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ウィ-ン少2015ツアー 感想その2 2015.6.14Aプロ@オペラシティ

しとしと雨が降る日曜日の朝。
コーヒー飲みながらウィーン少日本ツアー2015(再放送)を観てしまいました。
ちょっと贅沢な時間。

さすが、WOW WOWさん。
スコアにあわせた綿密で自在なカメラワーク@高画質。さらにさらに、ホールの音響に近い音声が素晴らしい。

でもね。
ラシーヌ賛歌、プエリ・コンシニテと、ブラームスの花婿、ガムラン 
なんで削るんですかあ~(涙)
コンサートライブ番組としては、まとまりがいいけど・・・かえすがえすも残念でござる。

11日のプエリ・コンシニテでは、後ろで腕を組む往年スタイルのソプラノパート数名が 後半コーラスに登場する♪apparuitの飛びつき音であるPaのとき ぴょこっと背伸びしたのをもう一回見たかった。

14日のラストコンサートに感動したのは、どんな曲でも豊かな残響をきけたこと。
曲の最後の音がホールにふわっとただよう。そして客席に音が降ってくる感じ。
例年ツアー終了近くになるとありがちな「がなりたてるような大音響」ではなく、今年は和声の移ろい、旋律の細かい部分までクリアに聴こえてきました。
そしてどの曲もフレーズのおわりがぴたっと決まる。
2006年以降はじめてでした。

豊かな音響に、ステージに近い席じゃないほうがもっと良かったのかも、なんて思ったりしてました。

さて思い出が消える前に後半の感想を。

舞台にメンバーが整列してさあ、後半始めようかというときに あれ、あれ、頭数が足りない、がああん・・といった先生の小芝居に客席大うけ。
そういえば、この日先生は燕尾服ではなくスーツでしたね、気のせいか動きも軽やかでした。
民族衣装に着替えたメンバーが、舞台そでから楽器を持って登場。
リコーダー、ヴァイオリン、チェロとピアノ。
たのしげ~なのんびりした雰囲気の 羊飼いの女は 後半フィリップ少年のフェイクは、ホイリゲでビール飲んで気分がよくなった感じ?→いったことないです。

ご機嫌ですね は、アルトトップでほとんど身動きをしないで淡々と歌う、眼鏡のエリアス少年のMCではじまります。直立不動でときおり先生の様子とソプラノに目線を走らせる安定感に実は毎回注目していました。
リュウセイ君の鼻笛、♪てーてーてりれてりれてりれ、あれ、まあどうやって音階を吹いているんだ?と疑問に思いつつもぼこぼこというユーフォニウムの音と合わさり愉快。
ツアーはじめは 団員さんの楽器登場の多さに、歌を聴きたい、でも楽器を演奏する様子も見たい、ああ、どうしたらいいのかしら的な煩悶(贅沢)に面食らいましたが、歌声と一緒に楽しむにはこれもあり、と思いました。

ウェルナーの野ばら
アカペラがそれこそ清らかで柔らかい歌声に客席しーん。
フレーズがながくとられていて、1番・2番・3番コーラス共通で、ラストに登場する♪Röslein, Röslein, Röslein rot, Röslein auf der Heidenのフレーズにうっとり。
慎ましく盛り上がる♪Röslein, Röslein, Röslein rot,のrotの響きがきえる寸前に、〆となるRöslein auf der Heidenのフレーズがそっとはじまる瞬間と、Röslein aufのあとすこし間があくところが好きでした。(マニアック

ブラームスの花婿は55年組のコンサートで登場したがっつりアカペラ。
ソプラノはブラームス特有の飛び跳ねまくる音階も軽々こなし、肉厚な内声部がすっきり。
パートのバランスもよく、難しい曲もさらっと歌いこなしてしまう今年のコアに脱帽です。
こちらの曲、たぶん70年代の復刻CDにあると言い切ってしまいましたが、じつはアナログ音源にあるかしら的な超レア曲の1つでした。リアルファン友2号のお姉さま嘘言ってすみません

ふるさと 
1番歌詞は懐かしみを込めて、客席の皆さんにとってのふるさと(今風に言うと地元)の情景を思い起こさせ、2番は囁くような音量に3番歌詞は堂々と力強く。
Wikiには「生まれ故郷から離れて学問や勤労に励む人の心情を歌っている」とあります。
子どもの頃飛び歩いた山や小川が懐かしい・・けど結局のところは2番歌詞「父ちゃん、母ちゃん、友達 元気かなあ、会いたいなあ・・・」というこころの呟きがあるからこそ、立身出世して故郷に錦を飾るぞ的な3番歌詞が引き立つのか、なるほど~というように故郷を思う心模様が立体的にメリハリつけて演奏されていました。
毎年恒例曲のひとつでしたが、アーティキュレーションが見事で、心打たれました。

花は咲く、今年はリュウセイ少年のリコーダーオブリガート入り。
震災で亡くなられた方から、生き残った私たちに対するメッセージであるこの曲を聴くのが 心理的につらいっていう方まだ多いと思います。
昨年のコアの団員君のピアノとはまた違って、先生のピアノは聞き手のこころの奥にあるなにかを掘り起こすような前奏でした。
リコーダーのオブリガートは忘れないよ、ということばだけでなく、亡くなられた方に寄り添う私たちの気持ちを表しているのかなあ。
胸の前に淡いピンクのガーベラを掲げた皆さんをみていて、ツアーに向けて準備していたけど、キャンセルになった2011ツアーに思い当りました。
プログラムが決まって、レッスンに励みツアーを楽しみにしていた団員さんたちは卒業してしまって、いまはどうしているのかなあ・・と途中先生のアドリブの入ったピアノ伴奏にそんなことを思ってしまいました。

カニン隊版アカペラの「虹の彼方に」はハーモニーに厚みがあり、内声部の旋律が印象的でした。
ABBAの曲は軽快に。
サウンドオブミュージックは楽しく。
一人ぼっちの羊飼い、フィリップ少年の冒頭ソロの途中で先生のピアノがこんがらがってしまいましたが、フィリップス君とても上手にさらっと歌いこなし、さくっと復活。
あれは仕方ない。指揮して、ピアノ弾いて、譜めくりまである。
両手3セット必要です。
そういえば、カニン先生こどもに譜めくり一度もさせませんでしたねえ。

フィリップ少年といえばWow ×2のインタビューで、「合唱は一人ではできないことが みんなとできて楽しい的」なことをさらっと言ってのけていました。ソリストであっても合唱団の1メンバーであることをきちんとわきまえていて、みんなで協力して歌詞を覚えたりするのが楽しいって。
ううう、なんてすごい少年なんだ~
舞台の上ではもちろん、熱狂的なファンの前でのサービスでも落ち着いた対応をしていたそうです。

水兵のポルカ、ヨゼフの作品ってどこか理系っぽくて好きです。
旅行先の佐世保とか長崎で迎えた早朝、港から聴こえた船の汽笛を思いだしてしまうような音型が出てきて面白いし、ラストのフリがかっこいい。

ここで先生の口上
ったのしみだけましたかああ(中略)また 60年後ここでお会いましょう、の言葉に会場大爆笑。
ひゃあ60年後! ワタシは、お迎えがきて確実にあっちにいるだろうけど。
60年後にだれかが、私たちと同じようにこうやってコンサート楽しんでくれたらいいよねえ~ウィーン少の皆様も、客席の皆様も。
笑って拍手しながらも 今年のツアーコンセプトである「未来への祈り」や希望を感じる瞬間でした。(しまったBプロのコンセプトだった)
美しき青きドナウは、テンポ揺らしまくりで、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート的なサウンドでした。
ピアノのコーダで最後の音が鳴りはじめるころから、客席から拍手が。

アンコールはアメージンググレイス。
ソロは東京初日にファンサービスに登場してニコニコと可愛らしい笑みをしていた少年。
まだ線が細いけど、とてもきれいな声でした。

2曲目はいきものがかりのありがとう
2011のツアー目玉曲を4年間歌い続けてくれたんだ、と思うと東京初日で涙ぐんでしまったというリアルファン友2号のお姉さまのことばが印象に残っています。

ここで、先生から今回のツアーを最後に退団するメンバーの紹介とそれぞれとHUG。
会場からは暖かい拍手が。

ラストはお若いプレエフェクトの2名が加わって、ブルックナーコア勢ぞろいで Prepare Ye The Way Of The Lord。
おお、懐かしい2006年の曲ですね。
遠慮がちにタンバリン叩くプレエフェクトの男性のとなりで、うれしそうに打楽器を叩く団員さんの姿が微笑ましかったです。
曲の途中で卒業生が舞台を降りて、会場通路を駆け巡り客席とハイタッチしてました。

舞台に再度集った皆様が高く掲げる「またお会いしましょう」の文字。
(各カードの裏には↑とObenの文字と番号がふってありました。サポートするアーツさんのお気遣いですね )に万雷の拍手の中 今年の日本ツアーが終了しました。
affettuosoという音楽用語がぴったりのラストコンサートでした。

更新が滞りがちのこのブログに サラ様、PONKO310様コメントを、拍手を下さった皆様ありがとうございました。



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ウィーン少2015年ツアー 感想 その1 2015.6.14 Aプロ@オペラシティ

んにちは

ウィーン少2015日本ツアーも今日で千秋楽。
チケットの売れ行きがもっとも好調(@アーツさんのサイト)だったこともあり、ほぼ満席。

個人的に心に響く印象深いコンサートとなりました。

昨日はBプロ後半を泣く泣く諦め 研究会@虎の門に。
研究会が終わって懇親会のあと 酔い覚ましに偉い先生とおしゃべりしながらぶらぶら溜池まで歩き、地下鉄に乗って帰宅しました。
明日はウィーン少2015ラストコンサート。
カニン隊ブルックナー組のみなさん、最終日の前の夜をどんなふうに過ごしているのかしらねえ、
あら、ワタシもしかしておもいっきり近所を通ってきたのかしら?
・・・・なあんてことを家に着いてから思いついたわけです。

さて。
2011の来日コンサートがキャンセルとなり、2007年以来のブルックナーコア。
なんと8年越し。
カペルマイスターはトマーナで研鑽をつまれたカニン先生。
とても楽しみにしておりました。

そして 来日60周年を意識した今年のプログラム、AもBも両方好きでした。(前半)


最終公演の印象について忘れないうちに・・・・

DumontのSalva reginaは入場しながらのユニゾンです。
先生に先導された団員さんたちが 古風な旋律を歌いあげる声が会場に立ち上っていく。
聴き手にとっては、日常から切り離される瞬間でもあります。
客席のざわめきも、拍手もない演奏をいつか聴きたいと願っていたら、11日の芸劇であっさりかないました。
清楚な響きのアカペラユニゾンのこの曲、2009年以来好きな曲です。

先生の強烈なピアノではじまるカルミナ・ブラーナ。
変声前のボーイズのみの4声は貧弱なんかではなくおどろくほど猛々しかった。
ぞくぞくするようなピアニッシモ、迫力あるフォルテ、爆発的なフォルテッィモ、ラストにかけてのながーいクレッシェンド。
圧倒されました。

はいここで んにちは

・・・・ある意味、これにも毎回圧倒されました。

F.SchbertのSalve Regina
あれシューベルト兄ってウィーン宮廷聖歌隊のメンバーだったっけ?という突っ込みはやめておいて、経済的にフランツを支えたお兄さんの曲とあれば身内同然でも良いですよね。
きれいで、素朴な旋律とすっきりとした和声。
きっと良い人だったに違いないと確信しました。

モーツアルト Laudate dominum  K339
フィリップ少年のソプラノが美しく、先生の控えめなピアノがステキでした。
ソロの旋律のあと、音を重ねるようにバックのコーラスが入ってくる瞬間、あまりに天国的すぎて肌が粟立ちました。

そう。
舞台の上でおどけたり、客席を笑わせたりと みごとなエンターテイナーっぷりを見せてくれましたが、実は先生のピアノは聴き手にとって、表現が豊かでありどきどきちょろっとしたミスタッチがあっても合唱との一体感がありました。

確か去年はピアノのふたが空いていて、先生ががんがん鳴らすから、ピアノきいてんだか合唱きいているんだかわからなくなった記憶があるし、いつだったかは忘れましたが先生がピアノ伴奏に徹していて肝心の合唱がまとまらなかったり・・
カペルマイスターさんのピアノって重要なのですね。

メンデルスゾーンの Veni Dominum 
ウィーン少が歌うメンデルスゾーンは格別です。
中間部の旋律にぐっときました。

本日のソロ曲は サンサーンスのアヴェマリア。
中音域を丁寧に歌うフランチェスコ少年(本日は赤いフレームのオサレな眼鏡かけてました →どうでもいい情報)とフィリップ少年のデュエット。
サンサーンス独特の和声がとてもきれいでした。
ツアー中の本日のソロ曲は ウェッバーのPie Jesu、ファン友の話ではセレナーデがあったそうです。
聴きたかったなぁ。

フォーレのラシーヌ賛歌 今年のプログラムで一番楽しみでした。
ウィーン少が歌うラシーヌ賛歌を聴くのは初です(1955年のプログラムにありますが)。
・・・たぶん音源もないはず。
これが期待以上。
メゾピアノからピアノくらいに音量を下げて歌われたのですけど、その柔らかい響きに

・・・・やられました。

滑らで清らかな質感。
成人女声合唱では聴けないたおやかさ。
フォーレ特有の美しい旋律と柔らかく甘い合唱とピアノにノックアウトされました。
こんな素晴らしい演奏を聴けるなんて・・と感激しまくりました。

そしてヘルベックのPueri concinite、Aプロ前半の白眉ですね。
確かクリスマスの曲。

ワタシはこの曲をきくと 映画 のばら での トニー少年とウィーン少年合唱団の邂逅シーンを思い出してしまいます。
ソロをつとめるフィリップ君の歌はルネ少年やマックス様をほうふつさせるたっぷりとしたボリュームとまさにウィーン少のソプラノソロの響き。
突き抜けるような高音と、後半のオブリガートは見事でした。
そして演奏を終えて感激した(と思われる)先生とソリストが舞台上でHugしてました。

クリスマスでもないのにこの曲を 無性に聴きたくなってCDを探していました。
1989年録音マックス様、あったあった、1979年ドミンゴ→違う

You tubeでは動画で残っているのが奇跡としか言いようのない78年日本公演での演奏
ソリスト素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=X3e_-KTgEdo

そして2007年の来日にはあどけなかったソリストの2年後&カニン先生の演奏動画
https://www.youtube.com/watch?v=N_QXKDvTxhk


シェーファーのガムラン
シロフォンを黙々とたたくラファエル少年と合唱でいろんな音が飛び交う音楽としてとても楽しい曲。
オーストラリアで発売されたアルバムJubilate Deo で好きになった曲です。
実は 英文ライナーノーツにあるJavanese Gamelanの解説を 「日本の群馬」とおもいっきり読み間違えていたのはヒミツです。

シェーンブルの人々はロベルト少年のヴァイオリン付き。
使っているのはおそらく分数楽器だとおもうのですが、オケのコンマスみたいに堂々と弾いてました。

そうそう。

カニン先生は弦楽器のチューニングにとても厳しいようで、舞台上でかならずチューニングをします。
楽器登場のツアーでは初。
Aの音だけでなく D,G,Eとピアノで音をとりながら確認させるという徹底ぶり。
そういえば、いままでのカペルマイスターさん方はあまり気にしていなかったようで、本番前にいちおうチューニング済ませていても(推定)舞台上に楽器を置いておくだけでも弦ってっ結構緩むのものなのね~と どうでもいいことを発見しました。
今回のツアーで登場した弦楽器はすべて全弦アジャスター付きでした。(どうでもいいですね)
そういえば、いつかのコンサートではチューニング中にこんがらがったのか、面倒くさくなったのか、先生に楽器差し出そうとしていたのが微笑ましかったです。

前半ラストは さんざん煽って、テンポゆすって、ちょっと駆け足だった雷鳴と稲妻。
あんなに奔放な演奏聴いたことないです(笑)

前半はこれにて終了・・・40分弱でした。


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hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

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