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J.S.Bach Psalm51- Kantate BWV182

実は、先週からクリスティのドラランドとか、マクリーシュのビーバーミサ曲exBなどを聴き、オール成人チームの古楽の世界に入り込むところでした。
洗練されたクールビューティの世界ですよ。
危なかったぁ~っ。
でも。
こちらを聴いて、やっぱり、少年の合唱と古楽器によるバッハはいいなぁ、と踏みとどまりました。


SY95139.jpg
MDTさんのリンク
確か、JPCさんでも取り扱いがありました。

バッハの詩篇51とカンタータ第182番《天の王よ、汝を迎えまつらん》
1995年3月、Augustiner Chorherrenstift St. Florianでの録音
聖フローリアン少年合唱団と、Ars Antiqua Austriaの演奏です。

バッハの詩篇51『わが罪を拭い去りたまえ、いと高き神よ』BWV.1083 

ペルゴレージのStabat Materのパロディですね。
バッハは2nd vnとVlaそのほかに手を加えたそうですが、譜面を見ていないので正直どこがどうだかわかないです。
とほほ。
聴いている限りでは、オリジナルに近いと思うのですけど・・。
オリジナルがソプラノ・アルトの二重唱、バッハも同じ構成です。
こちらのディスクでは基本的にはソリスト君たちの歌ですが、時々少人数の合唱が入ります。

全14曲。
1,3,5,6,9,10,12,13,14がソプラノ・アルトの二重唱。
1,9,14曲目が少人数の合唱になっています。
それから2,7曲がソプラノソロ、4,8,11曲がアルトソロとなっています。

第1曲目からして、Letzbor先生のヴァイオリンと指揮、Ars Antiqua Austriaのメンバーの前奏は重々しいです。
前奏を聞くと、Stabat Materの歌詞が浮かんでしまい、Tilge・・・とドイツ語ではじまるのには面食らいます。
旧約聖書の詩篇51というのは、重苦しいテーマなのでしょうか?

ライナーノーツには、歌詞が収載されており、曲との対比で聴く事ができます。
バッハは詩篇51を全部採用したわけではなくて、20節中、12~14節を省略してました。
ありがたいことに曲毎の歌詞(節)がわかるのですが、わかるのですが、
うふふ。
全部、ド・イ・ツ語
全くもってちんぷんかんぷん。

このアルバムに登場するのはソプラノソロがSiegfried Ertelthalner君、アルトがMartin Sturm君、Michael Moucka君。
まとめてクレジットされています。
ジャケットもライナーノーツも、録音も極上なのに、肝心なところで大味だわ、シンフォニアさああん。

録音時期がほぼ同じであるBarocke Messenでは Martin Sturm君はソプラノソリストでした。95年3月のこの録音時には、変声がはじまり、アルト声域へ移行していたのか、もともと、どの音域も歌えます系のソリストのどちらかだったのでしょう。
おそらく、詩篇のアルトは音域・歌い方からしてMartin Sturm君がメインで、カンタータでのアルトソロがMichael Moucka君かなと。

Ars Antiqua Austriaの演奏が若干重めで説得力があります。
一方ビブラートのかからない素直で、素朴なソリスト君たちの声とハーモニーは安定しています。
ボーイズのソリスト同士のアンサンブルは、非常に美しいです。
Siegfried Ertelthalner君の声は輝きを増しています。
好きだなぁ、声も歌い方も・・。
さすがだな~という感じです。

さて今年はペルゴレージの生誕300年。
ペルゴレージとバッハはほぼ同年代の作曲家、バッハより遅く生まれて、バッハより先に旅立ってしまいました。
26歳、結核死とのことです。彼の残したStabat Materはもちろん、ラテン語のテクスト、イエスキリストを喪い哀しみにくれる聖母マリアを歌う、宗教曲の最高峰作品のひとつです。

ラテン語歌詞で書かれた旋律を わざわざドイツ語の詩篇51に載せて作り変える作業って、大変じゃあないのでしょうか?
そんな苦労をしてまでも、ただでさえ超多忙だったバッハが、何ゆえに同世代の、しかも若くして亡くなったイタリア人作曲家の作品をパロったのかと疑問がわいてまいりました。
イタリア音楽への執着があったのではないかという推測があるようですが、それだけなのかなぁ。

もうひとつの疑問。
バッハ存命中、国境・宗教の壁を越えて、大勢の人がペルゴレージのオリジナルをドイツで弾いたり、歌ったり、または聞くことはできたのかしら?
もしそうだったら、バッハの詩篇51はどんな風に聴かれたのでしょうねえ。
知らない・わからないことばかりです。
ペルゴレージのスタバトを聴こうと思えば、様々な奏者による音源を気軽に聴く事のできる現代。
聴き比べだって超簡単。
興味深いことに、聖フローリアンは違うソリストで、ペルゴレージのStabat Materを録音しています。
この録音の2年前に。

確かにバッハの詩篇51を聴くと、ペルゴレージの完成度の高い作品と、バッハの作風が見事にリミックスされています。
とはいえ、最初は原曲を知らなければ、バッハの音楽としてはどこか物足りない。
ついでに原曲と比べると少々の違和感がなあ~なんて思っていたのですよ。
思いついて、詩篇51の邦訳を眺めながら1曲ずつ聴いていて、初めて納得しました。
じっとりと脂汗をかくような重苦しい詞の世界と、曲調が合うのですよ。
完璧に。
単にペルゴレージへのトリビュート作品ではないように思えてきました。



カップリングのカンタータBWV182「Himmelskörnig, sei willkommen」

男声合唱はKepler Konsort8名が加わり、テノールソロはJohannes Cumさん、バスがAndreasLebedaさん、ソプラノとアルトが聖フローリアンの精鋭ボーイズ、11名。

冒頭の、弦楽器全員でのピッチカートで、もうどきどき心拍数↑↑状態です。
すかさず拍の裏から始まるヴァイオリンの伸びやかな旋律と、flauto dolceの旋律が可憐です。
Letzbor先生のヴァイオリンの音色に惚れました。
そして。ここだけ5回はリピしましたっ。
flauto dolceって縦笛リコーダーのことなんですね。
リコーダーはMichel Omanさん。
まるい音がキュートです。

合唱はがっつり緊迫感があり迫力あります。
聖フローリアンの精鋭メンバーの清清しく、はきはきした歌声がいいですわ。

レスタティーボと6曲目のテノールは、ヨハネス・クムさん。
おそろしいほどに端正な声です。
ヨハネス・クムさんと言えば、78年に、ウィーンのメンバーで、ファルンベルガー先生と一緒に来日されたのですよね。
ライナーノーツにお顔の写真が。
ウィーンのメンバー時代とそんなにお変わりなくて、嬉しいです。
西洋の方って、年齢とともにどんどん、お顔が変わっちゃう方が多いですからね。
あ、ワタクシも10年ぶりくらいに会った学生時代の友人に「あんた、全然かわっていないなぁ、化け物か」と化け物呼ばわりされるくらい外見に変化がないようです。
あ、話がズレた。

このカンタータの聴き所はなんといっても5曲目のアルトアリアです!
バッハのカンタータ、ボーイアルトが歌うアリアはかなり珍しいです。
ソリストはMichael Moucka君ですね、きっと。
(詩篇51では4曲目のアルトアリアを歌っているような気がするんだけどなぁ。)

よく響く硬質な声ですが、非常に安定しています。
貴重なボーイアルト。
いいなあ。
そして、リコーダーとボーイアルト合うなぁ。
7分31秒の長丁場あっぱれですぞ。

コラールや終曲では 細かいうねるような音型がフーガのように続きます。
ボーイズの合唱はキレがあり、見事です。

うん。
良かったわぁ。







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