの声」で表現したアルバムなのかしらと思いました。

今回も難易度の高そうな曲を、高い水準の合唱を聴かせてくれますし、声もよく訓練されていてキレイです。
だけど、ボーイズの歌声がところどころナチュラル系・・・ユニゾンやピッチのぶれ、長く続かないブレスなどで、あれ、とかううむと驚きもしました。

そういったことが気にならなければ、置き換えていうならば、好みの問題ということになるかもしれませんけど、フランス語を母国語として育った彼らが 自分たちの言葉で丁寧に、そして純朴そのものの歌声で歌っていることで、音楽に託された詞の美しさ、旋律や和声の美しさが際立っているような気が致します。


こちらのアルバム、タワレコなどの国内のCDショップ店頭でときおりみかけます。
試聴は合唱団の公式ページ、こちらのページからお買い求めも可能です。
ワタシはCD and LPにある合唱団のショップから購入しました。






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