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ウィーン少Aプロ 4月29日@習志野文化センター

ウィーン少2010年ツアー初日。
習志野文化センター公演を聴いてきました。
客席数1400と少しのホールがほぼ満席。
ピアノはスタインウェイン。

感想はまず。
パワフルパワフルでした。
2007年の初日公演を聴いて以来、ツアー初日の公演は聴くほうも手に汗にぎり、どちらかというと心臓に悪いことが多かったので、どうなるやらなんていう杞憂は不要でした。今年は。
2006年のハイドンコアの初日と同様、仕上がりがばっちりです。

会場にはヴィルト先生の姿も。
穏やかな表情を浮かべておられましたよ。
ヴィルト先生習志野にようこそ~・・あ、ワタシ習志野市民ではありませんでした。
舞台に現れたメンバーはソプラノ7+6、アルト6+6の総勢25人。

くどいようですが ここ数年のツアー初日での緊張でがちがち感がなく、若干テンション高めで落ち着いた(?)様子でした。

さあ、どんなコンサートになるのかな。
ワクワクです。
以下、ところどころ抜け落ちていますが、感想を。

C.Orff O Fortuna from Carmina Burana

さあ、曲がはじまるぞ、と思いきや。
整列したあとに、先生の指示でいきなり譜面の入ったファイルを前列が後列のメンバーに手渡しました。
後列のメンバーはひな壇を降りて自分のファイルと一緒に床に置き、またひな壇にのぼり再度整列。
ステージの上の皆様、目がきらきらしています。

ピアノの重みのある第一音に続く、冒頭の厚みのある合唱のストロングサウンドに圧倒されました。
うっわああ。
今回のコアはアルトに重厚感があります。
ソプラノパートはちっこい子が多くてもこちらもストレートな声でボリュームがあります。
フレーズ毎に入る足踏みはユニークな試みでした。(譜面を床に置いたのはこのためだったのですね)
途中で合唱が勢い付いちゃったところもありましたけど、初日公演の初演目とくればその勢いは十分アリだとおもいまする。
そしてなにより。ケレム先生のピアノは安心して聴けます。

J.Gallus Regnam mundi
O.Lasso Alleluja,laus et Gloria
16世紀のルネッサンスの音楽と彼らの声はマッチしますねえ。
ボーイズの4部合唱は今のところウィーン少でしか聴けないのですよ。
うれしいわぁ。
成人男声が入らない分、清楚です。
ウィーン少のコンサートプログラムは宗教曲が多いほうがいいな・・と思うのですけど、そういったジャンルの曲がほとんどが成人男声の低音がはいるため、ツアーコンサートでのレパートリーが絞られてきてしまうのだと、去年になって気づきました。
アカペラがぞくぞくするくらいきれいでした。
もっとこういう曲がききたい~・・

F.Mendelssohn Veni Domine
メンデルスゾーン特有のゆらぐような旋律とドラマチックな展開のこの曲、今年のコアにぴったりという感じです。
メゾパートの中~高音域の適度な粘り気は、モンセラートのよう。
ハーモニーが目がさめるような美しさでしたよ。

A.Bruckner Ave Maria
今回のAプロで楽しみな曲の一つ。
冒頭の各パートソリストによるトリオが印象的でした。
しっとりとした合唱も厚みがあってよかったです。
プログラムには混声7部とありますが、そんなに細かくわかれていたかな?

F.Schubert Das Doerfchen
たとえ黄金期の60年代であっても、シューベルトの合唱曲は難易度が高いのかなぁと過去の音源をきいて思っております。
とくにこの曲は。
シューベルトの脳内でわきあがるように生まれたメロディーや和声は、とてもナチュラルだなぁと。
とはいっても、もともとは成人(おそらく男声)が歌うようにこしらえてあり、シューベルト本人にしてみたら自分の末裔たちがコンサートプログラムに取り上げるなんて想像すらしなっかただろうなぁ。
細かい事はさておいて、過去の音源と較べても遜色ないできばえだったと確信しました。

Schumann Der Wassermann
きれいなんだけど、どこか妖しい雰囲気の合唱にううむと聴いているうちにばっさりと終わってしもうたです。

L.Bernstein Adonai ro-i from Chichseter Psalems
Chichseter Psalemsはボーイソプラノソロの有名曲ですけど、まじめに聴いた事なかったです。
はげしく後悔。
気に入りました。
ソロはアルト側後列センターにいたルーカス君。
音域的にメゾよりですが、声域がかなり広い模様。
しっとりとした歌声と卓越した安定感、たっぷりとした声量。
ウィーン少のソリスト声にうっとりです。
いろんな意味で今後うらわかい乙女達のハートを釘付けにすることでしょう。

A.Heiler Ich liebe dich von Herzensgrund
お、なかなかいい曲だと思ったのですが、記憶がとんでいます。

W.Wagner Time
自分の身長よりはるかに大きいコントラバスを弾くのはアルトにいたドミニク君(推定)。
ちょっとちょっと譜面台高すぎてワタシの席からはテールピース&おっきな弓をもつ小さな手と、楽器のてっぺんのスクロール部分しか見えませんでしたよ。
うぷぷ。
曲は現代曲ですが、途中ででてくるチクタクチクタクというウィスパーボイスが意表をついていて面白かったです。
コントラバスはウィーンから運んだ楽器なのでしょうか?
木目の美しい手入れの行き届いた楽器に見えました。

あっという間に前半終了です。
ホールの残響と座席の位置が関係しているかもしれませんが。
きらきらしたサウンドというよりはつや消しマットな輝きをもつサウンドで、かつパワフルで重厚感のあるハーモニー、というのが前半の印象。

短い休憩をはさみ2部前半のはじまり。

R.Fendrich I am from Austria
J.Lennon Imagine
H.Arlen Stomry Weather
J.Lennon & P.McCartney Let it be
R.Rodgers Edelweiss,Do-Re-Mi, selections from Sound of Music
M.Jackson& L.Richie We are the world

いずれも暗譜で歌うのですが、なぜか急におとなしいようなちんまりとした印象が。
前半の込み入った構成の合唱曲とはうってかわってさわやかさがありました。
英米有名ポップスや、ミュージカルナンバーに対し、うわあ、ウィーン少で聴けるんだ~と喜ぶか、それ以外か、聴き手のボルテージによって好み・評価がわかれるセレクションなのでしょう。

こういった曲の楽しみはウィーン少のアレンジ。
どうくるかな、と毎年それを期待しております。
もちろん、今回も期待以上のコーラスでした。

ウィーン少のアレンジでの2,3部合唱。
Let it beだってしっかり合唱曲です。
ボーイズの丁寧な合唱で聴くと新鮮ですね。

I am from Austria
オーストリアのポップス、ピアノバージョン。
初お目見えです。
2-3部の合唱、♪あいむふろおむおうすとりあぁのキャッチーなメロディーのユニゾンが耳にのこりますねぇ。

Stormy Weather
ピアノの前奏を聴くだけでざわざわと懐かしくなります。
あれ、この曲を歌ったのはどのコアでしたっけ。
ふんわりとした合唱だったと思います。

Selections from Sound of Music
Do-Re-Miの途中の英語セリフ、誰かが叫ぶかと思いきや全員のユニゾン。
まだまだおとなしい・・ツアー後半が楽しみです。
どこかではじける可能性大ですな。
ラストのヨーデル合戦(すみません曲名わかりません)は2人ペア3組が前にでてきていましたが、♪よおれい~、よおれ~い・・・と音階を上げて歌うたび、最前列のちびっこさんがお兄ちゃんの背中を見上げている顔がかわいかったです。
ルーカス君の強烈な〆はテレビで見た2005年のマニュエル君とドローです。
芸域の広い子だなぁ。

We are the world
本家本元よろしく、この部分ではライオネル・リッチーが、ここでブルース・スプリングスティーンが、スティービーが、でシンディ・ローパーが・・なあんていう感じでソロが聴けるかと思っていましたが、穏やかなユニゾンをまじえ合唱曲に仕上がりとなっていました。
オリジナルは参加したアーティストそれぞれの個性が強烈だったのですけど、ウィーン少の合唱を聴いて、あらためてメロディアスで穏やかな曲だったんだなぁと。
・・・ワタシ リアルタイムでWe are the worldを聴いています。
そして弟がこの曲とヴィデオクリップにはまり毎日リピしまくっていたせいで身体にしみついておりまする。
実家にいまだにレコードがありました。

2部後半は日本とオーストリアの歌

さくら
小さい秋みつけた
J.Drechsler Bruderlein fein
L.C. Seydler Hoch vom Dachstein an
S.Wurmbrand-Stuppach Mei Tag hat drei Stund
J.Strauss son Leichtes Blut
Js.Strauss Dorfschwalben aus Oesterrich

小さい秋みつけた
全員譜面に顔を突っ込んでいました。
多分日本人だって難しいです、中田先生のこの歌をきっちり歌うのは。
丁寧に情感がこめられた曲でした。

次の2曲をプログラムに発見したときはうれすぃ状態です。

Bruderlein fein
かわいい兄弟とか、素敵なお兄さんだとか、時代時代で邦訳のタイトルが微妙に違うのですが・・。
今回は高めのキーに移調した合唱バージョンでした。
歌詞の意味は敢えて考えないでいましたよ。ぷぷ。

ダハシュタインの山の上から
うわあ、うわあ、リアルで聴けてうれしいですよう。
過去のコンサートでリアルにはきいていないくせに懐かしいですよう。
清清しい合唱だったと思います。
少人数のアンサンブルを歌う団員さんが誇らしげな表情で和みました。

オーストリアの村雀、ちがった村のツバメ
ツバメとスズメ音の響きが似ているのになぁ。
どうでもいいですね。
キャッチーな旋律とまったりとした曲調ですが、シュトラウスファミリー特有のワルツのつなぎで ちっさなエアポケットに陥っていました。
うんうん、そろそろお疲れだもんねぇ。
ヨゼフ・シュトラウスの作品てどこか理屈っぽいなぁ。

アンコール
スピリチュアルズ「主はダニエルを救ってくださったではないか」
ルーカス君の登場。
ラストでは4人の・・・お楽しみに。

世界にひとつだけの花
客席から自然に拍手が沸き起こり、ステージの上の団員さんたちにっこり。
ラストは全員参加の手拍子。
2006年と較べると合唱アレンジが細やかになっていると感じました。
すっかりハイドンコアの歌になっていました。
曲が終わると客席から大歓声・大喝采です。



舞台に並んだメンバーは主にピアノを境に、左側が高音・右側が低音とおおざっぱなパート別にはなっていました。
3部・4部もしくはそれ以上になると昨年のように、ソプラノ2列目がメゾ、アルト2列目がアルト2というように、誰がどのパートを担当しているのかということは客席からみて、初日&シロウトにはつかみにくかったです。

アルト側にいる中堅から年長メンバーさんを見ていると声域の広い子がかなりいる模様。
アルトパートにいるメンバーがソプラノからメゾの音域をカバーしている曲もあったかなあと。
いろんなパートが入り乱れると立体的なサウンドになって聴こえて面白かったですよ。

コンサート後に、アルトのしっかりとした歌声はいいけど若いメンバーのソプラノが・・という意見もありましたが、
ぴいんとした張りのあるソプラノユニゾンは良かったし、今日の中~高音域のユニゾンのゆらぐような美しさは格別のものがありました。
合唱は濃密で、緻密な仕上がり、大満足です。

かわいらしいフライング、ピッチが若干低い?なんていう箇所もちょろっとありましたが、初日にしては集中力も抜群、先生との信頼関係がしっかりしているようで、安心して聴けました。

これからの公演も楽しみですね。

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Britten The Golden Vanity

民謡集にシュトラウス作品、コンサートプログラム風のアルバム、シューベルトミサ曲やモーツアルト、ハイドン、バッハを初めとする宗教曲諸々、ウィーン少の最新録音が集中した80年から90年代前半。
その旺盛なレコーディング活動には今からすると驚くばかりです。
そしてこちらのアルバムもそのひとつです。

The Golden Vanity wsk
アマゾンのリンク(輸入版)

珍しいことにドイツグラムフォンからのリリース。
ウィーン少とコルス・ヴィエネンシス、そしアンドレイ・ガヴリーロフさんのピアノ。
レコーディングは1992年6月,ウィーンとあります。
ちょうどこのあたりはシューコアが日本公演中、レコーディングを担当したコアのカペルマイスターは Miranda先生、音楽監督がMarschick先生とあります。
この年の9月にはAround the worldを同じコアで録音していますね。

リリースはなぜか2年後の94年4月。
今ではすっかり廃盤かつ入手困難。


収録曲は
1. Friday Afternoons Op. 7: 1. Begone, Dull Care!
2. Friday Afternoons Op. 7: 2. A Tragic Story
3. Friday Afternoons Op. 7: 3. Cuckoo!
4. Friday Afternoons Op. 7: 4. 'Ee-oh!'
5. Friday Afternoons Op. 7: 5. A New Year Carol
6. Friday Afternoons Op. 7: 6. I Mun Be Married On Sunday
7. Friday Afternoons Op. 7: 7. There Was A Man Of Newington
8. Friday Afternoons Op. 7: 8. Fishing Song
9. Friday Afternoons Op. 7: 9. The Useful Plough
10. Friday Afternoons Op. 7: 10. Jazz-Man
11. Friday Afternoons Op. 7: 11. There Was A Monkey
12. Friday Afternoons Op. 7: 12. Old Abram Brown
13. Holiday Diary Op. 5: Sailing
14. The Ballad Of Little Musgrave And Lady Barnard
15. Holiday Diary: Night
16. The Golden Vanity, Op. 78: A Vaudeville For Boys And Piano After The Old English Ballad

Friday afternoons
1933-35年にかけて作られた児童合唱曲集。
新旧とりまぜた英国の詩にブリテンが曲をつけた模様。
すべて英語歌詞なのであります。
合唱はほとんどユニゾンですがソロ曲、デュエットがあります。
登場するソロはGenort Furmann君(2,3,4,8)とMichael Maztner君(3,5,7,9)。
メゾよりのGenort Furmann君の清々しい声に聞き覚えが・・Around the worldでもいくつかソロを歌っている声だと思うのです。多分。
Michael Maztner君はその鈴をころがしたような音色の歌声でさらりと歌っております。
ワタシ、Maztner君のファンなのですよ。

お気に入りはCuckoo!とEe-oh!
Cuckooは唯一のソリストの2重唱です。
Maztner君のカッコウの鳴声をバックに、Furmann君がシンプルな旋律を歌います。歌い終わると2羽のカッコウになってハモるのですが、これがゾクゾクするほど美しい。続いてFurmann君がカッコウ、Maztner君が旋律を歌います。
ガヴリーロフさんのピアノが柔らかく、脇役に徹していてこれまたいいです。
歌詞もシンプルで示唆に富み、ブリテン素敵だわ。

Ee-oh!はユニゾンですね。.
元気いっぱいのユニゾン合唱とユーモラスなピアノで一緒にEe-ohと歌ってしまいます。
ラストのOld Abram Brownでは複雑な2部合唱です。
葬送行進曲のような沈うつなピアノに驚き。
執拗な歌と、爆発するような感情・・ブリテン不思議だわ。

こちらのアルバム、ネットで見る限りガヴリーロフさんのピアノは素晴らしいが 肝心な合唱は所詮がきんちょ合唱と評されていることが多いです(哀)。
ユニゾンでは、コドモが元気よく声を張り上げて歌うことで、生き生きと鮮明な色合い、くっきりとした輪郭の音楽が生まれているし、ソロやソリストのデュエットではボーイソプラノならではの魅力が満載。
そういう曲として聴くと面白いんだけどなぁ。→一応反論しているつもり。

確かに合唱はいろんな声が混じっていて、彼らの伝統であるびしっとしたユニゾンではないのですよ。
もしかすると曲が作られた30年当時の児童合唱スタイル、あえていうならコドモの地声風でウィーン少が歌っているように思えるのは、多分ワタシだけですかね? 

ピアノを担当するのはアンドレイ・ガヴリーロフさん。
聴いているとピアノは水気の多いぼたん雪のような音色。
ゆらゆらと透明で重い。
ブリテンのピアノ曲2曲SailingとNightを弾かれています。
音色とメロディーラインで脳がしびれるような音楽ですな。
ガヴリーロフさんは74年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門の第1位を取られた方だそうです。(このときの2位のひとりがチョン・ミュンフン氏。現在は指揮者として活躍されていますね。)

Little Musgrave And Lady Barnard
コルス・ヴィエネンシスの登場、厚みのあるハーモニーとガヴリーロフさんのピアノがマッチしています。
男声何部だろう?
コルス・ヴィエネンシス激ウマです。
程よい甘さと安定感。
こちらの団体も、年代ごとに少しずつ合唱のカラーが変わりますね。

The Golden Vanity
1967年6月ウィーン少で初演だそうです。
モノクロのスチール写真がヴィテシュニックさんの本にありましたよ。
The golden vanity old photo1
The golden vanity old photo2

あの、上の写真左端 目を閉じちゃっているのはシャーリング少年ににていませんか??


英国の古いバラッドを下敷きにColin Graham氏とブリテンが製作しております。
元歌と歌詞は『The golden vanity、Britten』で検索するとMIDIで聴けるページが見つかりますよ。

ストーリーですが、ライナーノーツの歌詞を斜め読み+脳内超意訳でご紹介。
英国の方ならみなさんご存知なんだそうですよ。
英語はもとより、船の事はちんぷんかんぷん、生暖か~い目で見てやってください。

とある夏の午後。
金貨・銀貨をたくさん積んでLowland seaを航海中のゴールデン・ヴァニティ号。
ご機嫌で順調に航行していたのに、ところがどっこいトルコの帆船に海上で遭遇。
よくよく見るとマストに翻る旗にはどくろマークとcrossbones。
船長真っ青、マジやべえ、ありえねえ・・・。
帆を張り 舵を切って、全速力でなんとか逃げようとするのですけど、間に合わない。
あちらの船のほうも、もちろんお宝満載のゴールデン・ヴァニティ号を見逃すわけがありません。
双方の甲板では船長と甲板長の緊急戦術会議が始まり、ついにはお宝をめぐってのどんぱちがはじまります。
どど~んどっかぁぁん、海上に轟く大砲の音。
結局トルコの船のほうが優勢、ゴールデン・ヴァニティ号はマストを吹き飛ばされてこのままじゃ絶体絶命・・
お宝を奪われるのは必至、ついでに船長以下乗組員全員 人質ならぬ奴隷として売り飛ばされちゃう、メンバーだって絶対絶命。

大混乱の中、突如CabinBoyが名乗りをあげます。
船長大提督殿下、もしもおいらが海賊船を沈没させたら、どんな褒美をもらえますか、と。
船長以下全員ぽかん。
ありえねえ・・。

ええい、金貨でも銀貨でも全部やるさ、お前が大人になるまで十分すぎるくらいあるからな。
え、それじゃ足りない? 消えない温かいものがほしいだと?ええい、そんならオレのかわいい娘をやるさ・・・船長の一言で彼は海にどぼんと飛び込みすいすいと泳ぎ海賊船へ。
一方海賊船では大宴会の真っ最中、CabinBoyは水面下でなんと舟に穴を3つ開けるのです。
船の上では海賊さんたちは歌ったり踊ったり、おそらく酒のみながらさいころ転がしたり、カードゲームに夢中。
もちろん船に穴が空いて海水が浸入してきているとは露知らず。いきなり沈みだした船に大慌て。
全員海に飛び込み、ごぼごぼ、ぶくぶく・・・・船はLowland seaに沈没です。
一部始終を見ていたゴールデン・ヴァニティ号の船上ではやんややんやの大喝采。

ところが。
命からがら船のへりに泳ぎ着いたCabinBoyに対して船長と甲板長はでかした、あんたがヒーロー!と涙に咽ぶかと思いきや、お前には褒美なぞやらん、誰がそんなこと言ったのかなぁ、約束なんてしてないもんねぇ~と手のひらを返したようなすげない態度。
しまいにはロープだって投げてやらないもん。
危険を承知で、陸のうえでかわいい娘さんとの愛ある生活を夢見て必死で働いたCabinBoy、船長と甲板長のありえない態度に、絶望。
Lowland seaの冷たい水と船に穴を空けるという重労働ですっかり体力を使い果たしたCabinBoyは波間から顔を出し必死で懇願します。
助けて、助けて、おいらを船にひき上げて、このままだと海に沈んじゃうよ、・・・船の周りを泳ぎながら必死な叫びに クルーがたまりかねてCabinBoyを船に引上げたものの、かわいそうに船上で絶命。
クルーは号泣・・・CabinBoyの亡骸を丁寧にハンモックに包みそっと海へ。

CabinBoyの死んだ海上近くでは今でも、CabinBoyの助けて、助けて、波間に沈んでおぼれ死んじゃう前に助けて!という悲痛な叫びがきこえるとさ。

・・・ていうような内容でよろしいでしょうか?


緊迫感あるピアノの前奏、団員さんたちがステージを踏みつける足踏みの効果音、込み入った合唱で物語の勇壮な世界が始まります。
ブリテンの複雑怪奇な旋律なんてなんのその、2人の船長役はメゾ~アルトのソリスト君たちです。
それぞれが個性のある歌いっぷりで、のびのびとそれぞれの役を演じています。
さすがオペレッタで鍛えられただけあります。

ゴールデン・ヴァニティ号の船長役をWolfgang Wieringer君、豪快な高笑いが耳に残る海賊船の頭領がThomas Weinhappel君、GoldenVanity号のクールな甲板長がGenort Furmann君。
出番が短い海賊船の甲板長がMark Bittermann君とあります。
合唱チームも海賊チームvsとゴールデンヴァニティ号組に分かれていました。
こちらではFriday afternoonsで若干ゆるめの合唱を歌っていたとは思えないくらい 歯切れのよい、生き生きとしたアンサンブルでして、これこそウィーン少です。

CabinBoy役のマツナー君の声はいろんな意味で無垢なCabinBoyにぴったりです。
船の周りを泳ぎながら、息も絶え絶えに助けてと懇願する歌や、海の中に沈みかけていくシーンはエフェクト効果もあり、聴いているほうが凍えるくらいに凄まじいものがありました。
若干単調に聴こえないこともないわけではないのですけど、声がずばぬけて美しいのでこれでいいのです

ウィーン少の十八番だったオペレッタに登場する可憐なお嬢さんや純朴な娘さんの姿、恋のさやあてといった他愛もないストーリーとは真逆の世界。
硬派な閉ざされた、男ばかりの世界、登場人物も全員男性のみ。
ええ、ついでに演奏者たちもオール男子。
伝承の物語とはいえ、暴力、裏切り、死・・・ブリテン特有のとがったスパイシーな音楽。
ブリテンはこの作品にとりかかる少し前、ウィーンを訪れて、現地で彼らの歌を聴いたのかどうかは詳細不明ですけど、彼らのためにこの歌を作ったそうです。
世界的に有名な彼らのために、というわけではりませんが、歌うのがコドモであっても、複雑なメロディーと和声をふんだんにちりばめ、スキル的には容赦ないです。多分。
90年代前半のメンバーでこれだけの作品に仕上がるのだから、プレミエだった67年当時はいかほどだったんだろう・・と気になってしまうところです。

さてピアノのガヴリーロフさん、途中まではボーイズの歌にあわせて押さえ気味な演奏をしていたのに、後半押さえ切れなくなったのかわかりませんがピアノこわれるんじゃね?的な演奏をなさっています。
ウィーンの先生方の穏やかで楽しげなピアノに慣れてしまったワタシは「ピアノでけえ」
とはいえ、耳が慣れてくるとガヴリーロフさんの格闘技で言えば無差別級のようなピアノによって、ブリテン作品の独特の雰囲気と緊迫感と重厚感が生まれているかも・・なんて思います。


うわ、久しぶりに記事を書いたらやたら長くなってしもうた。(汗)
読んでくださった方ありがとうございまする。


お返事とお礼

桜の花がはらはらと舞うこの季節、なぜか土曜日には雪まで舞っていましたね。

年度始めとあって所属団体の参加費をふんだくられる徴収される年総会やら、年会費の請求書が舞い込むこの季節、ワタシの財布からは諭吉センセイがひらひらと散って行きます。
諭吉先生かむばぁっく・・・・(涙)

この数ヶ月間、たくさんの拍手とコメントを頂戴しておりました。
ありがとうございます。とても嬉しいです!!!

遅くなりましたが本日はコメントのお返事とお礼を。

Keiko様
退職にあたって、暖かいお言葉と素敵なメッセージありがとうございます。
まあ、でも引く手あまたとか優秀というお言葉は 生まれてこのかた言われた事がございません・・それゆえお尻がモゾモゾしちゃいますです。
転職(?)は偶然だったのですよ。
おかげさまで新たな職場にも少し馴れて参りました。
先週は早速泊まり勤務デビューもしましたよ。

さて、コールドプレイのFix you クロスハーモニーグループ@英国名門パブリックスクールの聞き較べですが、まずあの多感な年代の方々が歌うとまた味わい深いですね。
うろ覚えですがアレンジはイートンのほうがシンプルな感じでした。
ちなみにテナーのソロを歌ったのはおそらくこの方でした。

丁寧な歌い方と、声の美しさに聞き惚れてしまいました。
因みに海外ポップスに疎いワタシ、この曲を始めて聴いたのがCantores Episcopiの音源、ついでに曲について知ったのがkeiko様の記事です。
毎回お世話になっています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

先週だったかはもね○をTVで偶然観ましたが、イートンのグループでも、Cantores Episcopiでもどちらかでいいので、英国中高生グループとして海外からゲスト参加なんてあればいいのになぁなんて思うてしまいました。
あ、でもハリーは卒業しちゃいましたね。

モリコ様
カルミナ・ブラーナ、12-13世紀のTwitterだと、あとで気づきました。
ウブい乙女だったら思わず顔を伏せてしまうような、きわどいエロスに満ちていましたよね~。
赤い下着を・・・なんていう歌詞はいろいろ妄想してしまいました、よね?
白鳥ソングは、まさしく諧謔と韜晦に満ちた世界、歌詞を見ながら聞き流せばげらげら笑ってしまうような内容でしたけど、マックス様の歌に胸を鷲づかみにされました。

そうそう、幽けし音のモーツアルトにえらく驚かれたと思しきエルダリーな方が、休憩時間ホールにいたレセプショニストさんに「あのボリュームは○△■■・・・」と話しかけているのを見かけてしまいましたよ。
レセプショニストさん困って居られました。

さて、マックス様に頂いたサインは↓です。

My CD Walkman

移動中に音楽を聴くならMPプレーヤー、iPodやらケータイが主流の昨今。
これにサイン下さいと目の前に差し出されたら、きっと誰でも笑います。
そう。
いまや絶滅が危惧される(多分ワタシだけ)CDウォークマンでございます。
未だにこれで音楽を聴いておりまする。

これを差し出しながらしかも、拙い英語で ここの真ん中でっかくサイン下さいといったものですから、
マックス様、ウケていました。
ウケているマックス様を独り占め(錯覚)できて幸せでした。
周囲の方の生暖か~い視線、そんなもの気にはなりません。
希望通りにしてくださるマックス様大好きです。
本当はもっと大きくても良かったのになぁ・・→わがままなファン?


このサインを永久保存版にするのはどうしたらよかろうかというのが目下の悩みです。

少し前にモリコ様の頬を濡らした涙、ドギマギしてしまいました。
ワタシの胸でよければいつでもお貸しいたしますよ、っていらないですね。
またのお越しをお待ちしております。
コメント有難うございました。


ひろちゃん様
うわぁ、まさしくオールドの時代の話題で盛り上がっていた頃のワタシのバイブルでお見かけした 憧れの大先輩のお一人ではありませんか。
ようこそお越しくださいました。

シュトラウス作品や民謡に現われる60年代の合唱や音楽には、ふくよかでそして風情があり 言葉にできない魅力にあふれていると思います。
ひろちゃん様が仰るように確かに 最近の楽譜に忠実で、演奏者や指揮者による色付けを極力避けるストイックな音楽スタイルには、ときとして塩分6gの食事のように感じてしまいます。
ヨハン大公のヨーデル60年版といいますと、合唱バージョンでEMIのボックスセットに入っていますね。
チター伴奏に乗せたソロバージョンとは全く違った魅力にあふれています。

ウィーン少オールドに関しては全くのレイトスターターファンゆえに、あつめた音源のリリース年月日と録音年月日のデータで毎回混乱しております。
録音曲も同じものが多いですし・・・。
なかでも50-60年代の音源収集に苦労しております。
60年代のヨハン大公に関しては実は、オリジナルのアナログ音源を捜しています。
もしご存知でしたらどのアルバムに収録されているか教えていただけると嬉しいです。
また覗きに来て下さいませ。
お待ちしております。

以上長すぎるお返事でした。

東京春の音楽祭 カルミナ・ブラーナ 4月9日公演を聴きました。

手持ちのCDとソリストの顔ぶれをチェックして マックス様の出番はおそらく1曲だろうな・・と予測。
えい、こうなれば、マックス様とムーティ御大を拝める舞台近くの席が良かろうと、ゲットしたのは音響丸無視かといって最前列は恥ずかしがりやさんのワタシには無理、気分的には砂被り、前から3列目の席を選択しました。
そのお陰で、マックス様とムーティ御大の指揮台でのジャンピング見ることができました。10cmは浮いていました。
字幕なんて見えなくても、ええ、至福の時でございました。

tokyo-haru-sai.jpg20100409.jpg 


会場は昨日のリベラのコンサートと較べればアダルティーっつうかエルダリーな雰囲気漂っていました。
このゴージャスな落ち着きがいいのですよ。
ワタシの周りはおそらく絶対にムーティ御大目当てのセレブ姉さまが多かったです。

モーツアルト 交響曲第35番
最初の音を聴いて、あれま、何でコンナにミニマムなボリュームなんだろうと動揺しまくりました。
オケメンバーはN響メンバーが主体、でもストバイには松野さんとかおられるし・・

tokyo-haru-sai orchestra

で。
ストバイパートをガン見してミニマムなボリュームと感じた理由がわかりました。
みなさんほとんどsul tast(弓の位置を指板に近いところで弾くこと)気味で弾いているのですよ。
内声部のセカンドヴァイオリン・ビオラはそうでもかったかなぁ。
指板近くの音というと、ヘタレばよりん弾きのワタシだと、かすかすという音になるですけど、さすが一流のプロプレーヤーさんきれいな柔らかい音でした。
sul tastの音が束になると、さわさわと風に揺れている梢みたいです。
弱音器をつけた音とも違うのですねぇ。
いやあ、あれできっちりアンサンブルが成り立つんだから凄いです。
どの楽章か覚えていませんが、途中でストバイパートに向いてきっちり指示をだしているムーティの姿には手に汗にぎりましたよ。

生命力あふれるビビッドな音色だったノルウェー室内管弦楽団とは違って、侘びさびの漂うモーツアルトでした。
かそけき音に静かに耳を澄ます・・ジャパネスクモーツアルトになるかと思いきや、ムーティマジックで途中からちっこいコドモが耳元でごにょごにょと囁いているような気がしてくすぐったい感じすらありました。
ワタシ?
妄想の世界で、あ、やめてよ、モーツアルトってば、てな具合に席で身をよじっていました。ほんとうにぶぁか。

あれはムーティ御大の作戦でしょう。
小さな音でのアンサンブルに耳を馴らしておいて、カルミナの大音響でみんなを驚かすっていうな具合?

カルミナ・ブラーナ

ソリスト登場。
オケも合唱も大編成です。

以下、音楽性皆無のマックス様よりのレポ。
マックス様の衣装はチャコールグレイのシャツとパンツ、そして高級感あふれるエナメルシューズ。
それに黒の別珍いいやビロードのジャケットをお召しになっておりました。
やっぱオサレです。
オケ・合唱の渾然一体となった大咆哮にも身じろぎもせず、めくるめくカルミナ・ブラーナの世界の中で、(ジャケットの前を開けて)瞑想するような風情で座り、時折持っている楽譜に目を落としそっとめくります。

ふわぁ絵になるです。

マックス様の登場はわずか1曲。
第2部:酒場で 昔は湖に住まわっていた です。
しかもテノールソロ。
しかもこんがりと焼けた白鳥のお肉・・・ああ、なんてこった。
とはいえ泥臭さとは無縁、切なくなりました。
うへ、白鳥って食べられるの・・と思いましたが。
こんがり焼かれてテーブルに運ばれがつがつ食べられてしまう白鳥は 自分自身の変わり果てた姿、たとえば志の高かった昔の自分と堕落しきった自分自身の姿を重ねている歌なのかなぁと。
マックス様の歌で、おどけた詞の中に潜む哀しみを感じましたです。
うわわん、もっと聴きたかったよう~


そうそうマックス様、ソロの出番となると、晴れやかな表情で椅子からさっと立ち上がり、
ムーティとアイコンタクト。
そして歌う前にささっと片手でジャケットのボタンをかけるのですよ。
あれは歌に集中するための儀式ですね、きっと。
歌い始めると一転 にこやかな雰囲気はなくなり、凄みがありました。

この席で正解~ぱちぱちぱち。

ただ。
どうでもいんですけど、バスの方、座るとシャツのボタンの隙間からぼよよんとお腹が見えました。
お願いですから次回から腹巻するか、チョッキをお召しになるか、下にランニングシャツとか着てきてください(懇願)。
でも力強く野性味あふれる声は魅力的だったです。
ドレスがちょっと田舎の姉ちゃん風だったソプラノソロは透明感あるメタリックな声で こちらもセクスィな声で驚いたです。ビジュアル的にえらく可愛らしい感じだったので意外でした。

さてカルミナ・ブラーナをリアルに聴くのは初めてです。
時代・地域を越えていろんな人たちの生そのものが交錯するカルミナ・ブラーナの世界。
それぞれの瞬間瞬間、喜び、悲哀、ドキドキいろんな感情がフラグメントのように現われ面白かったし、オケの音色も楽しかったです。
人間本来の荒々しくそして生々しい営みが、音楽にのせて次から次へと現われてドキドキしました。

オルフ先生ってすごいんだなぁ。

ムーティ御大の指揮はエネルギッシュかつ非常に理性的で、時に熱く、時にクールに大編成の舞台を自在に操っていた・・・・と思います。
オケだけでなく舞台の上の合唱団メンバー、東京少年少女合唱隊のメンバーだって微動だにせず指揮に集中していました。
舞台の上から見たらものすごいオーラなんだろうなぁ。

オペラジンガーズのコーラスは迫力満点、時に喜び、哀しみ、おどけたりと、表情豊かでした。
大満足です。
東京少年少女合唱隊の合唱は濃密なオトナの世界に、きりっとしたスパイスとなっておりました。
激ウマです。
たとえ、運命の女神様に司られていて、自分の思うように行かない事があったとしても、ちまちまと頭でっかちに構えず まさしく今この瞬間生きている事自体を楽しめばいいんじゃない?
そんなことを感じました。
うん、エネルギーもらったぞ。


終演後、楽屋出口にはサインをまつ長蛇の列が自然に出来上がっていました。
もちろん99%がムーティ御大狙いだと思うのですけど、ムーティ御大にサインをいただくほど熱心なファンでないので、そちらは遠慮してソリストさんたちのサインの列に並びました。

マックス様は、黒を基調としたニット素材の遊び心あるオサレかつカジュアルテイストのブルゾンに、綿だか麻素材のカジュアルな鞄を肩にかけていました。
首元にはさりげなくストールをぐるぐる巻きに。

今回は写真撮影禁止とのこと、それでもサイングッズを片手に、サインをいただきながらコンデジで さささっとしっかりとご本人の姿を馴れた手つきでカメラに収める兄さんたち。その手際にびっくりしました。
小心者のワタシにはとてもそのような勇気はなく、じっとマックス様をガン見するだけで満足です。はい。

自分の番がやってきてこの真ん中におっきくサインくださいというのが精一杯、ワタシの差し出したものを見てマックス様wowとお笑いになっておりました。
サインを頂戴し、うわああうれしい~っと思わず叫んだその一言に、なぜか前にいらした兄さんたちが うわああうれしい~っと復唱しておりました。

とても素敵なお兄様、コンデジに収められたマックス様のお写真くださ~い


マックス様、お目にかかれてうれしゅうございました。
また、日本にいらしてくださいね。

リベラ@オーチャードホールを聴いてきました。

17時45分に新しい職場のボスに「今日は、帰っていいすっか?」とお伺いをたて、「yes」 の返事を聴く前に退勤しました。

リベラのコンサート聴いてきました。

libera 2010


会場は満席とはいかず、結構空席が目立ちました。
明日もまだお席に若干の余裕があるかもしれませんよ。


まず、よろしいでしょうか。
メンバーにエドがいない~っつ、ヴィラケン君もいないー、しくしく。
江戸でのコンサなのにエドさんがいないーっつ。

・・・関係ない?


プログラムは
Adoramus
Libera
Time
Sanctus
Sanctissima
Ave Verum
Far away
Salva me
Agnus Dei
Exultate
Mysterium
Orinoco flow
The fountain
How can I keep from singing
When a knight won his spurts
Love & Mercy
Secret
Stay with me
Deep peace
How shall I sing that majesty

席は20列後半。
オペラグラスを持っていくのを忘れたので、誰がソロをとったとか、詳細はわかりませんです。

真っ暗な舞台と会場。
舞台センターにフードを被って独り登場したのは誰だったのかしら?
印象的な始まりにワクワクでしたが。
わらわらと登場したのは推定年齢一桁、ニューちびリベラさんがいっぱい。
か細く、儚げな歌声、包み込みたくなるような繊細な歌声・・でした。
そのぶん、高音の揺らぎでぞくっとするような妖艶さもありました。

そうそう。
今回はツアーにヴァイオリン担当のフィオナさんが帯同されていませんでした。
その分、スチュワートさんが舞台の上で管楽器持ち替えで活躍されていました。
リコーダーが良かったですよ。

新生リベラサウンドには正直面食らいましたが、後半になって緊張?がほぐれてくると
艶のあるサウンドになりました。
しかも後半の数曲は黒いフードの衣装でした。
墨染めにみえてしまったのはワタシだけでしょうか?

How can I keep from singingのしっとりした歌は良かったし、
When a knight won his spurtsでのソロがめっさ良かったです。
誰ですかね、あのソロは。
Deep Peaceは最も良かったです。

今回もライティングが凝っていて、あれ後ろのメンバー水色の衣装?と思いきや手の込んだライティングなんかもありました。
マイクを通したサウンドは、今までのコンサートと比較するとエフェクトが最小限度だったような気がします。
割とリアルサウンドを拾っていて、メンバーの咳払いが聴こえたり。
CDで聴く完成度の高い音楽そのものではないにしても等身大の声が聴けました。

安定したテクニックとと卓越したアンサンブル能力の持ち主であるジョシュ、リアムもエドさんもいないソプラノはどこか頼りなく儚い感じ。
それでも神様に期間限定の声を返した年長さんたちの暖かいサポートの中でしっかりとひたむきに歌う姿、プライズマンさんの上げっぱなしだった右腕、舞台左端のピアノから右隅のキーボードまで、拍手喝采を受けているメンバーの前をしっかり横切って移動するほど集中する姿、客席のミキシングチームの緊迫した背中、コンサート後虚脱していた姿・・・そういったものを見ていると、なぜか2006ウィーンのプログラムにあったJ.S Bach カンタータ78番「わたしたちは、弱く、しかし勤勉な足取りで急ぐ」のタイトルが浮かんできてしまいました。
まだ弱々しくて少し危なっかしいけど、まじめに前へ進んでいくのですね。
新しいリベラの誕生を見守る気持ちになりました。
・・・いかん、ぽえみーになってしもうた。

低い声でジョシュが、自分がリベラのメンバーになって初のコンサートを経験したのが今回コンサートデビューのメンバーと同じ年だったこと、声変わりが劇的に起こることなく、ゆっくりだったので長くトレブルで歌えたこと。
自分がメインボーカルを務めた歌を新しいメンバーが歌うこと・・これがリベラの伝統だと、淡々と落ち着き払った声で大勢の前で話すMCはなんだかほろりとしました。
去年のコンサートではトムが抜けたあと、メインボーカリストとして重責があったのかエンジェルスマイルが少なかったジョシュ。
でも素晴らしかった去年のコンサート。

・・・どんな表情で語っていたか見たかったなぁ。

secretではメインボーカルを務め、自分の声のコントロールに必死だった(ように聴こえた)ミニベンのシャビーな声にはうるっとくるものがありました。
いろんな意味でとても聴き応えがありました。
安定しない声で大勢の前で歌うこと、怖くなかった?
いろんな意味で感動しました。
secretを聴く度にきっとミニベンのソロを思い出すんだろうなぁ。

カシウス君(8)の愛らしいMCで、コンサートは終わりました。
普段ならそろそろベッドに追いやられている時間、時差やゲネプロを入れれば大人だってへろへろとなる頃。
よく集中力をきらさず乗り切りましたねぇ。

あまりにも可愛らしいMCに会場から暖かい拍手と笑いが沸き起こりアットホームな雰囲気でコンサート終了です。


ええぃ、ここまで来たんだからと、終了後のサイン会に並びました。
並んでいると、2階ロビーへスイスイと階段を上ってくるスタッフが1名。
行列の最後尾を確認したあとまた階段を降りて行きました。
責任感でいっぱい、真面目な顔つきの年若いスタッフでした。

あれ、元メンバーのカラムではないですか。
お仕事遂行中なので声はかけませんでしたが。
舞台裏メンバーのフォローをしていた模様です。

サイン会の途中、カラムがおちびさんメンバーを連れてロビーに現われました。
おちびさんたち大興奮の様子で、カラムの後ろをわらわらと走っていました・・。
カラムに仕事を託したビッグベンさんTシャツ姿での~んびりとしていたのが目に留まりました。
寒くないんですかね?
初コンサートの子たち、明日もあるというのに大丈夫かいな?

そういえば、MCでツアーがはじまって2週間といっていましたけど、
春休みの合宿でもされていたのでしょうかねぇ。
2010ツアーは今日が初日だと思うのですけど。

サイン会ではダニエル君に君のソロが素晴らしかったよ、と思わず語りかけていました。
するとグレーの瞳を見開いて、アリガトウとにっこり。
とあるメンバーはサイン用の緑色のマッキーで机をうっかり汚してしまったらしく、うわああ、と激しく動揺しているところを目撃してしまいした。
別に気にしなくたっていいんだよ、って。

そういえばダニエル君はどの曲でソロ歌っていたっけ?と首をひねりながら帰ったのは申すまでもありません。






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