スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Wanderlieder mit den Wiener Sängerknaben

Wanderlieder
上記はアマゾンのリンクですが、ワタシはiTuneで買い求めたWanderliderを聴いています。
アマゾンのほうがアルバムまるっとDLしてもお安いです。ちっ

このアルバムも、Abedliederと同じくフィリップスからリリースされた2枚組のカップリングアルバムが元音源です。
じつはこちらの音盤はなかなか市場にでてこない。
ワタシのバイブルサイトsound library様がリニューアル中とあって、アルバム収録曲まで辿りつけません。(Nyanda様楽しみにしています;私信)
わかっている範囲内では1964年録音あるいはリリースの模様。

たぶんこの2枚が原盤。

Wanderlieder1.jpgwanderlieder2.jpg
*海外サイト様から借用しました

聴いてみて、Abedliederはどちらかというとオトナ好み、こちらのWanderliderはちみっこが好みそうな曲が多いです。
グロスマン父指揮のもと基本アカペラ、ときおり打楽器や管楽器がはいるくらいの素朴さはAbedliederと同じ路線です。

MP3のwanderlider収録曲は下記のとおり

Wem Gott Will Rechte Gunst Erweisen
Wohlauf, Ihr Wandersleut
Auf Der Lueneburger Heide
Der Schnee Zerrinnt
Auf Der Landstrasse
Die Landlust
Es, es, es und es
Muss I denn zum Staedtele hinaus
Das Wandern ist des Muellers Lust
Sehnsucht nach dem Frühling
Steh nur auf, du Handwerksgesell
Es war ein Knab' gezogen
Lasst uns jauchzen
Horch was kommt von draussen rein
Der Musikant
Nach Süden nun sich lenken
Singsang und Klingklang
Nun ade, du mein lieb Heimatland

歯切れよく元気いっぱいのWem Gott Will Rechte Gunst Erweisenでアルバムがはじまります。
こちらのアルバムは、曲がつながっているような構成なので、ぼんやり聴いているといつの間にか曲が変わってます。
しかも1曲が30秒から1分半とえらく短いです。
・・・・ぼんやり聴いていると見失います。

民謡調の節回しがやたら上手いAuf Der Lueneburger Heide。単純そうな曲も十八番のがっちりとアカペラでこなしています。
個人的にはまったのは、Die Landlustのソロ曲。
曲目の羅列でしかないので、調べてみたらハイドン作曲。モーツアルトっぽい可愛らしい旋律です。ハイドンらしいといえばそうなんだけど・・。
このソプラノソロが味わい深い。
往年のビッグネームソリスト君たちのようなびしっとした歌ではないので、聴く人によってはあちゃああと思うのかもしれません。
だけど旋律+ソロの雰囲気+先生のピアノ、ついでにバックコーラスの可愛らしさの合わせ技で一気にお気に入りとなってしまいました。
いうまでもなく、音程も、リズムも正確なんだけど(ちょろっとよろけるのは愛嬌)、どこかチャーミングな歌い方、このころのウィーン少にはこんなソリスト君がいたんだと思うと当時を知らないワタシにはとても新鮮です。

Es, es, es und esではスネアドラムのパーカッション入り、もしかしたら団員さんが叩いているのかなと・・。がっつり3部ですが、途中から入るフルートアンサンブルのピッチがおや?
Muss I denn zum Staedtele hinaus は明るめの声で3部合唱です。コアが違うのか歌い方かえているのかは不明。
Das Wandern ist des Muellers Lustのコーラスワークはさすがです。
シューベルトの曲かと思いきや、ツェラーの作品だとか。
いやはや紛らわしい・・

LPアルバムになるときに削られてしまったSehnsucht nach dem Frühlingはモーツアルトの春への憧れKomm lieber Maiです。少し鼻にかかった声で、個性的な表情です。
マックス様のソロとくらべると(いくらなんでも比べちゃいけない)ほのぼのした素朴な感じがいいです。

Steh nur auf, du Handwerksgesellはすがすがしくこざっぱり。
Es war ein Knab' gezogenはアルトソロ+合唱、このアルトソロがたっぷりと歌いまわしていて、少年歌手的でやたら上手い。Horch was kommt von draussen reinってほらひ、ほらほ、ほらひーやっほうの曲ですよ・・って言ってもわかりませんね。すみません。

アルバム後半の目玉はソロ曲Der Musikant。
ウィーン少のアルバムを聴いていることなんて忘れちゃうくらい。
何度もリピしちゃいました。

調べてみたら、Eichendorf詞によるHugo Wolfの曲!!だそうです。
ウィーン少が歌うWolfって初めてききました。
詞をぐぐって調べてみたら、

Wandern lieb' ich für mein Leben,
Lebe eben,wie ich kann,
Wollt ich mir auch Mühe geben,
Paßt es mir doch gar nicht an.

あらまあ、こんな歌詞を歌っていたのと驚きましたよ。・・
You tubeで聴き比べてもオトナソロに全く互角な歌い回し。
この子(いまはきっと立派なおじ様ですね)はきっとオペレッタで大活躍したに違いないって思います。

ソプラノそろが朗々とした歌い出しではじまるSingsang und Klingklang、Der Musikantのソロ君とはまた異なったソロ。
ウィーン少に限らずこの時代のソロは、堂々として歌い回しが上手で、歌の雰囲気がたっぷりしています。

Nun ade, du mein lieb Heimatlandはソプラノオブリガートが聴きものです。
これ聴いてあ、これはウィーン少のアルバムだって気づかせてくれました。

太字で示した4曲は後年リリースされたアルバムWanderlider und Abendliderではオミットされてます。
ということは割と珍しい音源ではないかと思うのです。
アナログの森で消えてしまっていた作品を リマスタリングしてくださって感謝です。


アルバムがリリースされた1960年代半ば(ワタシまだ生まれてませんけど)家庭で音楽を聴くとなるラジオを聴くか、レコードを聴くか、あとはテレビくらいしかなかった時代。
50年近く過ぎて中古市場に出てこないのは、子どもにせがまれてさんざん聴いて、家族の思い出とともにしまわれているレコードになるのかなあ・・・と想像しています。

試聴とお買い求めはアマゾンと、iTune(忘れるところだった)で可能です。



スポンサーサイト

Abendlieder mit den Wienersängerknabenを聴きました

iTuneでお買い上げしたこちらを聴いていました。


Abendlieder.jpg


60年代にフィリップスからリリースされたアルバムのリマスタリングになります。
録音年月日不明、 演奏者データはWienersängerknaben&F.グロスマン先生のみ。

元アルバムは7インチのAbendlieder mit den Wienersängerknaben。
こちらのアルバムは いま確認できる情報では62年リリースの第1巻と65年プレスあるいはリリースの第2巻のセットだった模様。
abendlieder mit den WSK1Abendlieder mit denWSK 2

上記画像は海外サイト様から借用しました。

1巻と2巻それぞれ8曲ずつ入っていて、曲目もかぶらないので本来なら16曲のはず。
後にWanderliederとカップリングされ、Wanderlieder/Abendliederのタイトル(そのまんま)LPとしてリリースされています。こちらのLPはジャケット違いで数パターン存在しています。
カップリングLPのB面Abendlieder、曲リストを調べてみたらこちら12曲。
ワタシがiTuneで手に入れたアルバムも12曲、7インチからLPになる段階で4曲オミットされてます。
嗚呼なんてこと。

収録されている曲は 星やお月様が見え隠れする夕べがテーマとあって、聴いていると高ぶった気持ちを切り替えてくれるような曲のオンパレードです。
どれも1分から3分と短い。

緩徐なまったりとした曲だからこそ演奏者のレベルがもろでてしまいがち、しかも古謡や誰もが知っている音楽ばかりとなると、聴くほうもドキドキですが、そんなのは杞憂です。
さすが、グロスマン先生時代の彼らにはそんなのお茶の子さいさい、真摯だけどなんてことないように歌ってます。
すごいもんだ。
半世紀を生き延び続けている音盤たるゆえんは、その上質な演奏が物語ってます。

大人びた揺らぎのあるボーイソプラノはノーブルで近寄りがたい歌声、グロスマン先生時代の鍛え抜かれた歌と音楽に驚くばかり。
繊細でしなやか、コーラスアレンジも気品あふれてるしソロの起用もさりげなく、ぴったり。
少年たちのアカペラ+ときおりアコースティック楽器のシンプル伴奏で展開する、そんな豊かな世界が心地よいです。

しっとりとしたコーラス、ピアノのタッチが柔らかくノンビブラートのヴァイオリンのオブリガートが可憐なWiegenlied (Schlafe, Schlafe, Holder Süßer Knabe)、なめらかな3部のアカペラにあいまにホルンがさりげなく入っているDer Wächter Mit Dem Silberhorn 。ゆらゆらとしたソプラノ・メゾ・アルト各パートの声質が同じなのには驚いた。こどもが歌っているって気づかないくらい妖艶です。
はつらつとして歯切れのよい、Bona Nox (Gute Nacht) 。
Wandrers Nachtlied (Der Du Von Dem Himmel Bist)なめらかで深みのあるアカペラのあとにほんの短いソロが登場するんですけど、雲の隙間から見えた月の光の様です。
ハープの伴奏入りで一番華やかな雰囲気のSchlaf’kindelein,schlaf  1分2秒という短い時間の中にギュッと濃いハーモニーがつまってます。
基本はどこまでも澄んだハーモニー アカペラで歌われるAn Dem Mond (Guter Mond, Du Gehtst So Stille) 。

以上前半6曲が第1巻からの抜粋で、A面トップバッターである「nachtwächterlied」 とB面アルバムラストを飾る「Sandänlein」 がカットされてます。


Aba Heidschi, Bumbeidschiはピアノ伴奏つき。音域のせいかアルトが少し胸声系なので、前半とコアの雰囲気が違うような気がします。
アカペラ3部、しずかなKinder Geht Zur Ruh'! ソプラノがビブラートかかっていてます。
グロッケンみたいな楽器の伴奏で、たっぷりとした全員参加のコーラスが柔らかい雰囲気のWeißt Du Wieviel Sternlein Stehen? 。3人のソロアンサンブル(メゾ2、アルト1)のハーモニーがこれまたきれいです。
ふわっと声が抜けるところなんかはぞくぞく。そしてソロアンサンブルの後にさらっと入る 明るい声のソプラノソロの声に泣けます。
民謡にしては複雑な構成の曲のO Wie Wohl Ist Mir Am Abendはメゾ・アルトの魅力がたっぷり。オトナが入っているんじゃないかと一瞬思ってしまいましたよ。ちょろっとクラリネットがはいり デクレッシェンンドで合唱が消えていくのは圧巻。
3部のアカペラが月明かりが投げかける影のようなDer Mond Ist Aufgegangen ふくよかな温かみを感じさせる音楽にじんわり。3番コーラスのフルートオブリガートが華やかです
物寂しげなソロと合唱の対比が印象的なVerstohlen Geht Der Mond Auf このソロ大好きです。
メゾよりのソリスト君のしっとりとした声です。
ウィーン少のソリストには物悲しい旋律にぴったりというしかない、声の子がいるんですよね~。

後半6曲は第2巻からの抜粋で、こちらもA面トップのAbendlieder( Abend wird Es wieder)とB面ラストの
Der Dpate Abendがカットされてます。

上(最初)と下(最後)カットってスポーツ競技の採点みたい。なんでそんなカットをしたんでしょう?
収録されていない4曲はアナログの森に永遠にしまわれたまま。
フィリップスさん、どうにかしてください・・・といってもフィリップスレーベル自体が閉鎖しちゃってるもんなあ。はあ。

アナログのふくよかな音の広がりが残っているし、スクラッチノイズや音がとがりすぎず、なかなか秀逸なリマスタリング。

お買い得です。

何と言っても持ち歩けるんですものねー。

iPhoneに入れて聴いてると勝手にシャッフルされて翻弄されまくりましたが、調べてみると別にiTune でなくても試聴できるサイトがありました。

げげ、アマゾンジャパン

しかもiTuneよりお値段安い。
悔しいのでリンク貼っておきます。

http://www.amazon.co.jp/Abendlieder/dp/B007EGR0L0



続きを読む »

F.Schubert Ständchen  D921 

いつも訪れてくださる皆様に。



[高画質で再生]

Schubert Ständchen D921 [ブログランキング]



Die Wiener Sängerknaben singen Lieder von Franz Schubert
Leitung:Uwe Mund
Klavier:Heinz Medjimorec

Die Wiener Sängerknaben singen Lieder von Franz Schubert を聴きました

タイムカードの打刻が、日曜日午前0時30分出勤、午前2時38分退勤って・・今週も朝帰りの日曜日。

なかなか落ち着かない毎日に、ついブログも更新が滞りがちになってしまいました。

それでも古い記事に目を通してくださる方がおられるようで嬉しい限りです。

ありがとうございます


さて、超しょぼブログではありますが、ブログを通じていろんな出会いがありました。
心躍るような出会いばかりです。

5月にこっそりご連絡をくださったとある方からは信じられないような贈り物をいただきました。

のコダーイの音源とともに頂戴した「ウィーン少年合唱団シューベルトだけを歌う」(⇒勝手に邦題つけました)の音源です。
60年代初めの頃の録音のようです。



Die Wiener Sängerknaben singen Lieder von Franz Schubert

Leitung:Uwe Mund, Klavier:Heinz Medjimorec

1. Ständchen  D921    
2. Das Wandern       
3. Die Nacht       
4. Der Lindenbaum
5. Nachthelle  D892     
6. Wohin?       
7. Die kleine Schaferin (La pastorella)      
8. Ave Maria

たぶん、二度と聴くことができない絶品のシューベルト合唱・ソロ曲のオンパレード。

まずはゆったりとしたテンポのStändchen 。

ソロとコーラスの対比に夢中になります。
ソロが理想のボーイソプラノストライクど真ん中。
ボーイズのみの3-4部の合唱のはつらつとしたしなやかさで歌の世界が見事に展開されていきます。

宵の口、人々が寝静まる頃。
そっと愛しい人の住む家の窓辺に近づき、愛を告げる調べを奏でる。
どうか眠りにつかないで、まどろみのなかで歌を聴いて・・。
実際歌うのかは別としても、いまどき人さまの家の前でこんなことしたら寝ぼけた声のオヤジにどやされるか犬にほえられるだけなのだろうけど・・・坊っちゃんたちの歌にそしてその歌詞になんだか心臓バクバクします。

シューベルトの歌を聴く楽しみの一つはピアノの伴奏。
足音を忍ばせて、でもできるだけ早く、急いで、急いで、愛しい人が1日の安息の眠りに落ちる前に・・。ああ、ドキドキ。

シューベルトのセレナードD921の録音は、キュイバッヒャー・ランコビッチ・ブレン先生時代のものと70年代のタイマー先生時代にあります。

You tubeには、50年代70年代の演奏と 83年組の日本公演のブートがルネさんご自身によりアップされているものを聴くことができます。

あとはテリーさんの断片とか2006年のピーター君かな。

83年のルネさんのソロ素晴らしいです。
83年

ルネさんてソプラノばりばりだと思っていたのですけど、アルトの音域の艶と安定感がいいですね。

ただ。

いただいた音源のStändchenを聴いてしまうと、曲の印象が異なり、こうなんていうか ときめき度がイマヒトツというか、物足りなさがでてきてしまいます。

その原因はなんだろうかと考えていました。

シューベルトのセレナードは同じタイトルで数曲存在します。
グリルバルツァの詞によるセレナードにはD920 とD921のふたつがあります。
ソロ+合唱+ピアノの構成は一緒、歌詞も同じ。
D921はD920の改訂版。

いろいろググってみると、まずわかったのはシューベルトの亡くなる前の年、1827年7月の作品だということ。
それからシューベルトのお友達で声楽教師をしている女性が、教え子の24歳のお誕生日パーティーでプレゼント&披露するためにと依頼されて作られたといういきさつがあること。
どうやらシューベルトはオール女子だけで歌うようにと依頼されたのに、アルト(メゾソプラノ)と男声4部構成で作ってしまったとか。
その結果、合唱女声版がD921,男声版がD920だそうです。

とはいっても、ウィーン少のすべてのヴァージョンはオールこども、つまり声域的には女声と同じなんだろうけど。

ほかの音源と印象が異なる理由は、アナログ音源だし、レコードの回転速度の調整といった問題を省くと、調性の違いだろうか? というのも、こちらのセレナードはキーが高い。Cis-dur→Des-durになっているんじゃあないかと。

いろいろ頭に詰め込んで聴きなおすと、納得。

ワタシこのソリストと合唱が好きなんだ
と。

あ、すみません。
後日ご紹介いたします。


美しき水車小屋の娘から、さすらい。
向う見ずな威勢のよさ、あばよってな感じで旅がはじまるのでしょう 。
オトナが歌うと「いやあ、昔は元気だっただよね、照れ」みたいな感じに聴こえてしまいますが、はきはきとしたソリストが巧みです。
すごいソリスト君ですよ。
参りました。

何気にシューベルトの夜が好きです。
ささやきのような音量で歌われるしなやかな旋律に 暗闇のなかに身を置いたときの ひんやりとした空気感、明かりを求めて空を仰ぎ見て、星のかすかな瞬きに目をこらす、そんな情景が浮かびます。

菩提樹
♪いず~みにそい~て・・と高校の音楽の授業で触れた曲。
清冽な印象があるのは文語調の日本語歌詞のせいでしょうか?
本当は違うのかもしれない。
じんわりとした翳り、あの菩提樹の傍にはもう近づくことができない、というアウトサイダーの痛みを感じるのですよ。ぼっちゃんの歌で。


夜の明かりに
ソプラノのキーの高さがギリギリな感じですが、そのぶん凛とした空気感を漂わせています。ガラス細工のようなソプラノにうるうるきます。

いずこへは、
キュイバッハー先生時代のソロ録音があり、こちら80年代までのレコードに生き続けています。
クセのある声が特徴、ウィーン少レコーディングのアーカイブに残る唯一のいずこへと思っていたのですけど・・。
こちらの歌を聴くことができて幸せです。
心打たれました。
説明は不要、↓をぜひお聞きください。


[高画質で再生]

F.Shubert Wohin? [バックアップ]


Die kleine Schaferin
どこかしらのどかな歌声と曲調にほっとします。
卒業生というかゆかりの作曲家の作品としてコンサートで登場し、音源も多いのがシューベルト作品。
50-60年代の完成度の高い合唱を聴いてしまうと、70年代くらいから、あれ、もしかしてシューベルトの合唱曲って難易度高い?という印象が・・。
本来の成人ヴァージョンと比較すると、音域とかアレンジのせいなのかな(以下省略)

とはいってもシューベルトの合唱曲って、ウィーン少が歌うとしっくりくるのはワタシだけかしら?
あの雰囲気(どういう雰囲気かっていわれると、説明にこまるけど)は彼らにしかでないんですよね。


アヴェマリア
他の団体と比較してもシューベルトのアヴェマリアって録音少ないですよね。
オーソドックスな歌とピアノ、聴き手としてはキタ―と盛り上がらなくてはいけないんですけど、冒頭のD921といすこへで興奮しすぎてしまい、生真面目で隙のない歌に放心状態です。
おそらく、白黒ビデオ「ウィーンかたぎ」の音源かなぁと思います。こちらの記事参照ください

さて。

このシューベルトだけを歌うのレコードは中古市場でもめったにお目にかかりません。
もし仮に見つけたとしても、曲目かぶりまくっているので、ああ、50年代の録音ねとスルーしてしまっていたのかもしれません・・どこかの中古レコードショップでジャケット見かけていたかも・・(涙)。

ウィーンのレコードではフィリップスのものは、(EP、10インチ、LP、CD)×リイシューとメディアの進化のなかにあっても実にさまざまな音盤に登場しています。
いっぽう、こちらのアルバムのようなEMIリリースは、なかなかそうもいかず苦戦している模様(願望)。
こんな素晴らしいアルバムも忘れ去られちゃうんです。
どうにかならないですかねえ。
ボーイソプラノの芸術作品なんですけどね。

Shi様、ありがとうございました。
 



Various Haydn 「The Creation」以外を聴いていました。(後編)

前回の続き

VARIOUS Haydn: The Creation

Missa Sti. Nicholai Nicolimesseです。

ふくよかな音色の弦楽アンサンブルで始まるKyrie
。スーパーミニ編成の小オルガンミサ曲と違い、途中から管・打楽器が加わって、ちょっぴりゴージャスに盛り上がります。
導入部分聴くだけでわくわく。

そのあと舞い降りるように登場するソプラノ・アルトソロの2重唱。
ウィーン少伝統のノーブルなのびやかな声質、安定したテクニックとたっぷりとした声量、アンサンブルの卓越さ。
この2重唱につづき、テナー・バスの2重唱、4人のアンサンブルと続く展開はあでやかで満開の芍薬の花のようです。
ソロだけでなく合唱のソプラノ旋律の美しいこと。

Gloria
ウィーン少パートのきらきらとした合唱が見事です。
小オルガンのほうがグロスマン先生指揮、こちらの聖ニコライがフルトモーザー先生指揮、録音はともに1964年5月と記されてます。
グロスマン先生の指揮で登場したコアとこちらのコアはたぶん別なのかな。
声の雰囲気が違います。
小オルガンのほうはふんわりとした柔らかめの声、こちら(フルトモーザー組?)は輪郭のすっきりとした声で、どちらも好きです

くどいですけど1964年当時、ウィ―ン少は凄かった。
リアルタイムに聴かれているリアルファン友やお姉さま方に嫉妬しちゃいます。


Credo
合唱の後に続く、中間部の4名ソリストのアンサンブルはテナー、バス、アルト、ソプラノの順にメロディーが重なっていくところはぞくぞく。そしてゆっくりと盛り上がっていくのにはうっとり。ソプラノ・アルトソリスト君たちは声量もあり、兄さんたちに引けをとりません。

Sanctus
のどかな雰囲気は、ちょっぴり田園風。弦楽器+sotto voce風の合唱から、Sanctusとカノン風に旋律が展開していくのはぞわぞわと鳥肌が立ちました。

Benedictus
シンフォニーのような導入部から、4名のソロが優しい雰囲気です。

Agnus Dei
重苦しい雰囲気ではじまり、とくにmiserere nobisはそのフレーズには強調されたような陰りさえ感じます。
miserere nobisの繰り返しを聴いているうちに、ああ、もしかしてこのままどよ~んとしたまま終わっちゃうのかな、とAgnus Deiラストのパラグラフに突入。

そのあと信じられないようなことが起きます。

ラストのラスト、dona nobis pacem. の前に小さい休止があって、突如kyrieの旋律が再現されます。
Kyrieの旋律を転用したdona nobis pacem.。
さっと差し込む天の光、その煌めきにはまさに天使降臨。

うわぁ~ハイドン兄ぃ。


たしかに、この有名なくだり以外にも、ミサの典礼文を眺めながら聴いていると、パラグラフによって音楽の雰囲気が鮮やかに変換して、次から次へと繰り広げられる世界は異教徒からすると宝石箱のよう。
そして親しみやすい旋律は、すっと頭に入ってきます。
実際のミサで聴いた後だったら、旋律をくちずさんで家路につく人もいたんだろうなぁ。

こちらの曲は1722年頃、ハイドン兄が仕えていたエステルハージ公のために書かれたミサ曲。
だけれども1964年のウィーン少のために書かれた曲なのではないかと勘違いしてしまうような作曲者と演奏者との相性の良さを勝手に感じます。

50年近く前の録音、アナログ音源の書き起こしゆえ、ぼんやりとした輪郭の音質なのは仕方がない。
かえって教会とか古いタイプのコンサートホールで聴いている感があってそれがなかなかいい味わい。
もちろん音楽よし、たぶんモダン楽器を使用しているオケ(ウイーン少の古い録音で見かけるWiener Dom-orchesterってどんな団体なんでしょう?)もよし、合唱も、アルトソロも最高です。
だけど特筆すべきは、ソプラノソロの素晴らしさ。

成人女声のソプラノとは明らかに異なる声の美しさ、まさに the boy soprano

こんなに凄いソリストが50年近くも「ウィーン少年合唱団員」という名前しか与えられていなかったことが不思議でなりません。
ハイドン兄自身、宮廷付属聖歌隊で活躍中はその美声でマリア・テレジアに愛されていたとのこと、ハイドン兄自身が歌っているんじゃないかと、妄想は広がるばかり。

しかしですね。
半世紀がたってようやく、ソリスト名が公表されました。
コアなファンのかたは周知の事実ですが、公式発表は嬉しいです。
http://www.wsk.at/jart/prj3/wsk_website/main.jart?rel=de&content-id=1303945417178&reserve-mode=active
このページの一番下に、この声がF.シルハネックさんと紹介されていて、聖ニコライミサ曲の一部が試聴できます。

シルハネックさんといえば、青きドナウで主人公の歌の吹き替えをしているというのが定説になっている伝説のソリストさん。
在団期間から推定すると、聖ニコライは卒団直前の録音になるのかしら?


この声にフォーリンラブッた方はぜひこちらのCDを。




プロフィール

hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

calendar
<03 | 2017/04 | 05>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
リンク
このブログをリンクに追加する
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。