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Mozart Krönungsmesse ・Spatzenmesse ・Harrer

Mozart;Coronation Mass
80年代初頭の声が聞きたくて、聴いていました。
83年4月録音のモーツアルトミサ曲集
正確には1983年4月27日から5月2日にかけてローゼンヒューゲルでレコーディングです。

オケはウィーン交響楽団、指揮はハラー先生、合唱はウィーン少年合唱団とコルス・ヴィエネンシス、ソプラノ・アルトソロは団員さん、テノールがペーター・イエロージツさん、バスはゲルハルト・エーデルさん。

いわずもがな、声楽部分はオール男子

アマゾンで在庫状況を確認してまいりました。
どうやら国内版は入手困難です。

どうでもいいことなんですけど、このCD発売当時、国内での販売価格は4000円だったそうです。

45分のCD1枚が4000円

ああ、でも十分すぎるほどその価値はあります(って中古で購入してます、すみません)

LPも1984年に販売されています。
オランダフィリップスからのリリース、国内の発売元は日本フォノグラム、日本語の帯とスリーブが1枚ついているのみ。こちらはお値段2800円也。

この価格差にはいまさらながら驚きです。


収録曲は

ミサ曲ハ長調 戴冠式ミサMass in C major, K 317 "Coronation
女の産みたるもののうち Inter natos mulierum in G major, K 72 (74f)
ミサ・プレヴィスハ長調 雀のミサMissa brevis in C major, K 220 (196b) "Spatzenmesse"


以上3曲。

適当なボリュームでぼんやり聴いているとどことなく懐かしい雰囲気だわ~なんですけど
久しぶりにオーディオで再生してみたら、奥行きのある繊細なサウンドにびっくり。
ちんまいワタシの部屋がコンサートホールのS席です。

マックス様サイン入りCDウォークマンでボリューム上げて聴くとソロアンサンブルの迫力にたじたじ。合唱のフォルテにのけぞり、ピアノに身をかがめる。忙しいっちゃありゃしない・・・傍目で観ていたらアヤシイひとです。
どうやらこのアルバム再生するデバイス(ヘッドフォンこみ)で音が全く違うのですよ。
フィリップスとウィーン少って相性いいんですよねえ。
ライナーノーツがそっけないのは仕方ないけど。

アルバムを通してきくと、まとまりと厳かな雰囲気はハラー先生のオーソドックスな仕上がり、奇をてらわないまじめな正統派の演奏だと思います。
オール男子声楽部分の濁りのないハーモニーはすっきりしていて力強くもあります。
だけどボーイズが担当するアルト・ソプラノがそれはもう清らかで、はっとするような透明感を作品に与えています。オケの後方からそれは素敵すぎる合唱が聞こえてきます。
団員さんの参加は1コア≒25人かな、きっちりとまとまった各パートはお見事ですね。

ミサ曲で登場するソプラノソロが、大人びた声の団員さん。これがずば抜けてウマイ。
堂々として、臆することありません。どの音域でも安定しているし、声量が豊富。どこかしら83年組のルネさんの歌い方を思いこさせるんですけど、83年組は日本ツアー中でしたものね。
そしてアルトソロがふてぶてしいほどの迫力満点の(→これでもほめているつもり)団員さん。
このアルトソロすごくいいわぁ。
ミサ2曲とも4人のソロアンサンブルの美しいこと。アルトソロがしっかりしているせいで、立体的なソロアンサンブルになっています。

戴冠式ミサ
重厚なキリエのコーラスから、ソプラノソロがすっと登場する部分は鮮やか、テノールソロがかぶってくるところは相変わらずどきどき。
グローリアの合唱―ソロアンサンブルー合唱の対比が何度聞いてもわくわく。合唱の音色が豊かですね。
戴冠ミサ曲のなかで一番好きなのはCredoです。
中間部でがらっと雰囲気の変わるCrucifixus etiam pro nobis,のフレーズは何度聞いても感動するし、声楽部分だけでなくオケがかっこいいです。
Sanctusの合唱のきらびやかなこと、そしてしっとりとしたソロアンサンブルが美しいBenedictus、アルトソロの団員さん上手いなぁ~。ボーイアルトソロはどうしても埋もれちゃうのに絶妙なバランスですよ。
Agnus Deiの3分にわたるソプラノソロの力強いこと。ミサ曲結びdona nobis pacemはソプラノソロからテノールソロに移っていくところが好きです。イエロージッツさんのまろやかな発音と歌声にうっとり。ソリストが加わって合唱で大盛り上がりして〆。

ソロの入らない「女の産みたるもののうち」は 柔らかくしなやかな団員さんたちの合唱が聴きどころです。弦楽器の前奏聴くだけでわくわくしますよ。90年にDVDに収録されている後年の録音より、こちらの録音の方がお気に入りです。

ラスト16分は雀のミサ曲、モーツアルトの若かりし頃の作品。
これがvividです。ここのところ朝・夕で聴いています。

あ、そうくる?え、この先どうなるの、とわくわくする旋律やハーモニー展開がてんこもり、スリリングです。そして若い頃のモーツアルトらしい、奔放な自由な旋律がきらきらしています。
CredoのCrucifixusのフレーズ聴くまでミサ曲を聴いていること忘れてしまうくらい楽しい。演奏も戴冠ミサ曲よりも濃密で、ソロが一部の隙もないくらい見事にはまりこんでいてタフ、そしてみずみずしい躍動感あふれています。
ラストのアニュスデイ、dona nobis pacemでkyrieの旋律が再登場するところで世界が完結する感じがしていいなぁと思います。

とても有名な評論家さんが「雀のミサいまひとつ」みたいなことをおっしゃっているそうですけど、ぜひこの演奏をきいていただきたい。(上から目線)

え、なに?既に彼岸の方?あ、そりゃあ無理ですね。
ちっ(怒)

仕事を終えて帰宅途中へろへろになったところで聴くと、漠然と勇気がでてきます。

このアルバムを聴いて、オールドファンの皆さまのご推奨グロスマン先生の雀も聴いてみたくなっています。
LPは持っているんだけどなぁ。


話をもどして、このアルバム、輸入版なら1984年2月29日発売のものと、1999年の再販の2種類が存在するみたいです。各国アマゾンのマーケットプレイスをのぞいたら中古で最もお安いのが2ドル弱となっていました。
うえ、まじでぇ。

お探しの方、B000026KMKで検索してみてくださいね。

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「ハレルヤ~カレーラス with ウィーン少年合唱団」

その昔、父が音楽番組をエアチェックをしたままにしていたテープを借りて勉強しながら聞いていたことがありました。曲がはじまる前にアナウンサーが、作曲者と曲名、演奏者の名前を告げると、勉強の手を休めてそれをメモしてカセットテープのラベルやケースに書き込んで、整理したりもしていました。

それがいつごろだったのかとか、どんなことを勉強したのかとか 細かいことは忘れてしまいましたけど、そのとき聞いた音楽はうっすらと記憶に残っています。

・・・と前置きがながくなりましたが、このアルバムもそうやって聴いたように思います。

Ave Maria


ハレルヤ~カレーラスwithウィーン少年合唱団(欧米タイトルは Ave Maria)

1983年4月25-29日にかけてウィーンで録音、指揮はハラー先生、オケはウィーン交響楽団です。

時期的に83年組は日本公演中でしたので、ウィーンに残るコアが録音に参加しているのでしょう。
聴いていると最低2つ以上のコアが参加しているかもしれません。
そうそう1983年4月といえば、このほかにモーツアルトのミサ曲なんかも録音されていましたね。

新しい録音と、古い録音のリイッシュー。
この当時、いろんな会社から相次いでリリースされる彼らのレコードはからならず売上ランク上位だったと、ファンクラブ会報の昔記事にありましたねぇ。


さてこちらのアルバムに登場するカレーラスは当時30代後半。
若々しくみずみずしい歌声を披露なさっていて、折り目正しく、節度を踏まえたさわやかな歌と、ライナーノーツに讃辞されております。
その通りかどうかはよくわかりませんけど、カレーラスが担当するのは「宗教的な色彩をそなえた歌曲」ばかりとあって、とっつきやすくききやすいです。

収録曲は10曲トータル45分ちょい。

ヘンデル メサイヤからハレルヤコーラス
フランク天使の糧
ストラデッラ 主よ、憐みたまえ
アルバレス 祈り
シューベルト ドイツミサ曲から 聖なるかな、聖なるかな
グノー アヴェ・マリア
ビゼー アニュス・デイ
ヴェルディ 4つの聖歌より「聖母マリアの讃歌」
グノー侮悟
バッハ 主よ人の望みの喜びよ


ヘンデル メサイヤからハレルヤコーラス
アルバムの冒頭を飾るにふさわしく華麗なハレルヤです。
録音のせいかコンサートホールの後ろできいているようなひと塊的な音ですけど、統制がとれていて、それはウィーン少のソプラノ・アルトパートがかっこいいです。
ヴィエネンシスのテナーパートが張り切ってるぞ、うぷ。
「国王ジョージ2世がこのコーラスの途中で感動のあまり立ち上がり、以来このコーラスは起立して聴くのがならいとなっている」の解説に時代を感じます。「国王ジョージ2世の故事にちなみ、このコーラスは起立して聴くのがならいとされていたが近年では行われなくなっている。」勝手に改訂by hiromian

フランク天使の糧
たっぷりつややかなオケにこれまたつやつやしたカレーラスの歌、ボーイソプラノのちんまり(あら)あっさりした歌よりは、これくらいがっつり歌ってくださるとすっきりしますわ。
後半に合唱が入るバージョンではなく、ソロの旋律を追いかけるのはヴァイオリン。
ド派手なオケにライナーノーツの解説「宗教的な内省さにつつまれた歌曲」がここまで化けるとは。

ストラデッラ 主よ、憐みたまえ
イタリア・ヴェネチア楽派の作曲さんの作品。有名な曲だそうです。
カレーラスの歌も迫力あるし、旋律もせつせつとしていて胸を締め付けられるよう。
ハンケチを絞りたくなるようです。
ソロの合間のコーラスでボーイズのユニゾンから3部別れるハーモニーの切ないこと、そして登場するソプラノパートが、ぞっとするくらい美しいです。ソプラノパートにミニカレーラスがいます。

アルバレス 祈り
オケを従えてカレーラス大絶好調、いい曲なんだけどそろそろ耳が疲れてくるです。

シューベルト ドイツミサ曲から 聖なるかな、聖なるかな
ヴィエネンシスと4部合唱、ドイツ語のテクストをじっくりたっぷり。
じわじわ、ごつごつとした渋い合唱です。
ドイツミサ曲の録音って80年代、90年代にありましたよね。

グノー アヴェ・マリア
ハープのアルペジオにロングトーンの弦楽5部のゴージャス伴奏、力強いわ。

ビゼー アニュス・デイ
アルルの女第2組曲、第2曲にミサのテクストをアニュス・デイをつけています。
化けました。
導入の合唱はボーイズのみ。サックスのソロパートをカレーラスが歌っています。
昔は合唱のおどろおどろしい感じが好きでなんども繰り返してきいたのですが、今となってはラストのカレーラスさんの爆音にびっくり。
こちらの動画の前半部分です。




ヴェルディ 4つの聖歌より「聖母マリアの讃歌」
女声4部をボーイズだけで歌っています。
しかも無伴奏。
その昔コンサートプログラムによく登場した曲だそうです。
繊細なハーモニーとドラマティックな展開で、透き通るようなソプラノ、安定した内声部、豊かな低音はお見事です。ハラー先生の抑揚のある指揮のもと、鉄壁のアンサンブル、清楚さにはっとします。


グノー侮悟
管弦楽にのせてたっぷりとカレーラスの美声が朗々・・悩める主人公が、月明かりの窓辺によりそってせつせつと歌うアリアのように聴こえるのですけど、ヴァイオリンソロ(推定)がセクスィ、オーケストラも華やか。

バッハ 主よ人の望みの喜びよ
カンタータ147のコラール。ノンビブラートの弦楽の前奏に続いて、ヴィエネンシスとの4部合唱、厚みのあるコラールにトランペットがきらきらとした音色で加わり明るい色調のまま進んでいきます。

どういったいきさつでこの企画が持ち上がったのかはわかりませんが、カレーラス大好きという方も、ウィーン少大好き(80年代限定)という方も満足できるアルバムだと個人的に思います。
厳しいことをいえば、少年合唱団とオペラ歌手のコラボ、あっているんだかそうでないのかはお好み次第。
ストラデッラの抒情的にたっぷり歌うカレーラスさんのバックで、ぞっとするような美しい声で歌ってるウィーン少の対比的で面白いなぁと思うのですけど。

ぼぉっとしているとオペラアリア集を聴いているような錯覚に陥り途中でアルバムコンセプトを見失いかけますが、83年当時のウィーン少の合唱、見事です。

手持ちの国内版CDは90年フィリップスレーベルから販売されたもの。
現在国内版は廃番です。

試聴はAmazonアメリカiTuneStoreで。



Hoche Masse In Der Wiener Hofburg

カルダーラのミサ・レータレ〜ウィーン・バロック黄金期のミサ曲

422997-2.jpg
アマゾンのリンク

1989年11月ホーフブルグでの録音とあります。
ハラー先生指揮の下、団員さんと元団員のお兄様たちコルス・ヴィエネンシスが大集合。
そして古楽グループの管弦楽。
そいうえば、ウィーン少+コルス・ヴィエネンシスのお約束コンビと古楽アンサンブルの公式録音は、このあとありましたっけ?
古楽器アンサンブルはCapella Caldara,ヴァイオリンパートにG.Lezbor先生のお名前がありました。
古楽に精通された方なら、ライナーノーツに掲載されたメンバーのお名前を見てあら、とか ほお と思われるような方のお名前があるのかもしれませんね。
筋目の正しい品のある演奏されておりました。
忘れてはいけない、ソリストは、現役団員だったマックス様、元団員のE.ヤンコビッツ先生、そしてエクルヴィッツ先生です。
カウンターテノールがフランスのJaen Nirouetさん。オルガンがHaselböck先生と豪華な顔ぶれです。

本題に行く前に(ってまだ続くの?)そう。
このジャケットにピンときた方多いですよね。
こちらの祭壇前に団員さんが整列したジャケット写真は同じくPhilipsからリリースされた「ミサ・ソレムニス」のDVDジャケットとまんま同じなのであります。
89-90年のメンバーでしょうか?
たしかLDやセルビデオのジャケットは違うんですよね。
レーベルも同じだし、同じ時の録音かなと思わせますけど、孤児院ミサは同じ年の10月3日の録音、男声パートと管弦楽チームが別団体です。
このあたりのことはまた後日。

さてアルバム。
宮廷附属聖歌隊スタイルでウィーンの宮廷を彩った先達たちの音楽を残したい。
宮廷音楽楽長だったフックス、副楽長だったイタリアからやってきたカルダーラ、フックスの前任であったジアニ。
輝かしい18世紀初頭のオーストリア宮廷を彩った音楽のはじまりです。

18世紀の作者不詳のIntradaで幕開け。
ティンパニーと金管アンサンブル、ナチュラルトランペットとトロンボーンの奏でる賑やかな音楽に晴れやかさを感じます。

Caldara「Missa Leatare」
イタリアからウィーンの宮廷に見事トラバーユに成功した(ネット情報の受け売り)カルダーラのミサ曲。
ものすごい数の作品を残されたとか。
このミサ曲、CDのライナーノーツをみてうげ、Kyrie、Gloria、Credo、Benedictus、Agnus Deiの5曲がなんとtrack数21となっています。(ライナーノーツの解説には24パートに分かれていると記載)

Kyreが3trackに分かれて録音されています。1センテンス1曲。
あまりお目にかからないスタイルですよ、ね?
マックス様のソプラノソロで曲がはじまり、そのあとマックス様とヤンコビッツ先生のソロ2重唱そしてフーガのような合唱がまろやかに続きます。

カントールの応唱をはさんでGloriaだけで9track、Credoは7track、とテキストの1パラグラフ1曲で、これでもかこれでもかと様々なアンサンブルが登場します。
カウンターテノールとオルガン+トランペット、ウィーン少とコルスの合唱、ソプラノ・テノール・バスのソロ3重唱、ソプラノソロとカウンターテノールの2重唱。ソリスト4重唱・・まだまだいっぱい。
Capella Caldaraの管弦楽が明るい色調で、鮮やに、軽やかに様々な音楽があらわれます。
そのモチーフも美しさや華麗さに、と思っていると、っというまに次の曲へと移っていきます。
カルダーラは曲の中でモチーフを何度も繰りかえしたり、いじくりまわしたりということはあまりせずにさっさと次の曲へ移っていくのにはびっくり。
自由奔放にあらわれる楽想と華やかさ、なぁんて書くとモーツアルトが思い浮かびますが、モーツアルトが生まれてウィーンで大活躍するのはカルダーラの死後数十年もあとのことです。
管弦楽の扱いもとても洗練されていて、ヴァイオリンのソロアンサンブルはステキだし、ナチュラルトランペットの晴れやかな旋律とか、表情豊かな優美な弦楽アンサンブル、ティンパニーの使い方など聴いていると管弦楽だけでも楽しいです。

Benedictusはソプラノパートのみ。
これが意表をついていてリピしまくってしまいました。
まずはボーイズパートのソプラノソロ、同じ旋律を模倣し2、4、8人とシンプルに増えて行きます。
教会の祭壇から立ちのぼるその歌声は清らかです。
前半で盛り上がったあとだけに、残りのAgnus dei,はわりとあっさり。え、もう?って感じです。

マックス様を含めたウィーン少、コルスヴィエネンシスはカルダーラのミサ曲のみでした。

マックス様はトレードマークのビブラートを控え目にして歌っていて、あれ、おとなしいなぁなんて思ってしまいました。しかしながら相変わらず(?)、大人のソリストたちと互角で大活躍されております。
かなりの技巧を要するであろうカルダーラのミサ曲はマックス様なしでな成立しない録音だったのかも、なんて思ってしまいます。
それにしても、まあ、当時のマックス様のお忙しかったこと。
団員としての活動以外にもソリストとしてひっぱりだこ、こちらのレコーディングに入る前に春の声が入ったソロアルバムを録音していたんですよね。
短い期間にすごいんだなぁと恐れ入ってしまいます。
余計な事ながら、カルダーラ存命中の宮廷附属聖歌隊にこれほどハイレベルな13歳ボーイソプラノソプラノ・ソリストっていたんだろうか、とまで思ってしまいましたよ。

せっかく珍しい曲の録音なのに ウィーン少のソプラノやアルトはとてもキレイなのになんだか遠いところで一塊的です。
そう肝心の合唱がもっさりなサウンドに仕上がっているのは残念。
なんとなぁく多目的ホールで聴いているような印象です。なんで、もうちょっとクリアで解像度のよい音質でレコーディングできなかったのよう、とエンジニアさんに文句をいいたいところです。

Ziani の曲Alma Redemptoris Materは弦楽アンサンブルとカウンター・テノールのソロ曲。
最近のカウンターテノールの声に慣れてしまうとJaen Nirouetさんの声は、固くなんだか踏ん張っているような印象、大変失礼ですがカルダーラの作品を聞いてしまうと、あれ、地味だな、と。

J.FuxのPlauditie,sonat tubaは弦楽アンサンブルとテノールソロ
エクルビッツ先生の渋い声が聴けるのは嬉しいのですけど、いかんせん張り上げ系であれ?状態。
武骨で生真面目な印象、ワタシのなかのイメージ(70年アーノンクールのマタイで印象に残った端正で透明感のあるエヴァンゲリスト)と違い戸惑いが。
ちょっと荒々しい雰囲気です。

リリースから20年。
古楽人気も華やかな昨今だからこそリマスタリングなり、再販なりしてくれないですかねぇ・・。

演奏団体の情報ないですけど、おそらくこのアルバム、カルダーラのミサ曲からの1曲が↓と思います






Volks-&Kinderlieder

Volks-Kinderlieder.jpg

国内ではジャケット写真を変えて、「野ばら、眠りの精」のタイトルで販売されていたアルバム。

国内版は廃盤ですが、ヤフオクで時折見かけます。
国内アマゾン輸入版リンク
UKアマゾンのリンク

1981年9月ウィーンでの録音となっています。
アナログで発売され、同時もしくは後にCD化された音源。

かくいうワタシも輸入版(1982年西独プレス?)をアマゾンUKのマーケットプレイスで手に入れました。
手にした輸入版は 全曲ドイツ語歌詞、英語・仏語対訳が掲載された分厚いブックレット付。

Harre先生指揮、ウィーンカンマーフィルの管弦楽伴奏付のゴージャスアルバム、その内容はアルバムのオリジナルタイトルにあるように「民謡集・こどもの歌」です。
あ、そういえばFarnberger先生ピアノを忘れちゃいけない。

さて内容は、

1 Liebe Schwester, tanz mit mir さあ私と踊りましょう   
2 Es tanzt ein Bibabutzemann ビバブツェマンが踊る   
3. Auf einem Baum ein Kuckuck sass 木にとまっているカッコウ   
4. Der Kuckuck und der Esel カッコウとロバ   
5. Zum Muttertag 母の日に   
6. Es klappert die Mühle 水車がまわる   
7. Heidenröslein 野ばら(ウェルナー)   
8. Ein Männlein steht im Walde ひとりの小人が森に   
9. Mit dem Pfeil, dem Bogen 狩のうた   
10. Guter Mond, du gehest so stille 月は静かに    
11. Abendlied (Der Mond ist aufgegangen) 夕べの歌(月が昇って)   
12. Wer hat die schönsten Schäfchen 子羊をもつ人は
13 Als Mops ein Möpschen war うちの犬が子犬だったとき
14 Kommt ein Vogerl geflogen 小鳥がとんできて
15 Gesternabend ging ich aus ゆうべ私は出かけた
16 Summ, summ, summ, Bienchen summ herum ブンブンブン蜂がとぶ
17 Es regnet, die Erde wird nass 雨がふって大地がぬれる
18 Der Jäger aus Kurpfaltz クルプファルツの狩人
19 Sehnsucht nach dem Frühling (Komm, lieber Mai) 春へのあこがれ
20 Kuckuck, Kuckuck, ruft's aus dem Wald 森でなくカッコウ
21 Wie lieblich schallt なんとすてきなひびき
22 Weisst du, wieviel Sterne stehen お星さまいくつ    
23 Sandmännchen (Die Blümelein, sie schlafen) 眠りの精(ブラームス)
24 Schlaf, Kindlein, schlaf ねむれよい子よ

ブラームスの子守唄を除き、全曲1分ちょっとから2分とちっこいコドモ向けの長さ、加えて曲の配列もワタシ彼らを飽きさせない工夫や配慮がなされています。

優美な繊細さ、洗練された品のよさ、愛らしさ。
かしこまり過ぎずかといってくだけすぎない音楽とのちょうどいいと感じる距離感。

この時代の彼らは何を歌っても上手かったですね。

コドモの歌だからこそ手を抜かず、上質なものにしたい、そんなおとなたちの願いが感じ取られるアルバムでもあります。
ひとつひとつが珠玉の作品に仕上がっています。管弦楽の伴奏もいい雰囲気出ていますしね。
オトナの鑑賞にも十分堪えうる内容だと思います。
ただ、こういった音楽に完璧なピッチ、一糸乱れぬユニゾン、縦横ななめ正確無比なアンサンブルを期待しちゃう方には物足りなさがあるかもしれません。

元気のよい朗らかな声で楽しい曲調の歌あり、しっとりとゆったりとした曲あり、管弦楽伴奏のアレンジも秀逸です。とくに木管楽器のアレンジが楽しいです。
track3の Auf einem Baum ein Kuckuck sassなんて聴いていると今年のプログラムにあったカプリソ的な面白さを思い起こしてしまいます。



おなじみの野ばら(ウェルナー)やDer Mond ist aufgegangenのアカペラは生き生きとした歌、冴え冴えとした歌は、はっとする美しさです。
音や映像の古さもあまり気はならない83年組来日コンサートの野ばら。
http://www.youtube.com/watch?v=EukwJiyKN8o

全曲2-3部合唱ばかりでなく、ソロやソロデュエット(5,10,12、19、22、23)もあります。
ソリスト君に若干の不安定さが無いわけではないですが、丁寧にろうたけた声で歌われる曲にしみじみとした情感が漂っています。

11、12と静かな曲が続き、13曲目はパグ犬と飼い主のコドモの歌になります。
成長していうことを聴かなくなったわんこ(パグ犬)に「お前がチビ犬だったころは、なんでも言う事聴いてくれたのになぁ」とぼやく飼い主に対し、「もし違う風に育ててくれたら、ずっと仔犬のままでいられたんだぞ~」と切り返すパグとのやり取りに噴いてしまいました。
で、犬の鳴声が入っていてびっくら。

そっか。
もともとLP仕様だったこのアルバム、A面ラストは12曲目。
ちっこいコドモは飽きちゃうか眠りの世界についちゃうのかな。
もうすこし大きいコドモは大人にせがんでレコードをひっくり返してもらい、B面のパグ犬の歌を聴きはじめたんだろうなぁ・・

「A面、B面」「レコードをひっくり返す」「オトナに頼まないとできない」
???の方すみませんね~。
ええ、ついでにライナーノーツを確認しながら聴かないと、見失うんですよ。
針とびがするとレコードに傷がついちゃうから、プレーヤーの前では静かぁにお行儀よくしていないといけないんですよ。
レコードで音楽を聴いて育った皆様、懐かしいですね。
 
ファルンベルガー先生のピアノ伴奏が楽しい蜂の歌(→略しすぎ)
http://www.youtube.com/watch?v=GuPVmqKSbGY&feature=fvst
蜂もいやだけど、今年は深夜に開け払った窓から 蝉が部屋に飛び込んできて何度戦ったことだろう・・思い出すだけでプンスカ状態です。

あ、関係のない話でしたね、すみません。




Johann Strauss-Josef Strauss Waltzes and Polkas

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート、職場の休憩室でチラミしました。
プレートル先生、演奏はウィーンフィルの皆様にお任せして指揮台の上でノリノリにだんしんぐぅ、ところどころで思い出したように指揮している姿、わあ、楽しそうと大喜びしてしまいました。
にこやか・なごやかムードのなか,舞台の上でシンバルをがしがしと鳴らしていたのは B.シュミディンガーさんですね。

とってもベタですが、こちらをききました。

ピツィカート・ポルカ~シュトラウスを歌う
ピツィカート・ポルカ~シュトラウスを歌う

1. Wein, Weib Und Gesang (Johann StraussⅡ)
2. Pizzicato Polka (Johann Ⅱ&Josef Strauss)
3. Schlummerlied (Johann StraussⅡ)
4. Eljen A Magyar (Johann StraussⅡ)
5. Morgenblatter (Johann StraussⅡ)
6. Tausend Und Eine Nacht (Johann StraussⅡ)
7. Feuerfest (Josef Strauss)
8. Dorfschwalben Aus Osterreich (Josef Strauss)
9. Tritsch Tratsch (Johann StraussⅡ)
10. Wo Die Zitronen Bluhn (Johann StraussⅡ)

81年9月2~11日にかけてローゼンヒュールでの録音。
1996年にCD化されて、2006年国内で再販されました。
もともとはアナログ音源ですね。

指揮はハラー先生です。
ピアノ伴奏陣がこれまた豪華ですよ。
Farnberger先生、Döler先生に加えてFroscauer先生が担当。
あのFroschauer先生が80年代の音源に登場・・うわあ。

収録曲のうち「ハンガリー万歳」を除いて すべて先生方2名のお名前がクレジットされています。
Fa先生とD先生のコンビが1曲、それ以外はダブルF先生ですよ。
ピアノのことはよくわからなにゃいのですが、伴奏は 連弾なのか2台のピアノ、どちらでしょう?
ピアノを聴いていると 低い音域でのワルツのリズム+高い音域でのワルツのメロディー というような住み分けがされているようでした。
これってひとりでも弾けるの?

酒・歌・女
こちらは坊ちゃん仕様の歌詞だそうです。あはは、そらそうだ、って元歌詞知らないです。
Theimer先生が誂えられたそうです。
爽やかで、明るい合唱。基本2部合唱、時々3部に分かれます。
ラストの詞、Wer nicht liebt Wein,Welb und Gesang,Bleibet ein Narr sein Leben lang.
いいんですかぁ。

ピチカートポルカ
弦楽器(当たり前か)のピチカート擬声音で歌われるこの曲、ピチカートの音の表現にいろんな種類があるのね。
Plim,Bum,Rum,Ging Zing・・・旋律の音域にあわせて擬声音も変わります。
感心です。
ぺん、ぺん、ぺぺぺん、普通に右手人差し指で弦をはじくと三味線チックになります。ワタシの場合。

オペレッタ インディゴより子守歌
賑やか、軽やかな曲調から一転、しっとりとしたメロディーを歌うソプラノソリスト君のソロで始まります。
アルトもしくはメゾソプラノソロのデュエットとなります。
このくせのある甘い声のソプラノソリスト君、Popular Songsで頻出の方ですね。
とってもメロディアスで、J.Strauss作品とは思えないですわ。

ハンガリー万歳
こちらでの冒頭の掛け声「ほい」です。昨年のコンサートではヨイ、確かその前はおっさんくさい「ハイ」・・これには毎回笑いをこらえていました。
ここ数年のコンサートでは かけあしテンポのうえに、中間部に移る時、一瞬エアポケットのような微妙な間があいてしまい実は毎回気になっていました。
シュトラウス作品を弾く度、楽譜をガンミしているはずなのに、旋律の変わり目に毎回エアポケットに落ちまくっているワタシにはなんとな~くわかるような気がします。あ、違う?
こちらの演奏ではテンポがゆったり目で、アクセント、テヌート、といった表情付けがしっかりなされており、展開部の旋律もしっかりつないでます。
コーダは掛け声はヨイ・・うんよい演奏だわ。

朝の新聞
ニューイヤーコンサートでも演奏されていましたね。
オーケストラの演奏する舞踏会用のワルツに歌詞を付けたのはG.Gruberさん。
それにしても舞踏会用の音楽のタイトルに朝刊はないよなぁ。
新聞社主催の舞踏会でもありえないですよ。

おおらかなオーストリアの春を晴れやかに歌い上げる讃歌のような歌詞ですが、
Es grüssen dich deine Sängerknaben・・・あらら自分たちのこと歌っているです。
新春の華やぎを感じます。
合唱とピアノのアレンジがFroschauer先生。
80年代であっても、先生の合唱版は難しいのかな。
雰囲気はでていますが、60年代で聴いてみたいです・・

千一夜物語
歌詞はE.Seifertさん、合唱のアレンジがハラー先生、ピアノアレンジがFroscauer先生。
次から次へと現れるシュトラウステイスト満載の華麗なワルツ。
よく考えたら管弦楽用につくられた作品を合唱にして歌ってしまうってすごいことだなぁと。
お2人のF先生コンビのピアノがこれまた華やかです。

鍛冶屋のポルカ
でました、鍛冶屋のサウンド。キンコン・カンコン。
ピアノ前奏のあとでいきなり登場する効果音に、鼓膜に突き刺さりました。
お陰で治りかけていた聴覚過敏がぶり返してしまいました。
歌きくどころじゃなくなってしまいました。
で、みつけましたよ。



時期的にこの録音に参加した団員さんもいるのかな。
髪振り乱して指揮しているのマゼール先生ですか、驚いた!

オーストリアの村つばめ
今年のコンサートツアーに登場ですね。
ソロあり、少人数のアンサンブルあり、アルトパートの長丁場ありと、飽きさせないです。
全体を通し、どこか牧歌的なメロディーが続いて印象的です。
このままのアレンジで聞けたらいいのですが、2人がかりの伴奏、ケレム先生一人でなさるのかしら?

シトロンの花咲くところ
ゆらゆらとソプラノパートの旋律が美しい事。風にそよぐお花のよう。
そして途中のソプラノソロのオブリガートが切なげで、いいわぁ。
皇帝円舞曲のオブリガートよりいいなあなんて。

ピアノを担当する先生方がこっそりめくったはずの譜めくりの音をしっかり拾っていますが、残響も程よく、鮮明でキレのあるサウンドに仕上がっています。
この頃の個性だと思うのですが、全体を通し生真面目で、硬めな合唱です。
こういうシュトラウス作品も乙なものですなぁ。





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