スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヨハン大公のヨーデル

年明けから思いもかけず、たくさんの拍手を頂戴しておりました。
うわあ~い、ありがとうございます

Erzherzog Johann-Jodler 
なんだか、えらい値段になっています・・アマゾンのリンク

ウィーン少の音源集めに夢中になり始めた頃、なかなか手に入りにくいCDのひとつでした。
いまでもレア率高いのではないでしょうか?
再販される気配もないしなぁ。

当時のウィーン少オールドの掲示板で 皆様が素晴らしいと褒め称えるヨハン大公のヨーデル。
想像が妄想を呼び、どうにかならんかのう・・とたどり着いたのが近隣公立図書館の蔵書検索。
こうなると、オタ気質100%全開、自分でも笑っちゃうくらいの執念です。
でもね。
あるものなのです、予想外に。
その後、勤務地の公立図書館に発見し「ヨハン大公のヨーデル」だけを借りるためだけに図書館に行きました。
ライナーノーツをカラーコピーまでしました。
・・・・ほんとうにぶぁかちんです。

そんなこともあって、こちらのCDはとても思い出深い音源のひとつ、しかしそれ以上に好きなアルバムです。
なんたって、レア曲多いです。

収録曲は

1. ワルツ「美しく青きドナウ」 An der schönen blauen Donau   
2. 歌い手の愉快なポルカ   Sängerlust
3. ワルツ「シトロンの花咲くところ」 Wo die Zitronr blüh’n   
4. ヨハン大公のヨーデル Erzherzog Johann-Jodler (Volkslied)  
5. 煙草のみ  D’Tabakraucher (Volkslied) 
6. ラデツキー行進曲 Radetzky    
7. ワルツ「ウィーンの森の物語」 G'schichten aus dem Wiennerwald   
8. 子守歌    Schafe mein prinzchen,Flies 
9. 別れ     Der Abschied (K.436),Mozart
10. 春に     Frühling(K.532),Mozart
11. 菩提樹    Der Lindenbaum, Schubert
12. さすらい   Das Wandern, Schubert
13. 流浪の民   Zigeunerleben, Schumann
14. 五月の歌   Mailied, Schumann 
15. 海の妖精   Meerfee, Schumann 
16. 子守歌    Guten Abned Guten Nacht,Brahms
17. 野ばら    Heidenröslein,Werner
18. 聖しこの夜  Stille Nacht,heilige Nacht 
19. もみの木   Tannenbaum
20. いざ歌え、いざ祝え O du fröliche, O du selige  
21. ほほえみながら眠りたまえ Lachelnd Schläferin(K.437),Mozart    
22. 汝らに語らしめん Lasst euch erzählen(K.549),Mozart


CDのリリースが1990年だそうです。
ライナーノーツによると、録音は1950年代、Froschauer先生指揮とピアノ・・・ってそれだけぇ。
別にリリース元のEMIさんが怠慢なのではなくて、おそらくmissing dataなのだと思います。
ええ、そう考えると諦めもつきますもの。

あ、解説がなんと大御所宇野先生。

シュトラウス作品から、民謡、モーツアルトやシューベルト、シューマン、ブラームスの小品、クリスマスキャロル。
EP時代もしくは10インチがオリジナル→コンピレーションLPが音源ですね。


シュトラウス作品はなんとフルオケ伴奏です。
どこの団体かは不明。Missing dateですね。
確かに録音はふるく、モノラルからの書きおこしだと思うのですけど、からっとした音質で、ボーイズの明るい声質で、緻密な合唱が聴けます。

美しく青きドナウは、現代の私たちの耳に馴染んだオーソドックスなアレンジの原型かな。
オケのサウンドに負けないくらい非常に力強く、はじけるような合唱です。
2部時々3部合唱ですが、各パート、では遠慮なく歌わせていただきます的姿勢で、曲の表情付けもたっぷりと堂々としています。
合唱にメリハリがあってなんだか強烈だわ。
愉快なポルカでも明るく朗らか。
それにしても、この楽しい曲、冒頭のオケのどんっつという音で、ぎゃっと飛び上がってしまいましたよ。
あー心臓に悪い。
シトロンの花咲く頃は、1分25秒のなが~いオケ演奏の後にようやく合唱が登場。
70年代のロマンティシズムあふれる合唱とは違っておそろしく力強いですよ。
ラデッキーマーチ、マーチなのに合唱が入るヴァージョンにしては駆け足。
フルオケの演奏入りって初めてききました。
あれ、記憶をたどって聴きなおすと自分がオケでひいたときと同じテンポ。
え、まじで。
かなりじゃない、すごいわぁ、50年代。
ウィーンの森の物語は、シトロンの花咲く頃と同じ録音かな。
二つだけ合唱が遠く聞こえます。オケのオリジナルのテンポにのせて、合唱がオケに負けていませんよ。
がっちりウィンナワルツのリズム。途中のソリストの競演もみごとです。

アルバムタイトルとなったヨハン大公のヨーデル
チターの伴奏に乗せて登場する堂々としたボーイアルトはしっかり民謡歌手です。
いい喉してますねぇ・・って違うか。
ドスの効いた低音域、中音域の滑らかさ、高音域では少し頼りなげに聞こえますけど・・でもこの地声とファルセットのヨーデルの対比を楽しむ曲なのですねぇ。
表情たっぷりです。バックコーラスも美しいです。



ヨハン大公のヨーデルには年代の違う音源が他にもあるそうなのです。

タバコのみ
大人びた声系のソロに、デュエット、とぼけた合いの手、合唱。うへへ楽しいわ。
世界的に禁煙指向の現在じゃあ、コンサートでは聴けないか。
ボーイズが歌う、無理無理。しかもニコチンの効力を歌っているらしい・・なおさらダメ。
時代で淘汰されるには惜しい曲なんだけどなぁ。
歌詞変えて歌ってくれないかな。

フリースの子守唄、あの白黒ビデオに近いアレンジです。
弦楽器とハープの伴奏。2番ではフルートのオブリガートが入っています。
何度聞いても天井じゃない天上から舞い降りてくるような、ソプラノのオブリガートは圧巻です。
辛口の宇野先生大絶賛(?)のルパートかかりまくりの子守歌です。
大仰な味付けに聞こえてしまうんですわ。でも時代、時代。

菩提樹
アルトソリストを起用しています。まあ、このアルトソリスト君、立派です。
ボーイズの清らかな歌だと思いきや、暗い・寂しい・重い。
アウトサイダーが さすらいの旅でみかけた菩提樹。緑の木陰での甘く思い出。菩提樹のむこうにある世界に背をむけて、冷たい風が吹きすさぶ中歩き出す・・ううさぶい。ああ、ワタシはマッチ売りの少女・・・
非常に重苦しく、そして寂しく聞こえます。

次の美しき水車小屋の娘のさすらい、は若々しく、少しの明るさを感じる歌い方に聞こえます。
若者特有のやけのやんぱちソングだといつも思ってしまいます。すみません。
おそらく同じソリスト君でしょう。

モーツアルトのは、2重唱・・やや、こちらでは随分大人びた声の2人のソリスト。

海の妖精は、アイフェンドルフの詞、アカペラ、5部合唱ってマジですか?
それにしても、うねうねうとおどろおどろしい曲ですわ。
シューマン先生、もしかして大丈夫だった?マジで心配になります、あ、大丈夫じゃなかったか。
そういえば、学生時代に、シューマンの音楽と精神変容を熱く語った先生の講義を受けました。先生が講義室に持ち込んだラジカセで、シューマンの音楽を流しながら、ここの曲は、こうで、ああでとひとり熱く語る先生の姿は強烈でした。学生時代の印象に残る講義のひとつだったんだけど、肝心な内容を忘れてしもうた。・・ええ、と確か病蹟学だったと思うのですが。

ブラームスの子守唄 
弦楽伴奏の子守唄、テンポがゆったりで、合唱はすこし幼い感じですし、どうしたことかゆるい感がなきにしもあらず・・。
ブラームスの回想録に書いてあったのですが、ブラームスってああみえて(ごめんなさい)、コドモたちにとても好かれていたそうです。ポケットに小さなお菓子を入れて持ち歩いていたとか。
この曲や「眠りの精」を聴く度、そのことを思い出してしまいます。

ウェルナーの野ばら
アカペラです。
大人びたソプラノパートの気品あふれる印象的な作品となっています。
16と録音時期が違います・・60年代じゃないのかなぁ。素直に丁寧に歌っております。
上品でとても濃密な合唱ですよ。フレーズが長くて、そして切れ目がないです。・・うわあ。
野ばら聴いて泣きました。(恥)

クリスマスキャロルはオルガン伴奏つきです。   
静謐なきよしこの夜です。
17と同じ合唱ではないかと。
フレーズがとても長くて、ボーイズの合唱にありがちな大きいブレスでぶつっという切れてしまわないのですよ。
濃密な合唱はさすがです。
最後のフレーズ(1番歌詞だったら、♪ゆうめ、やあすく)の前に盛り上がり、ここで区切りがあるのが特徴。
もみの木と、いざ歌え、いざ祝えは、残響がたっぷりで同じ頃の録音かな。
テンポもゆったり。

9、21、22はモーツアルト作品。ソプラノ+メゾソプラノ+アルトの3重唱、
社交リート集 Gesellige Liederという作品集にあります。
ソプラノソロ2名とアルトソロ、木管3重奏の伴奏なのですけど、クラリネット2にバセットホルン1。
予想に違わず、クラリネットとバセットホルン奏者さんのお名前はmissnぐぅ。
なかなか素敵なアンサンブルなのにな。
9だけはアカペラです。
アルトのたっぷりした歌には安定感あり、聞かせますねぇ。
どことなくあどけない声系(シュミディンガー君似)のソプラノソロと、アルトとソプラノ1にはさまれてうにうに内声部を歌うソプラノ2もしくはメゾソリスト君。この内声部君、なかなか器用です。
オリジナルはイタリア語の歌詞みたいですが、この盤ではドイツ語で歌っています。
ラストのカンツオネッタ、うわあ、バスティアンとバスティエンヌの3重唱みたいー。

モーツアルトのマイナーな小品、珍しい音源ですねぇ。
たしか70年代に合唱ヴァージョンの音源があり、すでにCD化されています。
70年代は歌詞がイタリア語の模様。→まだまじめに聴いていないです。


演奏する人々の意向やカラーで作り上げるスタイルの音楽は、味わい深く、どこか懐かしいと感じます。
古い時代と片付けてしまうのはモッタイナイ。
できれば、クリアでエッジの効いたデジタルサウンドではなく アナログ音源で聴ければいいなぁ。

コメント

ヨハン大公のヨーデル

はじめまして。

ウィーン少年合唱団の オールドファンです。
(某掲示板にも 一時 よく 書き込みをしておりました!)
ソリストの名前には 全く疎く、ひたすら 合唱を 追求しております。

私もこのCDが大好きです♪
ちなみに 1960年代演奏の 「ヨハン大公のヨーデル」のほうも 大好きです。
それぞれに うまさと良さが ありますよね?

クラシック音楽すべてが ここ60年で 劇的に変化していますが、私の追い求める音楽は いつも 1960年代以前の演奏です。

いつか SPレコードで ウィーン少の演奏が聴いてみたいなと思います。



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

calendar
<07 | 2017/08 | 09>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
リンク
このブログをリンクに追加する
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。