スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Gallus-Messe・Motetten Alter Meister を聴きました

今週半ば、泊まり勤務明けの夜に、なんと38度に熱発していました。
実に7年ぶりの熱発(どれだけ丈夫なんだ)。
空調のききすぎた宿直室で、数時間意地汚く口あけて爆睡したせいです。
手持ちの解熱剤を適当に服用し、あとは適度な水分補給+睡眠で1日半かかって解熱しました。
あ~良かった。

気候不順の折、皆様も体調管理には十分お気をつけてくださいね。

今年のウィーン少AプログラムのGallusを聴いて、いいなと思いこちらを聴きました。

gallus messe acanta

こちらのアルバム、実は「ウィーン少年合唱団によるルネサンス宗教音楽 小品集」なのです。
ギレスベルガー先生指導のウィーン少とGallusのミサ曲のみコルス・ヴィエネンシスが登場。
ドイツFono Team社の製作、72録音&プレスです。
もともとはアナログ音源ですね。
1972年といえば、来日公演のあった年。素晴らしかったと伺っております。
レコーディングに参加しているのかなぁ。

手持ちのCDはACANTA 社のものと、ARTS社から2004年にリリースされたブリテンキャロルの祭典とのカップリングがあります。

britten gallus and old masters

ARTS社のものは24BIT/96KHZでリマスタリングだそうで→意味わからず書いています、ACANTA 社のものと比較するとアナログ音源の雰囲気が残ったクリアな音質に聴こえます。

さてGallus先生はルネッサンス後期にウィーンの宮廷でも活躍した音楽家、Handlの名前をお持ちです。
こまかいことは省略。
Gallus作品は 宮廷附属聖歌隊がルーツである彼らにとっては大事なレパートリーなのですね。
歌い継がれて500年以上。
今年もそうですが過去のコンサートプログラムにもよく登場しています。彼らの矜持を感じます。

J.Gallus Misaa ad imitationem Pater noster 8 vocam
Kirieではバス・テノールに遅れて、ソプラノ・アルト入るところが花がほころぶようで美しいです。
途中のボーイズのみのソプラノ・アルトが交錯するところは清楚でしっとりとした雰囲気、イタリアの香りがほんのり漂う素朴で可憐なミサ曲です。

Gloriaで登場するゆらぐようなソプラノ、にどきどき。どうしたらこんなに高貴な声がでるのだろうか、と思ってしまいます。
2つのソプラノパートが同じ旋律を歌うところはとろりとした濃さがあるし、それぞれ分かれるとはそれは華やか。じっくり聴いていると、ソプラノには大人びた声の団員さんがいる模様です。いっぽうアルトはいろいろな声が混じっています。どちらかというとふくよかなアルト声。
doube choirのソプラノ・アルトそれぞれの人数構成は4-6人くらいでしょうか?

ところで、Track2の4分45秒くらいのところで音がぐにゅお、びぃよっよんと歪むのはACANTA 社ARTS社ともに同じ。
マスターテープのせいですね。なんてこった。

テナー・バスの男声パートとソプラノ・アルトのボーイズパートが応唱風にあらわれ、時々ハーモニーが重なるCredoでは、現役ボーイズVS昔ボーイズのその対比が面白い。
オールドボーイズ達のアンサンブルのあとに登場する、中間部のボーイズパートのアンサンブルは低音がしっかりとしていて豊かなサウンドとなっています。
ラストの8声は荘厳ですけど、いろんなパートが入り組んでどうなっているやら状態、8声は聴くほうも忙しい。

Sanctusは冒頭でボーイズ合唱伸ばしの音でピッチが下がるように聴こえるのですが、テンポが緩むのでひょっとしたらマスターテープが傷んでいるのかなぁ。
前半と後半の曲の作りがユニークですね。ヴィエネンシスのハーモニーも透明感があってきれいです。
ラストのHosanna in excess の躍動感あるリズムが輝くようです。

ゆらぎのあるソプラノ声とボーイズパートが印象的なはじまりのBenedictus、旋律も美しいです。
この当時のウィーン少のソプラノの艶はドキドキです。
ラストではHosanna in excessが短く登場。

音階の使い方がKyrieと同じように聴こえるAgnus Dei。
これをきくとGallus先生の生み出した世界が一巡りしたなぁと思ってしまいました。

たった25分の演奏時間はあっという間。
聴いてみると、なんていうのかな、積もり積もった埃を払いのけてみると、そこには輝くばかりの手の込んだつくりの見事なアンティークを発見した、というような印象です。
演奏もソプラノ・アルトにボーイズを起用した、オーセンティックなスタイル+ギレスベルガー先生のテイスト。
歌声にどこかしら慎ましい奥ゆかしさがあります。
40年近い時を経た現在であっても この頃のウィーンの気品ある大人びた声と合唱は冴え冴えとしていますね。

J.Gallus Pueri concinite
ボーイズのみの4声。
エレガントで流れるようなハーモニーはどこか懐かしいな、と思ったらコンサートプログラムで聴いた事があるような気がします。
いつでしたっけ?
中音域のパートがしっとりとした感じ。

J.Gallus Repleti sunt
ボーイズのみの8声。え、マジですか。
冒頭と途中であらわれる4人のアンサンブルでソプラノの声がするっと抜けるように美しいです。
ソプラノ2の団員さんのしっとりとした中音域もいいぞ。
やや、このソプラノ君たちの声好きだぞ。

Victoria Una Hora
こちらの曲、もともとSSAAのボーイズでも歌えるようになっていたんですね。
低音が男声だと勘違いしていました(恥)。
歯切れがよく、メリハリのある合唱となっています。
曲が大きく動きだす、Vel Judam non videtis quomodo~のVel Judam の部分は非常に迫力があります。
アルトの最低音域なんか男前です。
Quid dormitis?・・ではソプラノ・アルトソロが登場するのですけど、みなさんえらくおとなびた声で透明感あるアンサンブル。
ボーイズのみの声は決して軽くなく、じっとりとした世界を構築していると思います。

こちらの曲もコンサートプログラムでよくとりあげられています。
最近のプログラムでは邦訳の歌詞がまるっきり掲載されないので、邦訳の歌詞つきは89年日本公演の↓の動画で。
http://www.youtube.com/watch?v=z4LOdb3g-gk
途中マルシックテンポですが、89年組の濃密なハーモニーは圧巻ですねぇ。
あ、マックス様はソプラノ2を歌っているのですね。

Victoria O Regem coeli
柔らかく穏やかなハーモニーを聴いているとこれが小・中学生男子の声なのだろうかと思ってしまうような気高さを感じます。
とりわけソプラノの高音域での揺らぎに感じる美しさは筆舌しがたいものがあります。
そして短いソロアンサンブルはしっとりと落ち着いています。
終盤のアレルヤコーラスは晴れやか。

Palestrina Hodie Christus natus est
こちらもボーイズのみの4声。
流れるようなハーモニーの中に現れる たたみかえるような旋律の重なりはやっぱりパレストリーナだわ。
親しみやすい旋律とメロディーはキリスト降誕を祝う曲のようですね。

Nascucs Incipit Lamentatio
こちらもボーイズの4声。
あの、どなたさんですか状態の作曲家先生。
ライナーノーツ読むのもメンドウで放置していますけど、すっきりとした曲で聞きやすいです。
中間部にあらわれるソプラノのソロ、これには驚いた。
すごい、すごい。
聴いていて一度昇天しかけましたよ。
正確には各パートからの4人ソロなのですけど、ハーモニーが涙がでるくらいキレイです。
わずか4分の曲ですが、感動してしまいました。

Kerle  from Missa Regina Coeli
Sanctus,Hosanna Benedictusミサ曲の後半部分、Kerle先生もどなたさんですかですけど、
ソロ4人の織り成すハーモニーはさらさらと流れる水のようです。
Nascucsのソロメンバーとは違うのかもしれません。クセのある声が混じっています。

作曲家の活躍した地域や年代で違う発展を遂げて、ルネサンス時代の宗教音楽といってもそれぞれカラーが微妙に異なるようです。
ルネサンス後期の音楽は奥が深い。
少年合唱では必聴のこのジャンル、もっといろいろ勉強したいところなんですけど、ちょこっと時間不足。

ARTS社のCDは時々店頭でみかけます。
店頭でみかける限り、あまりにマイナージャンル過ぎて売れないのかなぁなんて余計な心配をしています。
ポピュラーソングもいいけど、本当のこと言うと、こういった曲をじっくり歌うウィーン少のほうが好き。
ギレスベルガー先生時代の合唱は、おそらくこの先2度とリアルに聴く事はできないだろうなと思うと特別なものに思えてきます。

じつはこちらのCD以外に、ウィーン少のリリースした古いアナログ音源の中には デジタル化されていないルネッサンス時代の名曲が数多く埋もれています・・・だからアナログ音源探しはやめられない。(言い訳)

リアルで聴くなら、今年のコアもストロングヴォイスもいいですよん。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

calendar
<05 | 2017/06 | 07>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
リンク
このブログをリンクに追加する
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。