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ラ・ボエーム@6月19日NHkホール

去年の夏の盛り、上野で聴いたラ・ボエーム。
ことしは日曜日の夜、NHKホール。

震災と原発事故で、指揮者、キャストの交替。

さて、METのラ・ボエーム。

甘美で抒情的な音楽にのせて語られる、夢見るお気楽な日々、記憶のなかの人物。
遠い追憶の物語に登場する若くてはつらつとした人々のほとんどはおそらくすでにこの世にもういない。

すべてはすぎさった遠い過去のもの・・・なんですかねぇ。


ミミを演じるフリットリさんの輝く透明感ある声は、大勢のアンサンブルの中にあっても必ず、すうっと聴こえてくるし、はっとするようなp,pp、フレーズのあとの余韻にはうっとり。
ロドルフォに愛を告げる第1幕のシーン、フリットリさんはもしかして 私達にむけて愛を告げてくださっているのかもと思えて勝手に泣いていました。

フリットリさん愛しています、from hiromian

ラ・ボエームの楽しみはなんといっても、2幕のカフェ・モミュス。
幕が上がると同時に客席から拍手喝采。

よ待っていました、とワタシも拍手。

2階建てのセットにあふれんばかりの人々。
舞台の上に2階だてのセットを見るのは、新宿コマ劇場での「美空ひばり物語」の収録以来だわ・・・。

代々木の森に19世紀、クリスマスの夜の興奮と喧騒のパリの街があらわれた。
そのゴージャスさにわくわく。

子ども役の東京FM少年合唱団はお見事。
歌に演技に大活躍、大人たちのこってりした歌声に、すがすがしくのびのあるボーイソプラノが混じって嬉しくなりました。
こどもたちがたくさん登場するオペラって楽しいなぁ。
ワンフレーズのボーイソプラノソロ、かわいかったぁ。
2幕と言えば、ムゼッタの独断場。
赤×ショッキングピンクとお世辞にも上品とはいえないドレスに身を包んだムゼッタがパワフルで、コケティッシュでおもいっきりはじけまくっていて大満足です。
生命力にあふれた綺麗で若い女の子と一緒にいたいと切に願うオッサンの気持ち、わかるわぁ、と妙なところで共感。

演出が異なると登場人物の性格付けも微妙に違ってくるものなんですねぇ。
とても楽しめました。
昨年のトリノのミミはなんていうのか、いやぁなタイプの女性だったものですから。
同じ人が歌っているのにねぇ。

カーテンコール、オケピットのみなさんの退散があまりにはやくてしょぼんとしていたら、こんなサプライズが。

RIMG0037.jpg

METのみなさん、ありがとうございました。
とても楽しかったです。

そうそう、ワタシ主人公2名は昨年上野でお目にかかっておりました。

ロドルフォのこんもりしたお腹をオペラグラス越しに見て「あれ~なんだか見覚えある、はてどなたさんでしたっけ・・」(⇒失礼極まりないです)
アルバレスさんって去年のトリノ王立歌劇場のロドルフォだったと、帰宅してから気付きました。





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Various Haydn 「The Creation」以外を聴いていました。(後編)

前回の続き

VARIOUS Haydn: The Creation

Missa Sti. Nicholai Nicolimesseです。

ふくよかな音色の弦楽アンサンブルで始まるKyrie
。スーパーミニ編成の小オルガンミサ曲と違い、途中から管・打楽器が加わって、ちょっぴりゴージャスに盛り上がります。
導入部分聴くだけでわくわく。

そのあと舞い降りるように登場するソプラノ・アルトソロの2重唱。
ウィーン少伝統のノーブルなのびやかな声質、安定したテクニックとたっぷりとした声量、アンサンブルの卓越さ。
この2重唱につづき、テナー・バスの2重唱、4人のアンサンブルと続く展開はあでやかで満開の芍薬の花のようです。
ソロだけでなく合唱のソプラノ旋律の美しいこと。

Gloria
ウィーン少パートのきらきらとした合唱が見事です。
小オルガンのほうがグロスマン先生指揮、こちらの聖ニコライがフルトモーザー先生指揮、録音はともに1964年5月と記されてます。
グロスマン先生の指揮で登場したコアとこちらのコアはたぶん別なのかな。
声の雰囲気が違います。
小オルガンのほうはふんわりとした柔らかめの声、こちら(フルトモーザー組?)は輪郭のすっきりとした声で、どちらも好きです

くどいですけど1964年当時、ウィ―ン少は凄かった。
リアルタイムに聴かれているリアルファン友やお姉さま方に嫉妬しちゃいます。


Credo
合唱の後に続く、中間部の4名ソリストのアンサンブルはテナー、バス、アルト、ソプラノの順にメロディーが重なっていくところはぞくぞく。そしてゆっくりと盛り上がっていくのにはうっとり。ソプラノ・アルトソリスト君たちは声量もあり、兄さんたちに引けをとりません。

Sanctus
のどかな雰囲気は、ちょっぴり田園風。弦楽器+sotto voce風の合唱から、Sanctusとカノン風に旋律が展開していくのはぞわぞわと鳥肌が立ちました。

Benedictus
シンフォニーのような導入部から、4名のソロが優しい雰囲気です。

Agnus Dei
重苦しい雰囲気ではじまり、とくにmiserere nobisはそのフレーズには強調されたような陰りさえ感じます。
miserere nobisの繰り返しを聴いているうちに、ああ、もしかしてこのままどよ~んとしたまま終わっちゃうのかな、とAgnus Deiラストのパラグラフに突入。

そのあと信じられないようなことが起きます。

ラストのラスト、dona nobis pacem. の前に小さい休止があって、突如kyrieの旋律が再現されます。
Kyrieの旋律を転用したdona nobis pacem.。
さっと差し込む天の光、その煌めきにはまさに天使降臨。

うわぁ~ハイドン兄ぃ。


たしかに、この有名なくだり以外にも、ミサの典礼文を眺めながら聴いていると、パラグラフによって音楽の雰囲気が鮮やかに変換して、次から次へと繰り広げられる世界は異教徒からすると宝石箱のよう。
そして親しみやすい旋律は、すっと頭に入ってきます。
実際のミサで聴いた後だったら、旋律をくちずさんで家路につく人もいたんだろうなぁ。

こちらの曲は1722年頃、ハイドン兄が仕えていたエステルハージ公のために書かれたミサ曲。
だけれども1964年のウィーン少のために書かれた曲なのではないかと勘違いしてしまうような作曲者と演奏者との相性の良さを勝手に感じます。

50年近く前の録音、アナログ音源の書き起こしゆえ、ぼんやりとした輪郭の音質なのは仕方がない。
かえって教会とか古いタイプのコンサートホールで聴いている感があってそれがなかなかいい味わい。
もちろん音楽よし、たぶんモダン楽器を使用しているオケ(ウイーン少の古い録音で見かけるWiener Dom-orchesterってどんな団体なんでしょう?)もよし、合唱も、アルトソロも最高です。
だけど特筆すべきは、ソプラノソロの素晴らしさ。

成人女声のソプラノとは明らかに異なる声の美しさ、まさに the boy soprano

こんなに凄いソリストが50年近くも「ウィーン少年合唱団員」という名前しか与えられていなかったことが不思議でなりません。
ハイドン兄自身、宮廷付属聖歌隊で活躍中はその美声でマリア・テレジアに愛されていたとのこと、ハイドン兄自身が歌っているんじゃないかと、妄想は広がるばかり。

しかしですね。
半世紀がたってようやく、ソリスト名が公表されました。
コアなファンのかたは周知の事実ですが、公式発表は嬉しいです。
http://www.wsk.at/jart/prj3/wsk_website/main.jart?rel=de&content-id=1303945417178&reserve-mode=active
このページの一番下に、この声がF.シルハネックさんと紹介されていて、聖ニコライミサ曲の一部が試聴できます。

シルハネックさんといえば、青きドナウで主人公の歌の吹き替えをしているというのが定説になっている伝説のソリストさん。
在団期間から推定すると、聖ニコライは卒団直前の録音になるのかしら?


この声にフォーリンラブッた方はぜひこちらのCDを。




Various Haydn 「The Creation」以外を聴いていました。(前編)

6月2日、7日の締め切り案件を2つ抱え、同時進行で実にわたわたした1カ月を過ごしていました。
ついに金曜日の夜に3日遅れで完了。(編集部の方ごめんなさい)
深夜に帰宅して、ひとり晩酌で祝杯あげて眠りについたら土曜日の午前5時に緊急呼び出しくらいました。

前々回予告したハイドン兄の二つのミサ曲 「小オルガン」と「聖ニコライ」です。
たしか、ネルソンとか書いてしまいましたが、誤りでした。

VARIOUS Haydn: The Creation

95年フィリップスからリリースされたこのCDは2枚組。
Disc1がウィーン少の「小オルガン」ミサ曲→Choir und orchester des Bayerischen Rndfunks 演奏 E.ヨッフム指揮「天地創造」途中からDisc2になって→ウィーン少「聖ニコライ」ミサ曲でフィニッシュというカップリング。
2枚あわせてtotal playing time 155+分。

演奏団体も指揮者も異なるカップリングCD,もとは別々のレコードです。
ウィーン少のミサ曲はUSAフィリップスからリリースされていてレコードはA面が聖ニコライ、B面が小オルガン なんですけどね。
あ、このレコードは中古レコードショップで見かける率高いです。
CD化してくれているだけありがたいです。

たとえて言うならサンドイッチの具状態のヨッフム1966年7月録音の天地創造。
ヨッフムと聴いて「おおっ」とならないワタシ、天地創造はすっとばし、相変わらずCDウォークマンでCD入れ替えして聴いています。

きっと素晴らしいに違いありません。

さて、小オルガンミサ曲、正式名称はMissa brevis Sancti Joannis de Deo(神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス)。
アイゼンシュタットにある小さい教会で演奏するために小規模人数+短いミサ曲になっていて、構成も合唱とオルガンとヴァイオリン2、通奏低音というミニマムさなんだそうです。(→レコードジャケットの解説に書いてありました。)
初演の際にはハイドン自身がオルガンを弾いたとか。


温かく柔らかい4声のハーモニーでミサ曲がはじまります。
Kyrieの優美な色調と柔らかさに思わず足を止めてしまいました。
普段あまり好きではない言葉ですが、「癒される」とすら思いました。
ソプラノ、アルトはウィーン少、テナー・バスはコルス・ヴィエネンシスの兄さんたち。

録音が1964年5月とあります。
フロシャウワー先生率いる64年組が、のちに伝説と化した日本ツアーを行っていた時期、ウィーンに残っている組が録音に参加していということになります。

64年当時、残りのグループ名 もしおわかりになる方がおられましたら、ぜひご教示ください。

あ、どうでもいいことだし、ご存じの方も多いと思いますけど、日本ツアー翌年にお生まれになったフロシャウワー先生の御子息ダニエル氏は現在ウィーンフィルのバイオリン奏者さんでして、ご自身もウィーン少のメンバーだったそうです。

ちょっとこもった録音のせいか、ろうたけたしなやかな歌声はボーイソプラノと成人女声と区別することが難しいです。
アルトも味わい深い声です。

GloriaとCredoに登場するAmenコーラスのフレーズが可憐です。モーツアルトのミサ曲とかで聴いたことのあるフレーズなんだけどなぁ(⇒多分違う)

Benedictusではソプラノソロが登場です。
オルガンの旋律がそれはそれはキュートで、弦楽伴奏と乗せて軽やかに歌われるソロのすがすがしいこと。
線の細いソロではありますが、よく通る綺麗な声です。
終盤のフーガのようなHosanna in excelsisはきらきらと輝いているようです。
Agnus dei の後半dona nobis pacemという祈りの文言は穏やかでふんわり漂うようにしてミサ曲が終わります。

主張する音楽ではない、しみじみと聴き手に寄り添うようなミサ曲。
You tubeでいくつかの団体の演奏を聴いてきました。
だけど、グロスマン先生の創り出す音楽には滋養があって文句なしに素晴らしい演奏だと思います。


試聴できるサイトは今のところ見当たらず。
たぶん違うけど、雰囲気がよく似ているかなぁ。
http://www.youtube.com/watch?v=xygO_42MYxc

聖ニコライへと続く。


その前に。


続きを読む »

日本への架け橋


4月14日ウィーンで行われたチャリティーコンサートのストリーミング動画が公開されました。

日本への架け橋


*今日現在、アーツさんのお知らせリンクではMETのお知らせに飛んでしまいます。
(がんばれ、アーツさん!)

個人的にもネトレプコさんのミミが聴きたくて、6月19日の公演をチケットを押さえたのに残念です。

取り急ぎ。
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hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

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