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フライブルク大聖堂少年合唱団コンサート@日本基督教団原宿教会

22日日本基督教団原宿教会で行われたフライブルク大聖堂少年合唱団 日本公演を聴いてまいりました。

freibourg 2010

外苑西通りからひょいと入ったところにある、モダンなつくりの教会。
こじんまりとした会場と、こじんまりとした数の聴衆(100人ほど;会場は満席で、ステキマダム・ジェントルマンの方で埋め尽くされていました。)そして、舞台にはみでるほどの合唱団の皆様。
8月に入って以来、猛暑と休日返上の連続勤務がつづき、頭が熱中症のワタシ、人数カウントするのやめましたできませんでした。

まずはグレゴリオ聖歌Inclina Comineを歌いながらの入場。
テナー・バスパートのユニゾンがきびきびとして美しかったです。
全員が壇上に整列すると最後列3列目がお兄ちゃんたちのテナー・バス、1、2列目がボーイズ。
皆様、白の半袖もしくは長袖のカッターシャツに黒のズボン+黒の革靴をお召しになられていました。
指揮者の先生も同じスタイル。
あ~なつかし、質実剛健(→ワタシの高校のスローガン)

続いてはパレストリーナのミサ曲「Missa Ecceego Johannes」からKirieとGloria。
ライブでパレストリーナを聴くのは今年ウィーン少の第4旋法のマニフィカート以来。
アチラは変声前の3-4部。
こちらはオーセンティックなスタイル。
教会のなかでがんがん響く華やぎに満ちた和声、目がくらむかと思いました。
パレストリーナの音楽は教会の中でリアルに聴いて初めて その鮮やかな和声で陶然とした喜びに満たされるのかも・・なんて思ってしまいましたよ。
みなさん伸びやかに歌っておりました。

会場のせいなのか、季節の影響なのか、もともとそういう特質なのかシロウトにはわからないのですけど、こちらの団体は柔らかい温もりのある声質、そして透明感のあるまろやかなハーモニーでした。
英国聖歌隊の大人数で歌っても 何かしら聴くものを寄せ付けないパレストリーナとは違いました。
KirieとGloriaのつなぎの応唱部分はなんと先生がカントールを務めておられました。
ほんのワンフレーズでしたけど素晴らしい歌声でしたよ。

続いてメンデルスゾーンの宗教曲。
好きな曲のひとつ「Denn Er ha tseinen Engeln」
メンデルスゾーンの渾身作「エリア」の1曲。
ソプラノパートの♪Denn Er hat seinen Engeln befohlen über dir~のきらびやかなメロディーはボーイソプラノで聴くほうが曲の雰囲気にあっていると思います。
大人数のボーイズのユニゾンは、それはそれは美しかったですよ。
2曲目の「Periti autem」 は初めて聴きましたが、兄さんたちの2-4部合唱。
これがvividなハーモニーでした。
3曲目は「Richtemich Gott」力づよい兄さんたちの導入部、その後展開するボーイズのハーモニーの可憐さ。
あ~いい曲だぁ。
メンデルスゾーンのこういった曲はドイツの合唱団で聴くのがシアワセだわ~・・

4曲目いきなりみなさん床に座り、オルガン独奏。
あらバッハのオルガン曲にしては不思議な旋律ねぇと聴いていたらなんとメンデルスゾーンのオルガンソナタでした。
とここで本日のプログラムが「プログラムA 宗教音楽演奏会」だと気づく次第。
オルガン奏者は21歳の若者マルクス・ボーレンさん。
とても、落ち着き払った堂々とした演奏でした。
オルガン独奏の間、壇上のボーイズは客席をじいっと見つめたり、放心状態だったり、瞑想タイムに入っているメンバーもおられました。
あら、少しお疲れかしら?

真夏で暑いといっても、日中の最高気温上がっても26度、最低気温15度前後くらいのドイツからお越しになり、8時間近い時差、それから、なんといっても当の日本人ですら滅入るような今年の夏の湿度と異常な暑さは、どんなに若くても身に応えるだろうなぁ。
しかも、前日夜の公演、昼間のミサ、そしてその足で教会入り。
会場入りはコンサートの1時間前・・確かに開演1時間30分前、教会の前ではコンサートスタッフの方々が「まだ主催者ご一行が到着していなんですよ」とぼやいておられました。
疲労もピークだったのかもしれませんねぇ。

しかも心地良いメンデルスゾーンの旋律・・。

バッハのモテットBWV227は精神力で乗り切った気迫あるバッハでしたよ。
途中からボーイズ全員の表情がきりっと切り替わった瞬間は見事でした。
温みのある声のハーモニーとバッハって合いますね。
バッハ特有のえげつない細かいうねうねした旋律も見事に決まっていましたし、中間部の少人数ソロもお見事でした。
日本の残暑にバッハは聴くほうも、歌うほうもきっとキツイですなぁ。

メシアンのオルガン曲をはさんで

ブルックナー 「Os justi」
どっしりとしたハーモニーは圧巻。オルガンのような響きが会場いっぱいに轟きびっくらです。

フォーレ 「ラシーヌ雅歌」
とろけるようなオルガンのメロディアスな旋律はいつ聞いても夢見心地になります。
ただ後半は指揮者の先生から、左耳介後ろで人差し指を立てる仕草(おそらくピッチを高めにというような指示だと思うのですけど)が何度も出ていて、もしかしたらベストコンディションではないのかなぁ、なんて思ってしまいました。
そうはいっても先生を含め誰一人姿勢を崩さず集中して歌おうとする真摯な姿と歌には感銘を受けてしまいました。

こちらの団体のアルトは英国聖歌隊のように変声後の男声が担当していました。
実際のアルトを歌うのは なにせ横広がりの隊列で見落としがあるかもしれませんけど4-5名、このなかには貫禄のある父兄のような方が1名混じっておりました。(プログラムのメンバー表には載っていない)この方のアルトヴォイスがそれはまたよくとおる 澄んだ声でして、気になってしまいました。


ラストはスタンフォード「ye choirs of newjerusalem」
スタンフォード先生といえば英国聖歌隊の合唱曲の大御所。
ドイツ系の合唱団が歌うのって珍しい?
これがコンサートのフィナーレを飾るにふさわしい演奏でした。

大聖堂とともにあった長い歴史は20世紀にはいってその時間がとまってしまった、とプログラムにありました。社会情勢で活動停止・解散の憂き目にあってしまったと。
その時代に生きている人々の思惑や情勢で 受け継がれてきた伝統を途絶えさせることは簡単。
しかし喪われたものを再びもとの姿に戻し、昔のスタイルを模索しながらその活動を軌道にのせて継続させて行く事はどれだけどれだけ大変だったことだろうなぁ・・なんて考えながら、力強くて華やぎのある合唱を聴いていたら、ラストのアーメンコーラスには涙がこぼれてきました。
1970年に入り活動を再開し今年で節目の40年だそうです。

祝☆再結成40周年、このさきの未来へもこの歌声を!

アンコールはアカペラの曲(これがまたキレイな曲でした)、と聴衆へのプレゼントのさくらさくら。
日本語の歌詞がきっちりと丁寧に発音されていてすっきりとした歌でした。
がっつり練習してきたんだろうなぁ。

曲間に拍手の入らない教会での演奏会、演奏者も聴衆もある意味緊張感の続くプログラムの終わりで、会場からの盛大な拍手に壇上のみなさんにっこりしていました。
体力の限界のようにも見えなくなかった状況で、粘りある集中力で歌いきった皆さんにぶらぼーです。

教会でのコンサートというのは信仰の音楽をききながら、その祈りの文言とともに神様としずかに向き合い対話する時間(プログラム曲はカソリック・ルター派・英国教会と様々でしたが)なんですね。

宗教音楽はやたらキャパシティの大きいコンサートホールの客席で十把ひとからげの聴衆として聞くのではなく、神様に捧げられる音楽としてしかるべき場所で聞くものなのかもしれないなぁと改めて思った次第です。

信者さんでもないのに豊かな時間を共有させていただいたことに感謝です。




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