スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

50 Jahre Wiener Sängerknaben

ハイドンやモーツアルトの宗教曲はウィーン少+コルスヴィエネンシスの布陣で聴くと落ち着きますねえ。
最近こちらを聴いています。

50 Jahre WSK

元祖(何が?)ウィーン少年合唱団とコルスヴィエネンシス、1975年発売のアルバムです。
収録曲は

J.Haydn Tedeum Hob.XXIIIc:2
W.A Mozart  Vesperae solennes de confessore  K.339
I.Dixit 
II.Confitebor 
III. Beatus vir 
IV.Laudate pueri 
V.Laudate Dominum 
VI. Magnificat

演奏は ウィーン少年合唱団、コルスヴィエネンシス、Wiener Kammerorchestra 、指揮はギレスベルガー先生、ソロはソプラノ・アルトがウィーン少年合唱団員、テノールがK.Equiluz,バスがE.Jankowitsch。

ええ、そうなんです、声楽陣が全員新旧取り混ぜたウィーン少年合唱団員というゴージャスさ。

こちらのアルバムはRCAレーベルからリリースされ、国内でも販売されていました。
78年日本公演パンフレットには最新録音と紹介されています。

くどいようですけど、CDの話じゃないですよ。
40年近く前の レコードですレコード

発売されてから40年近く経過してはいても、検索すると入手しやすいアルバムの1つです。
聴き倒されて(これはこれでいいことなんだけど)ノイズ聴いてんだか音楽聴いているんだかわからないようなレコードではなくて、きれいな音盤に遭遇できる可能性が高いアルバムです。
ということは、あまり売れなかったのかなあ

第1次世界大戦後  解散の憂き目にあってしまった宮廷付属聖歌隊からウィーン少年合唱団として再スタートをきったのが1924年。それから50年、世界的に有名な合唱団となるまでには、さらなる第二次世界大戦、戦後の窮乏など 社会情勢のあおりをくらいまくった時代を乗り越える激動の半世紀だったようです。
アルバムがプレスされた1975年当時であれば 少年合唱団の再スタート時からシュニット神父とともに苦労をともにされた方々も存命されていていたでしょうし、ちょうどこの年はシュニット神父没後20年にあたるメモリアルイヤーでもあったのですね。

アルバムに関していうと、残念なのが録音時期が不明ということ。
ジャスト1974年なのかそれ以前の録音をレコード企画にしたのか謎めいてます。
1974年の記念行事事業の一環で録音されたていたら、アルバムに記載がありそうなんですけどねえ。
いろいろ話がちこちに飛びましたが。

ハイドンのテ・デウムとあわせて実によい演奏だと思います。
何が良いかというと、ギレスベルガー先生指揮のもと、オケの音色とコーラスワークの一体感が素晴らしい。
音ひとつひとつに独特の、ウィーンの団体にしか醸し出せない雰囲気があるのです。
なんていうのかな、聴いていると音楽に残り香みたいのがあって(音に匂いはありませんが)、音符やフレーズの余韻がとても心地よいです。
最近の演奏スタイルではあまり耳にしなくなったなあ、なんて思います。

ハイドンのテ・デウムは、マリア・テレジアのためのテ・デウム Hob.XXIIIc:2のほうです。
聴いていると漠然とちからが湧いてくるような作品。ギレスベルガー先生監督のもと、一糸乱れぬということばがぴったりの合唱がこれまた素晴らしいです。

あれ?この曲のみCDになっているようです。

Requiem (Classical Nav
W.A. Mozart
B000025LG3


なんでだ?
しかも録音1976年になってるし・・。

ついでに スカパープレミアム番組のクラシカジャパンで昨年12月現地で行われたMuThのオープニングガラコンサートの模様が来月放映予定となっていて、そのプログラムに登場していますよ。
MuThオープニングガラコンサート放映


テ・デウムが朝課の音楽なら、晩課の音楽としてモーツアルトのK339が登場です。
339は2006年シュテファンドームでのモーツアルトお誕生記念コンサートで演奏されていましたね。
これより古いオケ付き録音は1950年代 Jankowitsch先生が少年時代のソロにまでさかのぼらないと音源ないです。
しかも、あれはLuadate dominumだけだし。
339全曲をフルオケで聴けるのは唯一このアルバムだけです。

合唱の切れ味とオケのグルーブ感がたまらないDixit かっこいい旋律のオンパレードであるConfitebor、華やかなBeatus vir 。力強いLaudate pueri この曲のあとに339の看板曲Laudate Dominumが登場。
柔らかい音色のヴァイオリンの旋律に絡むファゴットがいいですねえ。
ゆったりとした前奏のあとに登場するソプラノソリスト君、冒頭のフレーズがブレスでぷちっと切れちゃいますが、そのあとのたっぷりと抒情的に歌ってます。曲の折り返し地点でソプラノソロの後合唱がすっとはいって、豊かな4声に展開するところは何度聞いてもいいです。
終曲Magnificat は晴れ晴れとしてます。

全体を通して合唱も肌理が細かく、表情豊かだし K.Equiluz先生とE.Jankowitsch先生の声は朗々としていて聴いていてうっとり。もちろん団員さんが担当のソプラノソロはよく伸びる声で堂々としてるしアルトソロも立派。各曲に登場する短いフレーズのソロアンサンブルも息がぴったりです。

CD化されていないんなら自分でやるしかないとLP→MD→PC経由でデジタル化に成功しました。
そこからPC上でトラック別に分け→MP3に変換という作業を経て、iPhoneに入れて聴いてます。

ふふっ アルバムアートワークだって完璧♡

こんな感じ


あ、曲順おかしいのがばればれだ(笑)


スポンサーサイト

バーンスタイン チチェスター詩篇より


L.バーンスタイン1965年作、チチェスター詩篇からの第2楽章 詩篇23番。
今年のハイドンコアでのルーカスK君のソロ、ゼツェン先生のピアノ、そしてバックの合唱がとてもよかったなぁと。
残念なことにツアー途中からカットされちゃいましたけど、コンサートホールで数回聴く事ができてラッキーでした。
ルーカスK君の透明感があって艶のある歌声 印象に残っています。

実は以前からバーンスタイン本人の指揮+ウィーン少ソリストの音源が存在することは知っておりましたが、テルツの動画を観た後に、やっぱりウィーン少ソリストバージョンを聴きたくなってしまいました。

Chichester Psalms / Symphony 1 & 2
Leonard Bernstein
B000031WYI


↑は輸入版ですが、国内版はこちら

まあ、全曲はいらないしなぁ、と23番のみをiTuneでお買い上げしました。
聴きながら うんうん、世のなかべんりだにゃーと満足していたのです。
ついでに久しぶりに日本のiTuneストアを覗いたら、I am from Austria、Amazing Graceといったコッホレーベルからリリースされたアルバムのほか、GallusやBrucknerのモテット集etcがアルバムごともしくは曲毎にばら売りされていましたよ。
あれいつのまに。

しかあし。

そのあとこの動画を発見しのけぞってしまいました。(なにやってんだか)

これを見てしまったら録音年月日が気になるのは音源オタクのお約束。
公式のディスコグラフィーをチェックしてもデータなし。
こうなったら、現物を手に入れライナーノーツを確認するしかあるまいと、オタク根性丸出しでアルバムを店頭で購入してし参りました。→ぶわか。

とはいっても、このアルバムにはChrista Ludwigさんのソロが登場する交響曲第1番Jeremiahも収録されていると気づき、こちらも楽しみです。
以前Christa Ludwigさんが歌い、バーンスタイン御大がピアノ伴奏をつとめたブラームス「野の寂しさ」をようつべで見て以来(現在は削除されてしまいました。残念),Christaさんの歌にも惹かれていたので・・・
はじめからアルバム買えばよかった、ですね。


動画とおそらく同じ音源です。
動画ではソロをつとめる団員さんの上着の制服が現在のものより丈が短いので、60年代かなと思ったのですけど、ライナーノーツを読むと、1977年ベルリンでのライブ録音だそうで、レコードは78年リリースでした。

ライブですかぁ。
77年のソリスト君、堂々としていて立派です。




故郷のうた ~ドイツ・オーストリア民謡集~

故郷の歌~ドイツ・オーストリア民謡集
故郷の歌~ドイツ・オーストリア民謡集

うひゃひゃ、今日現在マーケットプレイスの値段がハンパないことになっています。

録音は1979年5月1-4日ウィーン、製作はSEON Musikfilmとなっています。
指揮はHarrer先生、半分は器楽伴奏付。
アルバムの欧文タイトルは 
「Wenn Alle Brünnlein Fliessen Die Wiener Sängerknaben singen Deutshe und österreichishe Volkslieder 」
・・・国外でも入手できるのかなぁ?

1980年8月に発売されてずっとアナログ音源のままでしたが、2007年3月にCD化され国内で再販されました。
こちらのCDは、今年のコンサート会場で普通に、通常のお値段で販売されていましたし、店頭や他の通販ショップでも手に入ります。

HMVのリンクはこちら

今は卒業したけれど、こちらのアルバムだけLPからダビングして手元に残しているんですよ、とおっしゃられていた先輩ファン。数ある彼らのアルバムのなかでなぜこのアルバムが・・と思いましたが、聴いてみるとなるほどなぁと。


収録曲は

(1)きけ,外からやってくるのは(ドイツ,ファルツ地方の民謡)
(2)彼女はまさにばらの木だ(16世紀の集会の唄/1545年頃)
(3)ターラウのエンヒェン(いとしいあの娘)(フリードリヒ・ジルヒャー)
(4)おお,イトシノ・カタリーナ(エルザス地方の踊りの歌)
(5)森の小鳥が飛んでくる(17世紀,メンニンゲン地方の愛の歌)
(6)ばらの木,にわとこの花(シュレジア地方の踊りの歌)
(7)すべての泉から水があふれ(シュヴァーベン地方の民謡)
(8)雪におおわれた山で(シュレジア地方の愛の歌)
(9)冷たい大地で(ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ/フリードリヒ・グリュック)
(10)森や野原で(狩りの歌)
(11)元気でいろよ,並んでいろ(オーストリア,アルプス地方の民謡)
(12)まさにこの世は大きく広い(フェルダラー)
(13)ぼだい樹の下に(ケルンテン地方の愛の歌)
(14)3月には農夫は仔馬を引きだし(メーレン地方の唱歌)
(15)山が大好き(ケルンテン地方のアルプスの牧場の歌)
(16)故郷の歌,州の賛歌(フランツ・シュテルツハーマー/ハンス・シュノプフハーゲン)
(17)愛する神よ,愛するアルプスよ(アルプスの牧場の収穫の歌)
(18)高いダッハシュタイン賛歌(ルートヴィヒ・カール・ザイトラー/ヤーコプ・ディルンベック)
(19)楽しい狩りに出発だ(ケルンテン地方の狩りの歌)



素朴で、親しみやすい愛らしい選曲。
どれも1分から3分と短く聞きやすい。

アコースティックな器楽伴奏もさり気なくて、曲の雰囲気とよく合っています。
アナログ音源の奥行きのあるなめらかなサウンドが残っていて心地良いいリマスタリングです。

そして何よりも、プラチナ時代の、はつらつとした元気のよさ、洗練され行き届いた合唱、透明感のあるハーモニー・・確かにいいわぁと今週聴いていました。

ほとんどが合唱曲ですけど、5番ではソプラノソロ、17番ではアルトソロが聴けます。
翌年来日した80年組もレコーディングに参加しているらしいと聞いております。
5番のソプラノソロはクナップさんかしら?なあんて想像しながら聴いています。
透き通るような歌声に惚れ惚れ・・。
17番深みのあるボーイアルトソロは聴き応えばっちり。
そして今年のコンサートプログラムで久々に登場した、高いダッハシュタイン賛歌。
ルーカスK君の歌声はとても印象的でした。
もちろんこちらのアルバムのソリスト君も爽やかなソロを聴かせてくれます。


さっくりと聴けてしまうのは、選曲だけではないはず。
曲のアレンジはもちろんですが、少年たちの声の美しさ、折り目正しいクオリティーの高い合唱。
そういうものがなければ、たんなるコドモ達の歌になってしまいますものね。
民謡を芸術的なレベルまで昇華させた、というCD帯の一文は言い得て妙。

コンサートやシュテファンドームのストリーミングを聴く度、もう一度こういったカタチで音源を残してくれないかなぁと・・・これまた余計なことを思ってしまいました。


こちらは古い時代のものになるのかな





続きを読む »

Gallus-Messe・Motetten Alter Meister を聴きました

今週半ば、泊まり勤務明けの夜に、なんと38度に熱発していました。
実に7年ぶりの熱発(どれだけ丈夫なんだ)。
空調のききすぎた宿直室で、数時間意地汚く口あけて爆睡したせいです。
手持ちの解熱剤を適当に服用し、あとは適度な水分補給+睡眠で1日半かかって解熱しました。
あ~良かった。

気候不順の折、皆様も体調管理には十分お気をつけてくださいね。

今年のウィーン少AプログラムのGallusを聴いて、いいなと思いこちらを聴きました。

gallus messe acanta

こちらのアルバム、実は「ウィーン少年合唱団によるルネサンス宗教音楽 小品集」なのです。
ギレスベルガー先生指導のウィーン少とGallusのミサ曲のみコルス・ヴィエネンシスが登場。
ドイツFono Team社の製作、72録音&プレスです。
もともとはアナログ音源ですね。
1972年といえば、来日公演のあった年。素晴らしかったと伺っております。
レコーディングに参加しているのかなぁ。

手持ちのCDはACANTA 社のものと、ARTS社から2004年にリリースされたブリテンキャロルの祭典とのカップリングがあります。

britten gallus and old masters

ARTS社のものは24BIT/96KHZでリマスタリングだそうで→意味わからず書いています、ACANTA 社のものと比較するとアナログ音源の雰囲気が残ったクリアな音質に聴こえます。

さてGallus先生はルネッサンス後期にウィーンの宮廷でも活躍した音楽家、Handlの名前をお持ちです。
こまかいことは省略。
Gallus作品は 宮廷附属聖歌隊がルーツである彼らにとっては大事なレパートリーなのですね。
歌い継がれて500年以上。
今年もそうですが過去のコンサートプログラムにもよく登場しています。彼らの矜持を感じます。

J.Gallus Misaa ad imitationem Pater noster 8 vocam
Kirieではバス・テノールに遅れて、ソプラノ・アルト入るところが花がほころぶようで美しいです。
途中のボーイズのみのソプラノ・アルトが交錯するところは清楚でしっとりとした雰囲気、イタリアの香りがほんのり漂う素朴で可憐なミサ曲です。

Gloriaで登場するゆらぐようなソプラノ、にどきどき。どうしたらこんなに高貴な声がでるのだろうか、と思ってしまいます。
2つのソプラノパートが同じ旋律を歌うところはとろりとした濃さがあるし、それぞれ分かれるとはそれは華やか。じっくり聴いていると、ソプラノには大人びた声の団員さんがいる模様です。いっぽうアルトはいろいろな声が混じっています。どちらかというとふくよかなアルト声。
doube choirのソプラノ・アルトそれぞれの人数構成は4-6人くらいでしょうか?

ところで、Track2の4分45秒くらいのところで音がぐにゅお、びぃよっよんと歪むのはACANTA 社ARTS社ともに同じ。
マスターテープのせいですね。なんてこった。

テナー・バスの男声パートとソプラノ・アルトのボーイズパートが応唱風にあらわれ、時々ハーモニーが重なるCredoでは、現役ボーイズVS昔ボーイズのその対比が面白い。
オールドボーイズ達のアンサンブルのあとに登場する、中間部のボーイズパートのアンサンブルは低音がしっかりとしていて豊かなサウンドとなっています。
ラストの8声は荘厳ですけど、いろんなパートが入り組んでどうなっているやら状態、8声は聴くほうも忙しい。

Sanctusは冒頭でボーイズ合唱伸ばしの音でピッチが下がるように聴こえるのですが、テンポが緩むのでひょっとしたらマスターテープが傷んでいるのかなぁ。
前半と後半の曲の作りがユニークですね。ヴィエネンシスのハーモニーも透明感があってきれいです。
ラストのHosanna in excess の躍動感あるリズムが輝くようです。

ゆらぎのあるソプラノ声とボーイズパートが印象的なはじまりのBenedictus、旋律も美しいです。
この当時のウィーン少のソプラノの艶はドキドキです。
ラストではHosanna in excessが短く登場。

音階の使い方がKyrieと同じように聴こえるAgnus Dei。
これをきくとGallus先生の生み出した世界が一巡りしたなぁと思ってしまいました。

たった25分の演奏時間はあっという間。
聴いてみると、なんていうのかな、積もり積もった埃を払いのけてみると、そこには輝くばかりの手の込んだつくりの見事なアンティークを発見した、というような印象です。
演奏もソプラノ・アルトにボーイズを起用した、オーセンティックなスタイル+ギレスベルガー先生のテイスト。
歌声にどこかしら慎ましい奥ゆかしさがあります。
40年近い時を経た現在であっても この頃のウィーンの気品ある大人びた声と合唱は冴え冴えとしていますね。

J.Gallus Pueri concinite
ボーイズのみの4声。
エレガントで流れるようなハーモニーはどこか懐かしいな、と思ったらコンサートプログラムで聴いた事があるような気がします。
いつでしたっけ?
中音域のパートがしっとりとした感じ。

J.Gallus Repleti sunt
ボーイズのみの8声。え、マジですか。
冒頭と途中であらわれる4人のアンサンブルでソプラノの声がするっと抜けるように美しいです。
ソプラノ2の団員さんのしっとりとした中音域もいいぞ。
やや、このソプラノ君たちの声好きだぞ。

Victoria Una Hora
こちらの曲、もともとSSAAのボーイズでも歌えるようになっていたんですね。
低音が男声だと勘違いしていました(恥)。
歯切れがよく、メリハリのある合唱となっています。
曲が大きく動きだす、Vel Judam non videtis quomodo~のVel Judam の部分は非常に迫力があります。
アルトの最低音域なんか男前です。
Quid dormitis?・・ではソプラノ・アルトソロが登場するのですけど、みなさんえらくおとなびた声で透明感あるアンサンブル。
ボーイズのみの声は決して軽くなく、じっとりとした世界を構築していると思います。

こちらの曲もコンサートプログラムでよくとりあげられています。
最近のプログラムでは邦訳の歌詞がまるっきり掲載されないので、邦訳の歌詞つきは89年日本公演の↓の動画で。
http://www.youtube.com/watch?v=z4LOdb3g-gk
途中マルシックテンポですが、89年組の濃密なハーモニーは圧巻ですねぇ。
あ、マックス様はソプラノ2を歌っているのですね。

Victoria O Regem coeli
柔らかく穏やかなハーモニーを聴いているとこれが小・中学生男子の声なのだろうかと思ってしまうような気高さを感じます。
とりわけソプラノの高音域での揺らぎに感じる美しさは筆舌しがたいものがあります。
そして短いソロアンサンブルはしっとりと落ち着いています。
終盤のアレルヤコーラスは晴れやか。

Palestrina Hodie Christus natus est
こちらもボーイズのみの4声。
流れるようなハーモニーの中に現れる たたみかえるような旋律の重なりはやっぱりパレストリーナだわ。
親しみやすい旋律とメロディーはキリスト降誕を祝う曲のようですね。

Nascucs Incipit Lamentatio
こちらもボーイズの4声。
あの、どなたさんですか状態の作曲家先生。
ライナーノーツ読むのもメンドウで放置していますけど、すっきりとした曲で聞きやすいです。
中間部にあらわれるソプラノのソロ、これには驚いた。
すごい、すごい。
聴いていて一度昇天しかけましたよ。
正確には各パートからの4人ソロなのですけど、ハーモニーが涙がでるくらいキレイです。
わずか4分の曲ですが、感動してしまいました。

Kerle  from Missa Regina Coeli
Sanctus,Hosanna Benedictusミサ曲の後半部分、Kerle先生もどなたさんですかですけど、
ソロ4人の織り成すハーモニーはさらさらと流れる水のようです。
Nascucsのソロメンバーとは違うのかもしれません。クセのある声が混じっています。

作曲家の活躍した地域や年代で違う発展を遂げて、ルネサンス時代の宗教音楽といってもそれぞれカラーが微妙に異なるようです。
ルネサンス後期の音楽は奥が深い。
少年合唱では必聴のこのジャンル、もっといろいろ勉強したいところなんですけど、ちょこっと時間不足。

ARTS社のCDは時々店頭でみかけます。
店頭でみかける限り、あまりにマイナージャンル過ぎて売れないのかなぁなんて余計な心配をしています。
ポピュラーソングもいいけど、本当のこと言うと、こういった曲をじっくり歌うウィーン少のほうが好き。
ギレスベルガー先生時代の合唱は、おそらくこの先2度とリアルに聴く事はできないだろうなと思うと特別なものに思えてきます。

じつはこちらのCD以外に、ウィーン少のリリースした古いアナログ音源の中には デジタル化されていないルネッサンス時代の名曲が数多く埋もれています・・・だからアナログ音源探しはやめられない。(言い訳)

リアルで聴くなら、今年のコアもストロングヴォイスもいいですよん。

野ばら&ます-シューベルト,モーツァルト,シューマン&ブラームス-

野ばら&ます~シューベルト,モーツァルト,シューマン&ブラームス
野ばら&ます~シューベルト,モーツァルト,シューマン&ブラームス

1975年と78年にRCAからリリースされた2枚のレコードのカップリング。
3年前に再販されましたね。

収録曲は
シューベルト
1.ます Op.32 D.550   
2.小さい村 Op.11-1,D.641   
3.セレナード(聞け、聞け、ひばりを)D.899   
4.野ばら Op.3-3, D.257   
5.自然の中の神 Op.133   
6.森の夜の歌D.913
7.神、わが頼み(詩篇23)Op.132,D.706
8.うぐいす Op.11-2(D.724)     
9.セレナード Op.135 D.921    
10.羊飼いの乙女 D.513   
11.反抗 Op.105-1,D.865)
モーツアルト 
12 愛らしいふたつのひとみがK.439
13 黙しながら聴こう、欲深い私の運命を K.437
14 いとしの光、うるわしの光よ K.346
15 もう見られはしない K.549
シューマン
16 流浪の民 Op.29-3
ブラームス 若返りの泉Op.44 第2集より 4つの歌曲
17 今。バラは花盛り
18 山々はするどくそそり立ち
19 急流にしだれる柳は
20 そしてお前が墓地をたずねると
ヨーゼフ・ドレクスラー
21 喜歌劇 百万長者の農夫から すてきなお兄さん

オタクとしてはどの部分が75年、78年か気になるのですけど、手持ちのアルバムといつもお世話になっているサイト様の情報をまとめると、
track1-6がHarre先生指揮、Farnberger先生がピアノ伴奏,1978年1月11-13日の録音。
track7-21がGillesgerger 先生指揮、Theimer 先生のピアノで、1975年4月26日から30日にかけての録音となります。

この75年録音のレコードは「流浪の民/ウィーン少年合唱団」のタイトルで1975年11月25日に国内で発売されております。


ます・聞け、聞けひばりを・野ばら はソプラノソロ曲です。
ライナーノーツの解説には「児童によるソロ」と書いてあります・・・あたりまえだって、と思いましたが、
何度も聴くうち、少年特有の声で歌われる音楽にも豊かな世界があることに気づきました。
ソリストがそれぞれ違うように聴こえます。
「ます」のソリスト君はのびのびとした生きのよさがあり、ちょっとハスキーな声のソリスト君の「聞け、聞けひばり」は、なんというかアンティークな味わいがあります。そして抜けるような声のあどけない可愛らしい声系のソリスト君と「野ばら」の世界はマッチしています。
野ばら78年君、高音で少し声がしわがれてしまいますが、それもいいですー。




ます君、ひばり君、野ばら君、どれもいい味です。

合唱曲の「小さな村」、「自然の中の神」、「森の夜の歌」、いずれも難しそうですねぇ。
どちらかというと硬質な声ながらも、豊かな音の広がりをもつ合唱なのですけど。
「自然の中の神」はミサ曲の雰囲気があります。
ベートーベン的な力強さや雄大さを感じます。
4部合唱ですか、ボーイズの4部合唱は伝統ですものねぇ。アルト1.2が力強くて清清しいです。

ここから75年版となります。
録音時期には日本ツアーを行っていたコアがいるので、ウィーンにいたコアが参加しているのでしょうね。
「詩篇23番」は、かなりゆったりとしたテンポで、抑揚があっていろんな意味で表情豊かです。
そのせいで、宗教曲というよりも歌曲に聴こえてしまうのですが、純朴で味わい深くこれもあり。
個人的には92年組のバージョンや、ウェストミンスター大聖堂のバージョンのほうが好きです。

セレナードはアルトもしくはメゾソプラノソリスト君がクールですし、バックのコーラスは低音がゾクゾクするくらい大人びていてかっこいいですわぁ。
この曲よく耳にするんだけど、音源で遭遇する率低いかも。
少し前の公式のゲストブックには、1928年には初の録音もしましたよ、とあります。
ううう、聴いてみたい1928年のセレナード・・

ようつべには64年の古い音源、Terry Way君、それから83年組のスーパーソリスト・ルネ様が、なんとご自身でアップされたversionがみつかりました。

どれも捨てがたい魅力にあふれていますが、セレナード‘75いいなぁ。

合唱曲の「ひばり」・「羊飼いの乙女」・「反抗」、2部、3部、4部と変幻自在ですわ。
なんというか、元気いっぱいな合唱に聴こえます。
「反抗」の力強さはあっぱれなのですが、本来のオトナの合唱ではどんな曲なのかしらと、聴いてみて驚きました。
どっしりとした風格と滑らかさ、シューベルトの和声の美しさ。あわわ、全然違う・・。

こちらのアルバムを聞こうと思ったのは、50年代の録音にあったモーツアルトの社交リート集 Gesellige Liederの70年代バージョンが収録されているからです。
いやはや、こちらもウィーンの魅力たっぷりです。

伴奏はオリジナル通り、クラリネット2本とバセットホルン1と3部合唱です。
器楽奏者さんの名前もしっかりクレジットされていますよ。

50年代はソリスト3名かつドイツ語歌詞でしたけど、こちらは各パート2名(と思います)とイタリア語歌詞です。
お堅いイタリア語ですが、何を歌っているんじゃと、ライナーノーツの邦訳見てたまげた・・げげ。
ものすごおいオトナの歌ですよ。

オトナっぽい歌い方と すっきりとした透明感ある清清しい声とモーツアルトの旋律が合います。
くねくね、流し目+お色気たっぷり、思わせぶりな歌が好きな方には物足りないかもしれませんが、ボーイズのさっぱりした歌のほうがワタシは好きです。
クラリネットとバセットホルンの伴奏も洗練されています。
50年代のメゾソリスト君と比較すると、75年版のメゾソリスト君たちは、クリスタルな強靭な声の持ち主君たちです。「しっかり歌わせていただきます」とばかりに見事なアンサンブルを聞かせてくれますよ。

流浪の民75年版ですね。
なんとまあ、ソリスト陣の豊富なこと。アクセントははっきり、レガートは流れる如く、合唱にはメリハリあります。ソプラノの長いソロの軽やかで優雅なこと。ギレスベルガー先生の音楽ってしっくりくるなぁ・・。

ブラームス4曲。
比較的若い頃の作品ですね。短い曲なのですけど、流れるようにエレガントで美しい合唱です。
シューベルと作品とは対極にあるような印象をうけました。

ラストは すてきなお兄さん
きたーっつ・・ボーイアルトの競演です。
の~んびりとした若干ユルイ曲調ですが、旋律は親しみやすく美しいし、バックのコーラスも可憐ですよ。
ドレクスラー先生はシュテファン大聖堂の楽長を務め、J.シュトラウス息子にヴァイオリンと作曲を教えたとても偉い方です。→ネットを回って集めたウケウリ。それをグロスマン先生が編曲されたそうです。

アルトソリスト君たち2人、すごくかっこよく歌っています。
流浪の民でもソロを歌っていた声です。

鐘のような柔らかい響きをもつソリスト君と、芯のある硬めな声のソリスト君の掛け合いは楽しいです、
なによりもその真面目さにしびれるーっ。

歌のほうですが、ライナーノーツの邦訳の歌詞を見ると、なんつう歌なんだと爆笑です。
『すてきな兄さん、でもあなたは あ・く・と・う・・・』→もっと知りたい方はぜひCDを。
とても手に入りやすいCDですので。

この『すてきなお兄さん』、EMIのボックスセットにも収録されていますが「可愛い兄弟」と邦題が違いました。そのうえに、EMIのほうはLang先生指揮とあるので、50-60年代ですかね。

おこがましいですが、83年組の公演でも。






プロフィール

hiromian

Author:hiromian

日々のこと、少年合唱のこと、少しずつアップしてまいります

calendar
<10 | 2017/11 | 12>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
リンク
このブログをリンクに追加する
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。