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Les Petite Chanteurs de Sainte-Croix de Neuilly「Pergolesi Stabat Mater」を聴きました

古楽アンサンブル+ソリストにボーイズを起用した音盤はないかな、と探しあてて入手したのが、ヌイイ少年合唱団のこちら。

PCSCN stabat mater


合唱団サイトで一部試聴できます。
CDジャケットのサムネイルをクリック
購入はCD and LPにある合唱団のお店から。

2001年4月10日、11日ローマでの録音とあります。
器楽伴奏が Seiscentonovecento、初めて聴く団体ですが、理知的で安定感のあるアンサンブルチームだと思います。

ライナーノーツによると、Pergolesiは仕上げたこの作品を自ら耳にすることなく、神様の元に旅立ってしまわれたそうなのです。
26歳結核死。
痛ましい。
現代の日本では、診断技術が向上して割と病初期に発見できるようになったし、1日1回の飲み薬3-4種類(+筋肉注射が加わる事があります)で基本的に治すことができる疾患となりました。
しかも治療の期間は最短で6ヶ月。
それでも結核との闘いはまだ終わりを迎えていないのです。
なんてこった、といつも思います。

さてこちらの録音で登場するのがヌイイのソリスト、ソプラノソロがPierre Muzard君とアルトソロがHadrien Lefebvre君。
のっけから半端じゃない緊迫感が漂っております。
苦しく重々しい足取りに聴こえる前奏。2人のソリスト君たちもかなり緊張しているように聴こえて、こちらも心拍数↑↑、手に汗握ります。
Continuoが自分の鼓動のように聴こえて来ます。

Pierre 君のノンビブラートの素朴なソロは消え入りそうな儚さそのもの。
できる限りの力をもって、打ちひしがれ、自分の力で立つ事すらできないほどの精神的苦痛を与えられた聖母マリアの状態を表している・・という感じです、多分。
ところどころでHadrien Lefebvre君のソロにかき消されたり、よれてしまったり。
惜しい。
しっかりと歌えるソリスト君だとは思うのですが、若干12歳には荷が重かったかも・・とがんばった本人とPolgar先生には大変失礼なことを思うてしまいました。

一方アルトは凄い。
近年まれに見る傑出したボーイアルトの登場です。
オトナ達の器楽伴奏にも全くたじろぐことなくて堂々とした歌いっぷり。
Hadrien 君はきっと物怖じしない子だろうと踏んでいます。
朗々としたソロです。
音域も広くて、細かい音型、装飾音符だってへっちゃらだし、声量も大きく、爆音系。
オペラティックな歌い方、ええ、風格さえあります。
かなりウマイ。
だけど。
声はどことなくコドモコドモしたボーイアルトです。
重々しいリズムと甘美な旋律が交替に現われる第10曲のアルトソロは圧巻です。

声の感じはたとえて言うなら昨年のモーコアの、ソプラノ・アルトパートに神出鬼没していたヨハネス君の声を幼くした感じ・・わかるヒトいるかなぁ・・・に似ていると思います。
ただ、この録音のときはなんと11歳。それゆえ生真面目で真っ直ぐで真っ直ぐです・・・。

↓の動画は、レコーディングからほんの数ヶ月後のコンサートライブの模様みたいです。
ソリスト君たちが登場していますよ。
あれ、もしかしてレベルアップしている?




全曲を通し、ボーイズの声でオペラティックかつドラマティックなStabat Materとなっております。
低年齢の歌い手さんを起用しただけに荒削りではありますが、その分演奏者さんたちによって作りこまれすぎない、本来の曲がもっていたはずの荒々しさや激しさに驚かせられました。→これを聴いたお陰でアーノンクールの録音にはさして驚きませんでしたよ。

「カストラートが18世紀ヨーロッパに広めたであろうこの曲を、カストラートの存在が過去のものとなった現在、できる限り往時の雰囲気に近い響きで表現するためにボーイソリストを起用した。そしてこの曲が本来もつソプラノとアルトのオペラティックな対比を忠実に再現しようとした」→ライナーノーツの脳内意訳、とあるようにPolgar先生の意欲的な試みは、聴いてみて、あなるほど~と納得。(偉そうにすみません)

ええ、先生の狙いにはまんまとはまってしまいました。
ボーイズの歌だからこそ表現できた荒々しさと激しさに胸を打たれてしまい、なんでこんなに感動しているのだろうと、自分でも不思議です。

不思議ついでに。

人様のこしらえた邦訳歌詞を拝見しながら全12曲を通してきいてみると、流れるように美しい音楽と歌詞のベクトルが時々ズレているような印象が残ってしまいました。
え、この歌詞の内容でそうくる?みたいな。

オール成人チームの違う音源を聴いたら、そんなことを思わなくなるのかなぁ?

歌詞の世界から離れて、ボーイズの歌うペルゴレージの音楽だけに集中して聴いていると 次から次へと繰出される旋律に、深い感銘とじんじんとした哀しみを覚えます。
取り憑かれます。
不思議です。


3月16日はペルゴレージの命日だったんですね。
もっといろんな音楽を書き留めたかっただろうに・・








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