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Volks-&Kinderlieder

Volks-Kinderlieder.jpg

国内ではジャケット写真を変えて、「野ばら、眠りの精」のタイトルで販売されていたアルバム。

国内版は廃盤ですが、ヤフオクで時折見かけます。
国内アマゾン輸入版リンク
UKアマゾンのリンク

1981年9月ウィーンでの録音となっています。
アナログで発売され、同時もしくは後にCD化された音源。

かくいうワタシも輸入版(1982年西独プレス?)をアマゾンUKのマーケットプレイスで手に入れました。
手にした輸入版は 全曲ドイツ語歌詞、英語・仏語対訳が掲載された分厚いブックレット付。

Harre先生指揮、ウィーンカンマーフィルの管弦楽伴奏付のゴージャスアルバム、その内容はアルバムのオリジナルタイトルにあるように「民謡集・こどもの歌」です。
あ、そういえばFarnberger先生ピアノを忘れちゃいけない。

さて内容は、

1 Liebe Schwester, tanz mit mir さあ私と踊りましょう   
2 Es tanzt ein Bibabutzemann ビバブツェマンが踊る   
3. Auf einem Baum ein Kuckuck sass 木にとまっているカッコウ   
4. Der Kuckuck und der Esel カッコウとロバ   
5. Zum Muttertag 母の日に   
6. Es klappert die Mühle 水車がまわる   
7. Heidenröslein 野ばら(ウェルナー)   
8. Ein Männlein steht im Walde ひとりの小人が森に   
9. Mit dem Pfeil, dem Bogen 狩のうた   
10. Guter Mond, du gehest so stille 月は静かに    
11. Abendlied (Der Mond ist aufgegangen) 夕べの歌(月が昇って)   
12. Wer hat die schönsten Schäfchen 子羊をもつ人は
13 Als Mops ein Möpschen war うちの犬が子犬だったとき
14 Kommt ein Vogerl geflogen 小鳥がとんできて
15 Gesternabend ging ich aus ゆうべ私は出かけた
16 Summ, summ, summ, Bienchen summ herum ブンブンブン蜂がとぶ
17 Es regnet, die Erde wird nass 雨がふって大地がぬれる
18 Der Jäger aus Kurpfaltz クルプファルツの狩人
19 Sehnsucht nach dem Frühling (Komm, lieber Mai) 春へのあこがれ
20 Kuckuck, Kuckuck, ruft's aus dem Wald 森でなくカッコウ
21 Wie lieblich schallt なんとすてきなひびき
22 Weisst du, wieviel Sterne stehen お星さまいくつ    
23 Sandmännchen (Die Blümelein, sie schlafen) 眠りの精(ブラームス)
24 Schlaf, Kindlein, schlaf ねむれよい子よ

ブラームスの子守唄を除き、全曲1分ちょっとから2分とちっこいコドモ向けの長さ、加えて曲の配列もワタシ彼らを飽きさせない工夫や配慮がなされています。

優美な繊細さ、洗練された品のよさ、愛らしさ。
かしこまり過ぎずかといってくだけすぎない音楽とのちょうどいいと感じる距離感。

この時代の彼らは何を歌っても上手かったですね。

コドモの歌だからこそ手を抜かず、上質なものにしたい、そんなおとなたちの願いが感じ取られるアルバムでもあります。
ひとつひとつが珠玉の作品に仕上がっています。管弦楽の伴奏もいい雰囲気出ていますしね。
オトナの鑑賞にも十分堪えうる内容だと思います。
ただ、こういった音楽に完璧なピッチ、一糸乱れぬユニゾン、縦横ななめ正確無比なアンサンブルを期待しちゃう方には物足りなさがあるかもしれません。

元気のよい朗らかな声で楽しい曲調の歌あり、しっとりとゆったりとした曲あり、管弦楽伴奏のアレンジも秀逸です。とくに木管楽器のアレンジが楽しいです。
track3の Auf einem Baum ein Kuckuck sassなんて聴いていると今年のプログラムにあったカプリソ的な面白さを思い起こしてしまいます。



おなじみの野ばら(ウェルナー)やDer Mond ist aufgegangenのアカペラは生き生きとした歌、冴え冴えとした歌は、はっとする美しさです。
音や映像の古さもあまり気はならない83年組来日コンサートの野ばら。
http://www.youtube.com/watch?v=EukwJiyKN8o

全曲2-3部合唱ばかりでなく、ソロやソロデュエット(5,10,12、19、22、23)もあります。
ソリスト君に若干の不安定さが無いわけではないですが、丁寧にろうたけた声で歌われる曲にしみじみとした情感が漂っています。

11、12と静かな曲が続き、13曲目はパグ犬と飼い主のコドモの歌になります。
成長していうことを聴かなくなったわんこ(パグ犬)に「お前がチビ犬だったころは、なんでも言う事聴いてくれたのになぁ」とぼやく飼い主に対し、「もし違う風に育ててくれたら、ずっと仔犬のままでいられたんだぞ~」と切り返すパグとのやり取りに噴いてしまいました。
で、犬の鳴声が入っていてびっくら。

そっか。
もともとLP仕様だったこのアルバム、A面ラストは12曲目。
ちっこいコドモは飽きちゃうか眠りの世界についちゃうのかな。
もうすこし大きいコドモは大人にせがんでレコードをひっくり返してもらい、B面のパグ犬の歌を聴きはじめたんだろうなぁ・・

「A面、B面」「レコードをひっくり返す」「オトナに頼まないとできない」
???の方すみませんね~。
ええ、ついでにライナーノーツを確認しながら聴かないと、見失うんですよ。
針とびがするとレコードに傷がついちゃうから、プレーヤーの前では静かぁにお行儀よくしていないといけないんですよ。
レコードで音楽を聴いて育った皆様、懐かしいですね。
 
ファルンベルガー先生のピアノ伴奏が楽しい蜂の歌(→略しすぎ)
http://www.youtube.com/watch?v=GuPVmqKSbGY&feature=fvst
蜂もいやだけど、今年は深夜に開け払った窓から 蝉が部屋に飛び込んできて何度戦ったことだろう・・思い出すだけでプンスカ状態です。

あ、関係のない話でしたね、すみません。




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フライブルク大聖堂少年合唱団コンサート@日本基督教団原宿教会

22日日本基督教団原宿教会で行われたフライブルク大聖堂少年合唱団 日本公演を聴いてまいりました。

freibourg 2010

外苑西通りからひょいと入ったところにある、モダンなつくりの教会。
こじんまりとした会場と、こじんまりとした数の聴衆(100人ほど;会場は満席で、ステキマダム・ジェントルマンの方で埋め尽くされていました。)そして、舞台にはみでるほどの合唱団の皆様。
8月に入って以来、猛暑と休日返上の連続勤務がつづき、頭が熱中症のワタシ、人数カウントするのやめましたできませんでした。

まずはグレゴリオ聖歌Inclina Comineを歌いながらの入場。
テナー・バスパートのユニゾンがきびきびとして美しかったです。
全員が壇上に整列すると最後列3列目がお兄ちゃんたちのテナー・バス、1、2列目がボーイズ。
皆様、白の半袖もしくは長袖のカッターシャツに黒のズボン+黒の革靴をお召しになられていました。
指揮者の先生も同じスタイル。
あ~なつかし、質実剛健(→ワタシの高校のスローガン)

続いてはパレストリーナのミサ曲「Missa Ecceego Johannes」からKirieとGloria。
ライブでパレストリーナを聴くのは今年ウィーン少の第4旋法のマニフィカート以来。
アチラは変声前の3-4部。
こちらはオーセンティックなスタイル。
教会のなかでがんがん響く華やぎに満ちた和声、目がくらむかと思いました。
パレストリーナの音楽は教会の中でリアルに聴いて初めて その鮮やかな和声で陶然とした喜びに満たされるのかも・・なんて思ってしまいましたよ。
みなさん伸びやかに歌っておりました。

会場のせいなのか、季節の影響なのか、もともとそういう特質なのかシロウトにはわからないのですけど、こちらの団体は柔らかい温もりのある声質、そして透明感のあるまろやかなハーモニーでした。
英国聖歌隊の大人数で歌っても 何かしら聴くものを寄せ付けないパレストリーナとは違いました。
KirieとGloriaのつなぎの応唱部分はなんと先生がカントールを務めておられました。
ほんのワンフレーズでしたけど素晴らしい歌声でしたよ。

続いてメンデルスゾーンの宗教曲。
好きな曲のひとつ「Denn Er ha tseinen Engeln」
メンデルスゾーンの渾身作「エリア」の1曲。
ソプラノパートの♪Denn Er hat seinen Engeln befohlen über dir~のきらびやかなメロディーはボーイソプラノで聴くほうが曲の雰囲気にあっていると思います。
大人数のボーイズのユニゾンは、それはそれは美しかったですよ。
2曲目の「Periti autem」 は初めて聴きましたが、兄さんたちの2-4部合唱。
これがvividなハーモニーでした。
3曲目は「Richtemich Gott」力づよい兄さんたちの導入部、その後展開するボーイズのハーモニーの可憐さ。
あ~いい曲だぁ。
メンデルスゾーンのこういった曲はドイツの合唱団で聴くのがシアワセだわ~・・

4曲目いきなりみなさん床に座り、オルガン独奏。
あらバッハのオルガン曲にしては不思議な旋律ねぇと聴いていたらなんとメンデルスゾーンのオルガンソナタでした。
とここで本日のプログラムが「プログラムA 宗教音楽演奏会」だと気づく次第。
オルガン奏者は21歳の若者マルクス・ボーレンさん。
とても、落ち着き払った堂々とした演奏でした。
オルガン独奏の間、壇上のボーイズは客席をじいっと見つめたり、放心状態だったり、瞑想タイムに入っているメンバーもおられました。
あら、少しお疲れかしら?

真夏で暑いといっても、日中の最高気温上がっても26度、最低気温15度前後くらいのドイツからお越しになり、8時間近い時差、それから、なんといっても当の日本人ですら滅入るような今年の夏の湿度と異常な暑さは、どんなに若くても身に応えるだろうなぁ。
しかも、前日夜の公演、昼間のミサ、そしてその足で教会入り。
会場入りはコンサートの1時間前・・確かに開演1時間30分前、教会の前ではコンサートスタッフの方々が「まだ主催者ご一行が到着していなんですよ」とぼやいておられました。
疲労もピークだったのかもしれませんねぇ。

しかも心地良いメンデルスゾーンの旋律・・。

バッハのモテットBWV227は精神力で乗り切った気迫あるバッハでしたよ。
途中からボーイズ全員の表情がきりっと切り替わった瞬間は見事でした。
温みのある声のハーモニーとバッハって合いますね。
バッハ特有のえげつない細かいうねうねした旋律も見事に決まっていましたし、中間部の少人数ソロもお見事でした。
日本の残暑にバッハは聴くほうも、歌うほうもきっとキツイですなぁ。

メシアンのオルガン曲をはさんで

ブルックナー 「Os justi」
どっしりとしたハーモニーは圧巻。オルガンのような響きが会場いっぱいに轟きびっくらです。

フォーレ 「ラシーヌ雅歌」
とろけるようなオルガンのメロディアスな旋律はいつ聞いても夢見心地になります。
ただ後半は指揮者の先生から、左耳介後ろで人差し指を立てる仕草(おそらくピッチを高めにというような指示だと思うのですけど)が何度も出ていて、もしかしたらベストコンディションではないのかなぁ、なんて思ってしまいました。
そうはいっても先生を含め誰一人姿勢を崩さず集中して歌おうとする真摯な姿と歌には感銘を受けてしまいました。

こちらの団体のアルトは英国聖歌隊のように変声後の男声が担当していました。
実際のアルトを歌うのは なにせ横広がりの隊列で見落としがあるかもしれませんけど4-5名、このなかには貫禄のある父兄のような方が1名混じっておりました。(プログラムのメンバー表には載っていない)この方のアルトヴォイスがそれはまたよくとおる 澄んだ声でして、気になってしまいました。


ラストはスタンフォード「ye choirs of newjerusalem」
スタンフォード先生といえば英国聖歌隊の合唱曲の大御所。
ドイツ系の合唱団が歌うのって珍しい?
これがコンサートのフィナーレを飾るにふさわしい演奏でした。

大聖堂とともにあった長い歴史は20世紀にはいってその時間がとまってしまった、とプログラムにありました。社会情勢で活動停止・解散の憂き目にあってしまったと。
その時代に生きている人々の思惑や情勢で 受け継がれてきた伝統を途絶えさせることは簡単。
しかし喪われたものを再びもとの姿に戻し、昔のスタイルを模索しながらその活動を軌道にのせて継続させて行く事はどれだけどれだけ大変だったことだろうなぁ・・なんて考えながら、力強くて華やぎのある合唱を聴いていたら、ラストのアーメンコーラスには涙がこぼれてきました。
1970年に入り活動を再開し今年で節目の40年だそうです。

祝☆再結成40周年、このさきの未来へもこの歌声を!

アンコールはアカペラの曲(これがまたキレイな曲でした)、と聴衆へのプレゼントのさくらさくら。
日本語の歌詞がきっちりと丁寧に発音されていてすっきりとした歌でした。
がっつり練習してきたんだろうなぁ。

曲間に拍手の入らない教会での演奏会、演奏者も聴衆もある意味緊張感の続くプログラムの終わりで、会場からの盛大な拍手に壇上のみなさんにっこりしていました。
体力の限界のようにも見えなくなかった状況で、粘りある集中力で歌いきった皆さんにぶらぼーです。

教会でのコンサートというのは信仰の音楽をききながら、その祈りの文言とともに神様としずかに向き合い対話する時間(プログラム曲はカソリック・ルター派・英国教会と様々でしたが)なんですね。

宗教音楽はやたらキャパシティの大きいコンサートホールの客席で十把ひとからげの聴衆として聞くのではなく、神様に捧げられる音楽としてしかるべき場所で聞くものなのかもしれないなぁと改めて思った次第です。

信者さんでもないのに豊かな時間を共有させていただいたことに感謝です。




CDウォークマンで音楽聴いています・・・

移動時にしか音楽を聴かないワタシのミュージックライフに欠かせない

マックス様のサイン入りCDウォークマン

My CD Walkman


世間がお盆休み期間中、急に再生が不調となり音とびしまくりはじめました。

CDを読み込まないです。
えええええ・・・エマージェンシーですっ。

ついに雑な扱いに音を上げたのか、もしかして壊れた?ええ、どうしよう・・と動揺しまくりました。

イマドキCDウォークマンで音楽聴いているのぉ、なんて仰らないで下さいね。
ええ、聴いておりますとも。

調べてみると 世界ナンバーワンを誇る薄さと軽さ、素晴らしいらしい音質、愛用のNE20だけでなくSonyのCDウォークマン自体は一機種を覗除き既に生産完了となっておりました。
現在市場に出回っているのはこれしかない。

SONY CDウォークマン ホワイト D-EJ002 W

たしかにアキバをうろついてみても、↑以外とんと見かけなくなっています。

↑でもいいんだけど、なんたってNE20はずぼらなワタシ向けに単3乾電池ひとつで作動してくれる→この時点で世界一の「薄さと軽さ」が乾電池の重みで無関係(笑)
そして、trackがリモコンの液晶で表示されるので聞いている音楽の確認ができるのでありがたい。

もしもこれが壊れてしまったら、どうしたらいいんだろう・と真っ青。

どきどきしながら確認すると、再生していたCDと単に相性が悪かったみたいで、別のCDに差し替えたらさらさらと音楽を聴く事ができました。
あ~っつ よかったぁ・・
胸をなでおろしたのは言うまでもありません。

しかあし

このマックス様のサイン入りCDウォークマンこの先、故障して、再起不能になってしまった場合にはどうしたらいいのだろう・・心配のタネはつきません。

CDウォークマンが市場から消える日も近いかもしれない。
だとしたら、そのXデイに備えてリザーブに投資ししておくべきかもしれない。
CDを聴く度にいちいちiPODに取り込めばいいんでしょうけど、なんというかメンドウですので・・

その結果、CDウォークマンの機種と流通価格にムダに詳しくなってしまった次第です。
数少ないデットストック品がおそらく発売当時より高値で取引されているということは、
CDウォークマンユーザーはかなり多いとみました。

職場の若いお嬢さんたちがCDは借りるけど買わない、ダウンロードできるしね、と話していたのを聴き眩暈を覚えた記憶がございます。
確かにCDショップの数が減り、慣れ親しんだレーベルが実は閉鎖されてしまったりと、CDもいずれ消えてしまうメディアなのかなぁと、少々悲観的になっております。
そのせいか、先週たまたま立ち寄ったのアキバのタワレコでは思い思いのCDを手にした方たちがレジに長ぁい行列を作っているのを見かけなんだかホっとしましたですよ。

アナログレコードとCDの音質に大きな差があるように、CDと圧縮された音源にも差があるそうで・・・。
となるとやっぱりポータブルCDプレーヤーは無くなってはならないアイテムですよう、Sony様。

そうそう。
タワレコでリベラとサイモン・ラトル&ベルリンフィルのくるみわりを試聴してきました。
リベラが参加したトラックのみ聞いてきましたが。
ベルリンフィルのスーパークールなオケサウンドと、リベラの人間離れした声が不思議とマッチしていましたよ。このカップリング思いついた人ってすごいなぁと。



Louis-Alexander Désiré Il Passaggioを聴きました

1995年5月20日生まれフランスのLouis-Alexander Désiré君のソロ・アルバムです。
今年4月にリリースされました。

Il Passagio


Louis-Alexander Désiré君といえば、フランスの少年少女合唱ユニットVox Angeliに参加していましたね。
で 最近は何をしているのかな、とYou tubeを検索したらリュリやパーセルの音楽に合わせてもくもくとバロックバレエ?を披露している動画にでくわしました。

多彩な少年だ。

こちらのアルバム、フツウのボーイソプラノのソロアルバムと思って聴き始めましたが、実は「ベルカント唱法」で変声前の少年が歌う声楽アルバムなのです、多分。
ライナーノーツには指導してくださる先生に出会ったのが9歳とありますから、スタートは自ずとボーイソプラノ、アルバムの後半部分で声域がアルトに移っているところをみると、足掛け4年の声の変遷と歌のアーカイブスでもあるようです。

年齢とともに歌声が変わってゆくのに、発声法や歌唱スキルはシロウトでも、はえ~とかほおお~っと感心してしまうような高いレベル。
したがって通常の少年合唱や聖歌隊のソリストとは異なり ソリスティックな歌が映える選曲がいいです。


2006年8月といいますから11歳3ヶ月の歌ではじまります。
ライブレコーディングみたいで客席の咳などの音を拾っています。
美しく、丁寧な歌。声はHarry Sever君の同じ頃の声に似ています。
あどけなさがのこるソプラノヴォイスで堂々と歌っています。
高音でちょっと力んでしまったり、伸びがたりなかったり、ブレスが大きかったり、ほんのささいな危なっかしさは愛嬌、立派な歌です。


C.Gounod Sérénade
G.F.Haendel Non lo diro col labro

2007年7月、12歳2ヶ月の歌
声に艶がでてきてボーイソプラノとして旬の時期が始まったなぁと。
じっくりと朗々と歌い上げる4曲は、聴いていてその世界に引き込まれてしまいますよ。ピアノ伴奏も非常に細やかで丁寧です。J.Dowlandの Flow my tearsなんかは何度リピしたことか。


J.Dowland Flow my tears
V. Belllini Vaga luna
C. Lecocq Romanza
M.Ravel L'air de l'enfant

2008年5月、13歳の歌です。
声に力強さ、ふくよかさ、透明感が加わり、ボーイソプラノとして最も美しい時期でしょう。研ぎ澄まされた歌にドキドキです。Ombra mai fu の切なさ、Il mio bel focoの激しさ、An die Musikの穏やかさ、マイクがピアノ奏者さんのペダルを踏む音?みたいなのを拾っていて、目の前1mくらいで聴いているような臨場感です。

G.F.Haendel Ombra mai fu
B.Marcello Il mio bel foco
F.Schubert An die Musik

弾き語り?の動画、この1ヶ月前ですかね?

http://www.youtube.com/watch?v=DVnR7z4lPEU&NR=1

カメラ目線に本人ではなくワタシが照れました(恥)

2008年12月の動画がありました。
声があぶらの乗り切ったソプラノボイスですね。



つづいて2009年6月、14歳と少しの頃の録音。
声はソプラノからアルト領域に落ち着き、大人っぽく歌っています。
硬質でよく響く声で、どの音域でもなめらかなテクスチュアにまた新たな魅力たっぷり。

A.Caldara Selve amiche
G.F.Haendel Wher'ere you walk
J.S. Bach Esurientes
G. Caccini Amarilli
A.Scarlatti O cessate di piagarmi
G.B. Pergolesi Nina
W.A.Mozart Komm, liebe Zither, komm
A.Dovorak Als die alte Mutter
R.Hahn Reverie
G.Roig Quiere me mucho
J.M Lacalle Amapola
N.Wilton Panis angelicus


表情豊かに美しい声でどの歌もじっくりと聞かせてくれます。
いやはや、それにしてもウマイ。
なんていうのかどれもお馴染みの曲がとても新鮮に、そしてさわやかにきけちゃうのはとても不思議です。

ボーイソプラノとか、ボーイアルトとか声域の問題ではなく、声楽テクニック+美しい発声法=ベルカント唱法を習得した少年による声楽曲集なんですね。
ラストのPanis angelicusは♪ぷぁああにいすぁんじぇりくううす~・・のあの曲かと思ったら、別の方の作品でした。
これがまたいい曲なんですよ。

ダンスもいいのですけど、変声したあとの歌声がとても楽しみな少年です。



お買い求めと試聴は、ご本人のサイトから。
Paypal決済、さくっと発送してくれましたよ。
http://www.louisalexanderdesire.com/en/




Missa Benedicta & Antiennes votives を聴きました。

Missa Benedicta & Antiennes votives
Missa Benedicta & Antiennes votives

Nicholas Ludford作品をオーセンティックなスタイルで聴く事のできるこちらのアルバムを聴いていました。
美しい装丁の紙ジャケットです。
演奏はヒギンズボトム先生率いるニューカレッジ、2007年7月11-14日にかけてSarrebourg(どこ?)にある聖Martin教会での録音。2008年のグラモフォン「古楽部門」賞を獲得しています。


恥ずかしながら Nicholas Ludfordさんってどなたさんですかぁ状態で聴き始め、清楚な音楽に癒されておりました、違うなtranquilizeされておりました。

ルネサンス時代英国音楽も隆盛を極め、さてこれからというときに起きた宗教改革。
1485年生まれのLudfordさんは どうも宗教改革の影響をもろかぶってしまった音楽家さんのようでして、革命の起きる少し前の1520年代、ウェストミンスター宮殿内の教会でオルガニストとして音楽に携わっておられたようです。
しかし1548年宗教改革で教会が解散させられるその職を解かれ、1557年に亡くなるとウェストミンスターの聖マーガレット教会に埋葬されたとのことです。
そして、Ludfordさんは、新たに生まれた英国教会の典礼音楽を書くことなく、カソリック信者のまま生涯を終えたようです。

・・以上ヒギンズボトム先生の論文のような格調高いライナーノーツの斜め読み+脳内意訳。


16世紀英国、宗教改革の起こる少し前にラテン語で書かれたカソリックの典礼音楽として書かれたミサ曲、5世紀の間埋もれてしまった曲が鮮やかに蘇ります。

Antiene Avecuius Coceptio
トレブルパートの歌う旋律が、リズミカルでとても軽やか。
アルト・テノール・バスが加わるとしなやかなハーモニーとなります。きっちりと整えられた和声と晴れやかで明るい曲調に、心が躍ります。
8分があっという間に過ぎます。

you tubeに、美しい動画がアップされておりました。



いいなぁ~・・・

Missa Benedicta et Venerrabilis
ミサ曲はプレイン・チャントが挿入されています。
厳かな祈りの音楽、成人男性のしっとりとしたハーモニーが粛々と朗々と響きます。

Gloria in excelsis Deo
カントールの先唱、アルト・テナー・バスの深みのあるハーモニーに導かれるようにしてトレブルパートが登場。
ライナーノーツにクレジットされているトレブルパートは17名。
全員がレコーディングに参加したのかな。よくとおるしっとりとした声で、がっちりと鍛え上げられたきびきびとしたユニゾンはすっきりとして見事です。

Credo in unum Deum
冒頭の兄さんたちの合唱がステキ。4部に別れているのかなぁ。
途中にトレブルソロが登場しますが、これが透き通るように美しい声です。一瞬CD音飛びしたかと思うような旋律が複雑にからみ合う めくるめくハーモニーにはくらくら。
後半の盛り上がりは、厚みをまして、華やかです。

Sanctus Et Benedictus
重々しい兄さんたちの4声のSanctus。
冒頭のSanctusは「さああ・・・んくとぅす」と決着するまで実に40秒かかっています。次のSanctusはトレブルパートが加わりゆったり、そして音楽が動き出します。
文節ことに小さな区切りがあり、ゆったりと次の句へと移っていきます。
祈りの文言につけられた旋律とハーモニー、穏やかなゆったりとした時間。
トレブルパートのしっとりとした声は重いハーモニーに明るい色彩感を与え、清らかです。

Agnus Dei
テノール、バス、アルトの豊かな導入部、トレブルバートが入って・・・と曲の作りは同じなのですけど、展開する旋律の軽やかさ、浮かび上がるモチーフの豊かさ、そして磨きあがれられたハーモニーの美しさに思わず聞き入ってしまいました。
ラテン語のテクストを眺めながら聞くと、メリスマが長いっていうのかな、ひとつの単語のフレーズがとても長いです。

味わい深い音楽は確かにミサ曲のテクストなのですけど、典礼用の音楽だけで聴いてしまうのはもったいないような気がしました。
ニューカレッジの均整のとれたアカペラ、そのなかでトレブルパートの声は輝くように美しいです。

そして500年の時を経て蘇った音楽は、新たな命を吹き込まれ生き生きとしています。


Dominine Jseu Christe
しっとりとした雰囲気のなかでアルバムが終わります。

どの曲も、神経をいたずらに高揚させられることも無く、あっさりと聞けてしまいますが、繰り返し何度でも聴きたくなってしまう・・そんなアルバムです。
不思議です。


お買い求めはニューカレッジのショップからも可能です。
オックスフォードの空気とともに届きます。
あとは、iTuneショップでも手に入ります。

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hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

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