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Missa Benedicta & Antiennes votives を聴きました。

Missa Benedicta & Antiennes votives
Missa Benedicta & Antiennes votives

Nicholas Ludford作品をオーセンティックなスタイルで聴く事のできるこちらのアルバムを聴いていました。
美しい装丁の紙ジャケットです。
演奏はヒギンズボトム先生率いるニューカレッジ、2007年7月11-14日にかけてSarrebourg(どこ?)にある聖Martin教会での録音。2008年のグラモフォン「古楽部門」賞を獲得しています。


恥ずかしながら Nicholas Ludfordさんってどなたさんですかぁ状態で聴き始め、清楚な音楽に癒されておりました、違うなtranquilizeされておりました。

ルネサンス時代英国音楽も隆盛を極め、さてこれからというときに起きた宗教改革。
1485年生まれのLudfordさんは どうも宗教改革の影響をもろかぶってしまった音楽家さんのようでして、革命の起きる少し前の1520年代、ウェストミンスター宮殿内の教会でオルガニストとして音楽に携わっておられたようです。
しかし1548年宗教改革で教会が解散させられるその職を解かれ、1557年に亡くなるとウェストミンスターの聖マーガレット教会に埋葬されたとのことです。
そして、Ludfordさんは、新たに生まれた英国教会の典礼音楽を書くことなく、カソリック信者のまま生涯を終えたようです。

・・以上ヒギンズボトム先生の論文のような格調高いライナーノーツの斜め読み+脳内意訳。


16世紀英国、宗教改革の起こる少し前にラテン語で書かれたカソリックの典礼音楽として書かれたミサ曲、5世紀の間埋もれてしまった曲が鮮やかに蘇ります。

Antiene Avecuius Coceptio
トレブルパートの歌う旋律が、リズミカルでとても軽やか。
アルト・テノール・バスが加わるとしなやかなハーモニーとなります。きっちりと整えられた和声と晴れやかで明るい曲調に、心が躍ります。
8分があっという間に過ぎます。

you tubeに、美しい動画がアップされておりました。



いいなぁ~・・・

Missa Benedicta et Venerrabilis
ミサ曲はプレイン・チャントが挿入されています。
厳かな祈りの音楽、成人男性のしっとりとしたハーモニーが粛々と朗々と響きます。

Gloria in excelsis Deo
カントールの先唱、アルト・テナー・バスの深みのあるハーモニーに導かれるようにしてトレブルパートが登場。
ライナーノーツにクレジットされているトレブルパートは17名。
全員がレコーディングに参加したのかな。よくとおるしっとりとした声で、がっちりと鍛え上げられたきびきびとしたユニゾンはすっきりとして見事です。

Credo in unum Deum
冒頭の兄さんたちの合唱がステキ。4部に別れているのかなぁ。
途中にトレブルソロが登場しますが、これが透き通るように美しい声です。一瞬CD音飛びしたかと思うような旋律が複雑にからみ合う めくるめくハーモニーにはくらくら。
後半の盛り上がりは、厚みをまして、華やかです。

Sanctus Et Benedictus
重々しい兄さんたちの4声のSanctus。
冒頭のSanctusは「さああ・・・んくとぅす」と決着するまで実に40秒かかっています。次のSanctusはトレブルパートが加わりゆったり、そして音楽が動き出します。
文節ことに小さな区切りがあり、ゆったりと次の句へと移っていきます。
祈りの文言につけられた旋律とハーモニー、穏やかなゆったりとした時間。
トレブルパートのしっとりとした声は重いハーモニーに明るい色彩感を与え、清らかです。

Agnus Dei
テノール、バス、アルトの豊かな導入部、トレブルバートが入って・・・と曲の作りは同じなのですけど、展開する旋律の軽やかさ、浮かび上がるモチーフの豊かさ、そして磨きあがれられたハーモニーの美しさに思わず聞き入ってしまいました。
ラテン語のテクストを眺めながら聞くと、メリスマが長いっていうのかな、ひとつの単語のフレーズがとても長いです。

味わい深い音楽は確かにミサ曲のテクストなのですけど、典礼用の音楽だけで聴いてしまうのはもったいないような気がしました。
ニューカレッジの均整のとれたアカペラ、そのなかでトレブルパートの声は輝くように美しいです。

そして500年の時を経て蘇った音楽は、新たな命を吹き込まれ生き生きとしています。


Dominine Jseu Christe
しっとりとした雰囲気のなかでアルバムが終わります。

どの曲も、神経をいたずらに高揚させられることも無く、あっさりと聞けてしまいますが、繰り返し何度でも聴きたくなってしまう・・そんなアルバムです。
不思議です。


お買い求めはニューカレッジのショップからも可能です。
オックスフォードの空気とともに届きます。
あとは、iTuneショップでも手に入ります。

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